maneo(マネオ)で約330人に延滞発生、リスクが高い案件になぜ投資をするのか?

マネオで特定ファンドに対して元利金が回収できない自体が発生しました。ソーシャルレンディング国内最大手のマネオでは日夜様々なファンドが資金の募集をしていますが、中にはリスクの高いものも含まれます。しかし「みんなのクレジット」とは異なり、さすがは最大手です、迅速な説明と今後について説明がされています。

マネオで延滞が起こったファンドの中身とは?

問題が発生したファンドは3件で、全て事業者が同じファンドの案件です。借り手の事業者は事業者AVとなっています。教育関連の店舗出資金と書かれており、大手FC等の話もある事から可能性としては「幼児教室」や「個別の指導塾」や「たくさんの生徒が集まる学習塾」などが候補に上がりそうです。

仮にこの業界だった場合、エリアによっては生徒の取り合いが激しく激戦であり、卒業して進学先の小学校・中学校・高校・大学などへ行くため、3月は生徒が抜ける時期にあたります。

・3,500万円(36か月 分割返済)
・3,500万円(36か月 分割返済)
・1,274万円(36か月 分割返済)

参考:【延滞発生に関するご報告】 maneo

運用利回りは約6.5%となっており、運用は36ヶ月と「かなり長い」借入期間となっています。約330人(重複含む)が投資家となっており、中には1人で500万円も投資している方がいます。

このファンドは他のファンドより「かなりリスクが高い」案件であると言えます。以前からこのサイトでも書いていますが、なぜこのようなファンドがリスクが高いと言えるのでしょうか。

リスクが高いといえる理由1:担保が無い

例えば5,000万円を貸した場合、返済できなければ不動産担保で返済してくださいね、というものが担保です。その不動産には5,000万円を超える価値が設定していれば、強制的に競売にかけて資金を回収し、投資家に還元するというわけです。

しかしその不動産の価値が3,000万円しか無い場合はどうでしょうか。残りの2,000万円は回収できなくなり、単純計算として投資した額の6割しか返って来ないという計算です。

リスクが高いといえる理由2:保証がない

マネオで保証が付いている案件としては、LCレンディングのファンドです。LCレンディングセレクトファンドの「LCホールディングス保証」というものが付いている場合があります。万が一返済できなくなっても、上場企業であるLCホールディングスが元本と利息を保証するというものです。上場企業なので安心とも取れますが、この世に絶対はありません。

四季報によると従業員数は「連‥名 単7名」となっております。大きい小さい会社かは皆さんの想像にお任せします。

今回のマネオについてはこのように書かれています。

投資家の皆様へはローンファンド詳細画面で告知いたしませんでしたが、別途1社2名との連帯保証契約および保有不動産に対する第2順位での根抵当権設定契約を締結しておりました。

融資実行当初は登記留保の状態でしたが、現在は登記申請し、登記済みの状態となっています。
投資家の皆様に告知しなかった理由は、これらの保全措置は融資金の全額を担保できるものとは言い難く、投資判断上の誤解を避けたいがためでした。

現在すでに、法的手続き等による回収行動を開始しております。

参考:【延滞発生に関するご報告】 maneo

担保・保証は無しと書かれてはいますが、万が一を想定し根抵当権設定契約をしていたとのこと。しかし「融資実行当初は登記留保」していたとのことで、理由は書かれていません。

ソーシャルレンディングの保証として有名なのが、特に中小企業支援に多い「代表者連帯保証」です。これはお金が返せなくなったときに代表者が返済するものですが、会社がお金を「返せない」のに、どれだけ代表者がお金を返せるのでしょうか。ないよりマシといった程度でしょう。

リスクが高いといえる理由3:運用期間が長すぎる

先程のマネオの運用期間を見てみると「36ヶ月」と書かれています。これはソーシャルレンディング投資では「かなり長い」運用期間と言わざるを得ません。私が以前書いた記事で下記があります、マネオでは借り手が少しでも早くお金を返したい場合は「繰上返済」となります。

maneo(マネオ)で「繰上返済」が多いのは喜ばしいことか?

2016.09.16

金利が高いため、1日でも早く返済したいからこうなるのですが、メリットとデメリットがあります。詳細は上記を見ていただくとして簡単に説明すると、メリットは「お金が戻ってくる」ことでデメリットは「お金が戻ってこない」ということです。

【運用期間が短い場合】
確実に返済がされて次の運用に回せる為、早く返済されることは魅力です。しかし次の貸し出し実行まで期間があるので、投資ロス(空中に浮いている)が発生します。つまりお金が遊んでいるわけです。

【運用期間が長い場合】
高い金利が設定されている場合は、長い間その恩恵を受けることが出来ます。しかし長すぎる運用期間は、途中で業績の悪化が出たり方針転換があったりと「何かが起こる」可能性があります。これが電気や水道など公共インフラならある程度売上も見当がつきますが、3年は平均より長いと言えます。

私は通常で1年前後、長くても1年半まで、利回りが高いものでも20ヶ月以上のファンドには基本投資は行ないません。先が読めないためリスクが高すぎるのです。

最低でも保証、できれば担保があるものに投資をする

私が以前から何度も説明していますが、個人的には担保・保証無しへの投資は考えられません。それは何かが起こったときのリスクが高すぎるためです。ギャンブルや投機を好む方、ポートフォリオの一部として少しだけ混ぜる方がいるのは分かりますが・・・。

なぜ「ソーシャルレンディング」で危ないファンドに手を出すのか

2016.12.31

マネオ側も法的手続きによる回収行動をするとのことで、ある程度の資金は回収できるかもしれませんが全額回収できるかは不明です。回収を「試みる」と書いていますからね。

利回りが高くない・運用期間が長い・保証無し・担保無し、なぜこのような案件に投資をするのか、おそらく理由は「他の人が投資をしているから大丈夫」「マネオだから」「他に案件がなかった」「特に考えていない」などが多いのではないでしょうか。悪いことは言いません、特に投資初心者の方は始めるなら利回りではなく「担保」もしくは「保証」がされているものから、検討するようにした方が良いでしょう。