ハローワークは行政の機関で、仕事を探す場所・仕事を紹介してもらう架け橋になる場所として全国各地に存在します。最近では若い求職者向けの若年者を対象とした「ジョブカフェ」もあります。ですが1番頼りになるのは「早期就職支援センター」「早期就職支援コーナー」でしょう。
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就職転職活動は主に3種類に分類
・会社都合で退職して求職している方
会社が倒産したり、会社で赤字が続き業績が悪いので従業員を解雇したりし、会社都合での退職になった方を対象としています。雇用保険に加入していれば、いわゆる失業手当が出るので少し余裕を持って求職活動が出来ます。
・自己都合で退職して求職している方
自分から「退職したい」と言い出して辞めた方を自己都合退職といいます。雇用保険に加入していても、3ヶ月の待機期間以降しか雇用保険の手当が支給されません。しかもその間に求職活動を行なわなければならず、実質入ってくるのは4ヶ月目と考えなければなりません。最初の3ヶ月は収入が入ってこないので、出来るだけ早く次の仕事を決めたい事になります。
・現在就業中で働きながら次の仕事を探す方
現在正社員・契約社員・派遣・パート・アルバイト等で働いていて、次の就職先を探している方を指します。
他にも正社員を目指す方や、期間や契約が切れて次の仕事を探す方、かけもちしたり結婚子育て、離婚や引越しなどで状況が変わった方などがいます。
→分かりやすい失業手当のもらいかた 自己都合と会社都合 まとめ
自己都合退職と会社都合退職での、失業手当のもらい方は上記から
ハローワークに行ったら何をする?
まずは総合の受付カウンターへ行きましょう。こういう理由や事情で来たのですが、と相談すると適切な窓口へ案内してくれます。
ハローワークカードと呼ばれる個人情報を作り、紙がもらえます。これを持って、ハローワークでは活動できるようになります。
大抵の窓口は順番制なので、ハローワークカードを入れて待ってから相談する形になっています。
就職・求職手続きについて
最初に大事なことを言いますが、ハローワークは自分の住んでいる管轄以外でも求職活動ができるという事です。会社都合や自己都合で辞めた方の、雇用保険需給手続きのみは住民票がある市区町村のハローワークでないと出来ません。しかしそれ以降はどこでも相談でき、自分に合わなければ他で話を聞いてもらうことが出来ます。
ハローワークではどのような事をしているのか
基本的には再就職に必要な事の手助け、をしてくれます。就職相談や資格取得やセミナー・面接や書類選考対策・履歴書や職務経歴書の添削などもです。
医療系や介護系は求人は多いのですが、希望するかたや出来る方が限られてくるので募集は苦戦しているようです。
→介護の仕事場見学会へいくと、クオカードがもらえる理由と求人の現状とは
ハローワーク経由ではありえませんが、民間の説明会でしたらこういうのもあります
ハローワークのポスターを見ると分かりますが、会社や事業所のセミナー・説明会が行なわれていることがあります。しかもその後に直接面接まで行なってくれる会社もあり、そちらの方面の仕事を探されている方には現在のハローワークは仕事の探しやすい場所、と言えるでしょう。
検索してる方が多い
ハローワークで1番利用されているのが多いのが、検索です。検索とはハローワーク内に置かれているパソコン端末で自由に求人情報を閲覧することが出来、印刷して持ち帰ることも出来ます。
大抵は総合受付カウンターにいって、「検索したいのですが・・・」と伝えるとプラスチックの板みたいなのが貸してもらえます。そこには座席の番号が書いてあり、注意事項なども書かれています。例えば、「混雑中は1人30分以内でお願いします」、だとか「席を立つ際は裏に離席中と書かれた方を表にしておく」などです。
検索も空いている時間帯でしたら、長時間検索していても文句を言われることは少ないですが混雑時は避けるか短期間で終わらせるようにしましょう。大きいハローワークの場合は、立って検索するところもあります。これはスペースを確保できないためで、長時間たっていると疲れるため、入れ替わりを迅速にする意味もあるでしょう。
→「ホワイト企業」と「ブラック企業」の根本的な違いって何だろう?
そもそもホワイト企業とブラック企業の違いとは?
