どんな投資でもそうですが、リターンを求めるならリスクもある程度覚悟しなければなりません。そのリスクを把握するには「ポートフォリオ」をまとめて現状と今後の課題を考える必要があります。どこにどれくらいの割合で投資をしているのか、またそれに見合うだけの利回りが得られているのか、定期的に確認することは大事です。
目次
投資会社別の投資割合について
現在のソーシャルレンディング会社別にどれくらい投資を行っているか、まとめて円グラフにしました。
このように50%がマネオという割合になりました。では現状の投資状況をもう少し詳しく見ていきましょう。目標の利回りと現在の利回りにどれくらい差が出ているのか、今回は分かりやすく税引前表記で計算してみます。一般的にはここから約20%程「源泉徴収税」が差し引かれます。
割合1位:マネオ(Maneo)
投資割合1位:50%
ソーシャルレンディング最大手のマネオです。投資資産の半分を入れているわけですが、最近の利回りは低下傾向にあります。
このマネオですが、純粋なマネオ単独での投資案件以外が最近多くなっています。例えば以下のようなものがあります。
・不動産担保付きGC(GMOクリック証券取扱)
・アメリカンファンディングセレクトファンド
・クラウドリースセレクトファンド
・ガイアファンディングセレクトファンド
・LCレンディングセレクトファンド
通常は各サービス提供会社でしか投資出来ないのですが、マネオでも投資できるように定期的に募集されてます。但しGMOクリック証券に関しては、向こうで口座の開設が必要です。
去年の今頃はメガソーラーやアミューズメント投資など8%、10%前後がありましたが現在の利回りは5%~7%程に落ち着いています。これらの案件はマネオがサイト運営している、他のサイトでの扱いとなったからです。例えばガイアやLCレンディング、クラウドリースなどもマネオ内で募集はしますが、独自の方が利回りが高いため、より利回りの向上を求めるならそちらで口座開設するべきでしょう。
現在は投資金額が償還されても次の投資先が「決め手に欠ける物が多い」ので、これ以上の投資資金を増やす予定は今の所ありません。
割合2位:クラウドバンク(CrowdBank)
投資割合2位:13%
少し投資割合を増やしたクラウドバンクです。バイオマス発電や風力発電のファンドへ投資しています。利回りは普通ですが、運用期間が短く1万円からの投資が可能で比較的投資がしやすいのが特徴。ただもう少し利回りが欲しいところ、と思っていたらキャッシュバックと抽選でアマゾンのギフト券がもらえるファンドもありました。
運用期間が短くリスクもリターンもそこそこ。どこかのソーシャルレンディングサービスのように取り合いになることなく、落ち着いて投資できます。しかし利回りが6%前後と近年の他サービスに比べると少し物足りない為、積極的に投資資金を増やす予定はありません。マネオで浮いてる時はこちらで運用したいと思うときはありますが・・・。
割合3位:グリーンインフラレンディング(Green Infra Lending)
投資割合3位:12%
利回りの高さが魅力の自然エネルギー特化型、グリーンインフラレンディングです。太陽光or水力発電と言われるくらい特化指定しており、ほとんどが「メガソーラー」です。投資をしていない方の世間一般的には、太陽光は下火と言われていますが私はそうは思いません。確かに原子力発電や火力発電に比べて天候に左右され「安定」には欠きますが、長期的視野を考えればまだまだ堅実な投資でしょう。
問題は更に売電価格が引き下げられていき「メガソーラーでも費用対効果が悪いな」となった時は、ファンドも少なくなってくる可能性があります。
メガソーラーでよくある問題が「景観を損ねる」とされていますが、私自身身近には見ない為あまり感じませんでした。しかし田舎の方へドライブに行くと「さすがにこれはないな」というようなソーラー一帯を見つけ、地震が起これば落ちてきそうな場所に設置されているのは流石に興ざめしたと同時に、設置場所は考えて欲しいと思うようになりました。メガソーラーは人里離れた所がほとんどですから、見かけることは稀だと思いますが。
割合4位:ラッキーバンク(LuckyBank)
投資割合4位:10%
不動産オンリーのファンドで提供しているのがラッキーバンクです。情報の開示も分かりやすく、利回りの高さが魅力で10%近くあり、投資は争奪戦になっています。少し前は結構落ち着いていたのですが、再び加熱しているようです。
ラッキーバンクのファンドもクラウドバンクのように、まとめて欲しいものです。例えば2,000万円を5個に分けて小出しをするのではなく、1億円を1つのファンドとして出すなど。そうなってくれば落ち着いて投資できるため、もう少し投資資金を投入しようと考えています。
割合5位:クラウドリース(CrowdLease)
投資割合5位:10%
アミューズメント事業への投資ファンドがほとんどのクラウドリースです。この業界入れ代わりが激しい為、リスクもありますが利回りは魅力です。最近は不動産を抵当権に入っている案件も出ているので、その点は投資がしやすくなっています。しかし順位が記載されているものと、記載されていない案件があるためそこは注意が必要です。
運用期間が他のサービスに比べて圧倒的に短いものが多く、借りる事業者も早めに返済していきたいという思惑がありそうです。確かにリスクが高いため少しでも早く返済してもらえれば、まだ安心して投資をしやすいというのはあります。あまりリスクを取りたくないため、現在はこれ以上投資資金を増やす予定はありません。
割合6位:ガイアファンディング(Gaiafunding)
投資割合6位:5%
アメリカの不動産への投資ファンドのガイアファンディングです。利回りは10%近くと高いですが、多くの担保順位は2位となっています(中には1位も有り)。投資をする場合は同じ地区での案件が続いて募集されるため、州の異なる案件に投資をするのが分散投資となりそうです。
似たようなソーシャルレンディングサービスに、「アメリカンファンディング」がありますが、分散投資を考えるならどちらかだけで十分でしょう。高い利回りを得たくてアメリカ不動産内で更に分散投資を考えるなら、両方も有りかもしれません。私は海外の不動産事情は詳しくないため、現在は投資資金を増やす予定はありません。
予想年間利回りは7.9%、さて上手くいくかどうか
これらの年間予想利回りは「約7.9%」です。税引き前の利回りの為、実際はこれより2割程落ちるでしょう。もう少し利回りを上げようと思えば上げれますが、さすがにデフォルトや延滞があるリスクを考えるとこの辺りで抑えておくのが無難でしょう。
数年後の心配事と言えば、ファンドの保全として担保しているのが、ほとんど東京近辺の不動産の為東京オリンピックが終わった後はどうなるか、バブル崩壊にならないかそこが心配です。