maneo(マネオ)で「繰上返済」が多いのは喜ばしいことか?

マネオで投資をしている際に気になるのが繰上返済です。投資として「担保」も「保証」も無いものは、私が思うにただのバクチでしかありません。資産運用は運任せでやるべきではないので、きちんとどのような物が担保されているか、その案件はどのように運用され返済されているのかをきちんと調べてから、大事なお金を投資する必要があります。しかし最近のマネオは繰上返済が目立ちます、これは良いことなのでしょうか、それとも悪いことなのでしょうか。


繰上返済とは?

「投資していた物件が繰上返済となりました、運用を終了します。」というアナウンスは投資をしていたらマネオに限らず発生するものですが、同時に運用しているクラウドバンクやラッキーバンクと比べるとその確率は体感で数倍以上と感じています。他のソーシャルレンディングサービスやクラウドファンディングもあるが、マネオの案件と会員数が群を抜いているせいもあります。

繰上げ返済とは、お金を借りていると毎月利子を払いながら元本も返していく必要が出てきます。それは住宅ローンや自動車ローンであったり、キャッシングであったり、銀行からの融資でも同じです。

それを早めに繰り上げて返済するのが繰上返済に当たります。例えば3年間で200万円返す予定だったが、思ったよりもお金が溜まったので早めに完済したい!と思った場合に繰上返済を行います。早く返済することによって元本は変わりませんが、毎月の利子の分お得になるので少しでも早く返したいのが借りた側の思いです。

実際の案件で「運用予定期間」と「実際の運用期間」に差がある

マネオで実際の案件を見てみると、借りた期間と運用した期間はこのようになっているものがあります。

【不動産担保付きローンファンド】
・借入期間8ヶ月 ・運用期間4ヶ月

【記念ローンファンド】
・借入期間8ヶ月 ・運用期間3ヶ月

【400億円記念ローンファンド】
・借入期間6ヶ月 ・運用期間2ヶ月

【キャンペーンローンファンド】
・借入期間7ヶ月 ・運用期間4ヶ月

【ボーナスキャンペーンローンファンド】
・借入期間6ヶ月 ・運用期間1ヶ月(え!?)

もちろん全てではありませんが、私が実際に投資したファンドの3分の1が早期に運用を終了しています。特に最後の運用期間6ヶ月が1ヶ月ほどで終了したのには驚きました。

投資には担保として土地や建物が設定されており、仕入れて販売して思ったよりも早くに売れた場合は早期に償還される可能性がある旨が記載されています。おそらくこれに合致する案件がほとんどで、会社の運用資金ではなく不動産担保をしている案件に投資をしたのでこうなったのでしょう。

最近では価格が年々下がっている太陽光発電の用地売買や、施工後の販売などが盛んでした。他にも東京の一等地のマンションやアパート売買など、特に担保が設定されている不動産関連が多く賑わっています。

繰上返済のメリットとデメリット

繰上返済のメリットは、「お金が戻ってくる」ということです。戻ってくれば次の運用に回すことができたり、引き出して生活資金に使うことも出来ます。

もちろん最悪の場合は、「お金が戻ってこない」ということです。デフォルト(財政破綻で返せなくなる)でもしようものなら、投資したお金は戻ってきません。失敗した事業・会社からの回収は不可能で、お金は消えてなくなる可能性があります。

そこで0円として全く戻ってこないならば、運用期間が少なく利子が少ないのを我慢して繰上返済されることを喜ぶべきなのでしょう。繰上返済のデメリットは、「運用期間が短いため貸した恩恵にあずかれない」ということですが、戻ってこないよりは無事にいくらかプラスになって戻ってきた方がはるかにマシなのです。

投資をするタイミングと出ている案件

しかし戻ってきたのはいいが、以前の頃と比べて投資する案件に変化が出てきて案件が無いという事態もあります。以前は8%以上や10%前後の案件が多かったのが、6%前後と急激に落ちている場合があります。もちろん一過性の可能性もあり、少し時間がたてば状況も変わってはくるでしょう。しかしお金をプールしたまま遊ばせておいても得なことは無く、機会損失となるでしょう。

都合よく繰上返済した後に次の案件が見つかればいいですが、投資したいと思えるようなリスクとリターンのバランスが良い案件が無い場合もあります。その際は時期が悪かったと諦めて、ローリスクローリタンの案件を選ぶか、お金が無くなるわけではないので少し待って(引き出すのも銀行の手数料がかかります、現在のマネオは三菱東京UFJ銀行)から良い案件が出てくるまで待ってみる耐え忍ぶ戦いも必要ではないでしょうか。