→求人票でブラック企業かどうか判断するコツと目安を調べてみよう
検索して出てきた求人票でブラックかホワイトかを見極めるヒントがあります
良い求人が見つかった、又は良い求人が無いか相談したい
雇用保険を受ける方の場合は、雇用保険を受給するときの窓口で相談にも乗ってもらえます。ただし専門的に求職相談するところではなく、あくまでも雇用保険のおまけとしての意味合いが強いです。相談員も新人や若い相談員が多い傾向があり、ここでは雇用保険での相談と割り切りましょう。
検索して良い求人が見つかった場合や、自分の希望求人がなくどうしようか考えている方は「早期就職支援センター」「早期就職支援コーナー」に行きましょう。
ここでは、1日でも早く希望する就職先が見つかるように相談に乗ってもらえます。
何の相談に乗ってもらえるか?
昔はこういう施設やコーナーはありませんでした。リーマンショックや就職氷河期などで、一気に雇用情勢が落ち込んだ時期に雇用を改善させるために設けられたと聞きました。ここで受け付けている事を箇条書きにしてみましょう。
・希望の求人の応募手続きをしてもらえる
・履歴書の添削
・職務経歴書の添削
・面接対策
・求人をキーワードで検索し探してくれる
・セミナーや資格・講座などを手配してくれる
ここで1番重要なのは、「求人をキーワードで検索し探してくれる」です。
ハローワークのパソコン端末からは「キーワード」を指定しての検索は出来ないようになっています。○○の仕事を探しているので、他に無いかどうか探して欲しい、と伝えましょう。そうすると、似た求人を探してくれたり現在の同じ業種や職種の雇用状況なども教えてくれたり相談できたりします。
相談員には当たりハズレがある
どこのサービスを利用してもそうですが、民間の販売店などにいくと「愛想の良い店員」「丁寧な店員」「接客が上手い手人」「マナーが悪い店員」「仕事だけしてればいいと思っている店員」などいろんな方に出会います。とりあえず仕事だから仕方無しにやるという方もいますし、好きな仕事だからイキイキできる、という方もいます。
ハローワークはお役所的な仕事が基本です。相談員は年配の方も多く、民間の元人事部の方もいるでしょうし、未経験で行なっている方もいます。
初めに対応してくれた方が熱心な方ならいいのですが、そうでない方でどうしても合わない場合は「他の相談員の意見も聞いてみたい」と他の方を指名しても良いでしょう。印象が悪くなりそうで嫌だな・・・と言う方は、ハローワークを変えちゃいましょう。他の市区町村のハローワークへ相談にいけば良いのです、ハローワークカードがあれば見てもらえます。
理由を聞かれれば「仕事場が近い」とか「他の方の意見も聞きたい」などと言えば深くは聞いてこないはずです。そこで自分はこんな仕事を希望しているが、この辺りに無いのかや、似た職業や仕事は無いかなど相談しましょう。
最近では「ジョブカフェ」と呼ばれる35~40歳以下を対象とした専門機関も各都道府県に1つは配置されています。
東京や大阪など人の多い都道府県でも1つしかありません。ハローワークでは市区町村単位でかなりの数があります。都会はともかく、地方でしたら比較的空いているところも多いので1度訪れて事情を話してみるのも手です。
試しに大阪のジョブカフェを見てみましょう。
体験やイベントセミナーが多数実施されています。ほとんどが予約制で人数も限られています。対象者の年齢制限もありますが魅力的な内容も多いです。
・体験保育【女性・ママ】
・仕事で求められる企画力を知る!【34歳以下の方】
・仕事の魅力発見セミナー (整備系・設備系・情報系編)【全求職者】
・発達障がい者のための就職活動セミナー【障がいのある方】
・Word応用シリーズ 書式設定・インデント編【対象者 34歳以下の方】
・カラー診断付きママのためのカラーコーディネート講座【女性・ママ】
・はじめてのビジネス英会話【全求職者】
いかがでしょうか、既に仕事をしている方でも気になる講座が多くほとんどが無料で受けられます。自分に何があっているか分からない方や、新しい事に挑戦してみたい方など、時間的に余裕があれば積極的にこのようなセミナーに参加されてはいかがでしょうか。
老若男女いろんな方が参加されます。セミナーや説明会でも20代から60代まで参加されていました。ほとんどが月曜日から金曜日までの平日開催ですので、仕事と並行して受けるのは難しいでしょう。自己都合や会社都合での退職をされて、求職・休職中の方にオススメです。