海外株で資産運用は出来るのか、ドルで4つの海外ETFを購入

少しでも多くのリターンを得るには、債券ではなく株式に投資をして資産運用すべきだという事は過去のリターンを見れば分かることです。NISAとETFを組み合わせて、少しでも経費(年間コスト)を減らして運用していく為に、4つの銘柄をチョイスします。

購入していく際の買い方について

海外株(アメリカ株)は購入時の手数料が高額になるので、海外ETFとしてNISAで購入します。SBI証券で一般口座・特定口座ではなく「NISA預かり」にすることで購入手数料は無料に出来ます。なお海外株式の銘柄を個別に1つずつ購入すると「無料の対象外」となるので注意が必要です。

購入時には為替取引(アメリカならドルの現地通貨での外貨決済準備)が必要になります。円で購入する「円貨決済」とドルで購入する「外貨決済」がありますが、住信SBIネット銀行経由で両替することで両替手数料を1ドル当たりの手数料が「25銭」から「15銭」に減らす事が出来ます。

「SBI証券」で海外株購入時の両替は「住信SBIネット銀行」でするけれど、資金移動はどうすればよいか

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注意しなければいけないのは、SBI証券での海外ETF購入時の「円貨決済」はリアルタイムではありません。買付時は日本円の買付余力から概算金額が拘束され、正式な約定の価格は通貨によって別のタイミングで決定し異なります(例えば次の日の午前10時など)。その為、急激な為替変動が起こる可能性がある場合は、買付を見送るか購入するための円を少なくプール(買付できないように)しておいたほうが良いかもしれません。

海外ETF買付時に「リアルタイム購入」を重視する場合は、住信SBIネット銀行で円をドルに両替し、SBI証券へ戻すことで証券口座にドルが入金されます。そのドルを使って海外ETFを購入するとリアルタイム扱いになります。

S&P500の中から1つ選ぶ

なんといっても海外ETFの看板といえば、S&P500に沿った投資です。候補は下記の3種類存在しますが、私は「iシェアーズ・コア S&P 500 ETF」にしました。

銘柄 ティッカー 信託報酬 純資産総額
SPDR S&P500 ETF SPY 0.0945% 約25.3兆円
バンガード・S&P 500 ETF VOO 0.05% 約6.2兆円
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF IVV 0.04% 約11.4兆円

「SPY」は歴史がありますが年間コストが高く、バンガードは革命的な安さですがブラックロップのiシェアーズが更に下げてきました。0.07%⇒0.04%とまぁ思い切ったことをしたものです。

個人的にいいなと感じたのは日本語公式サイトのブラックロックのページ、とても分かりやすく作られている点が評価が高い理由でもあります。バンガードはPDF1枚でリアルタイムでないにも関わらず、ブラックロックは細かいデータが非常に見やすく整理し表示されています。

S&P500を上回りそうな生活必需品セクター

S&P500を超えるパフォーマンスを出してくれそうな期待があるのが、生活必需品セクターです。P&Gやコカコーラにペプシ・ウォルマート・コストコなどが占めており、日常の生活に密着したアイテムを扱っているというのは、長い資産運用をする上でプラスに働くはずです。タブレットやノートパソコンが無くなるのと、飲み物や食べ物に紙や薬が無くなるのとでは訳が違うからです。

「S&P500」を超える「海外ETF」を出来るだけ低リスクで構築しよう

2017年5月3日
銘柄 ティッカー 信託報酬 純資産総額
バンガード・米国生活必需品セクター VDC 0.10% 約3,640億円
生活必需品セレクト・セクター SPDR XLP 0.14% 約1兆円

「バンガード・米国生活必需品セクター」の方が年間コストも安く、今後を見据えると良さそうだと判断しました。上位産業には「包装食品・肉」「家庭用品」「清涼飲料」などが占めています。

米国高配当株の海外ETF候補は2つ

アメリカには毎年配当をたくさん出していたり、連続して何十年にも渡り増配している企業がたくさんあります。日本よりも株主還元の意識が強く、どうせ投資をするならそのような企業へ投資をしている銘柄も選びたいものです。

銘柄 ティッカー 信託報酬 純資産総額
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF HDV 0.08% 約7,230億円
バンガード・米国高配当株式ETF VYM 0.08% 約1.9兆円

年間コストを確認してみると同じですが、純資産総額はバンガードの方が倍以上あります。公式サイトにてトータルリターンを見てみましょう、2016年末時点での実績です。

iシェアーズ・コア 米国高配当株(HDV)
【3年】9.13% 【5年】12.00%

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
【3年】9.99% 【5年】14.33%

年間コストは都度変更されるので必ずしも判断するのに正しいかは分かりませんが、これを見る限りではバンガードの方が高くなっています。純資産総額も多いですので私はバンガードにしました。

良い子は真似しちゃダメだよ、もう1つの銘柄

実は少し特殊な銘柄にこのようなものがあります。それは「優先株式」です。何のことかというと、株主総会での議決権が無い代わりに、配当金が高めに設定されているというものです。そのため利回りも高くなるのです。

銘柄 ティっカー 信託報酬 純資産総額
iシェアーズ 米国優先株式 ETF PFF 0.47% 約1,9兆円

トータルリターンはあまり良くありませんが配当金が高いため、純資産総額は莫大で人気があります。分配金の利回りは5%~6%前後となっており、毎月分配型投信といった感じです。しかし日本の毎月分配型投信と異なる点は、タコ足では無くきちんとした利益から分配されているという事です。ETFというものは元来そういうもので、毎月分配型投資信託に比べて健全なのです。

しかし組入銘柄を見てみると、業種が「銀行」「金融」「不動産」に偏っているため、金融危機やリーマンショックがあれば注意が必要です。おそらく他の業種と比べて驚くほど下がるはずです。しかしハイイールド債券などのジャンク債に比べれば、安心度は格段にこちらの方が上でしょう。同じ利回りが高いものでも扱いが全く異なります。

そしてこれは「ドル変換機」という役割にもなります。分配金が出る際の通貨単位は「ドル」で出ますので、わざわざ両替する必要も無く為替を気にする必要がありません。この分配金で更に再投資することによって、複利の力を発揮して効率よく再投資する事が出来るのです。

購入する4つの銘柄のまとめ

iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)
バンガード・米国生活必需品セクター(VDC)
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
iシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)

バンガードとブラックロックのコンボになりました。当面は手動積立を行っていく予定ですが、毎月ではなく2~3ヶ月に1度といったスパンになります。

日本のインデックス型投資信託ではひたすら積立投資(配当金無し)ですが、毎月健全な配当金が出れば心も少しは楽になります。利益確定することも出来ますし年金の足しにも出来ます、そして生活費としてもある程度当てに出来るからです。3月・6月・9月・12月の年に4回の配当金が出る銘柄が多く、優先株のPFFに至っては毎月分配型です。

日本は今後少子高齢化や晩婚化、不況に引き篭もりやニートの増加、外国人労働者の増加や治安悪化や東京オリンピック後の不動産バブル崩壊が心配ですし、日本の将来の見通しは明るくないと思っています。日本に投資をするくらいならよりリターンの期待できるアメリカの株式銘柄への投資、悪くないのではないでしょうか。