海外旅行から帰国した際、海外出張で仕事から帰ってきた際に、必ず通らなければならないのが税関です。特に人が多くなる季節は大変混み、夏休み・GW(ゴールデンウィーク)・お盆・冬休み・春休み・年末年始や正月などは、待ち時間が数時間となることもしばしば。よっぽど暇なら我慢できるかもしれませんが、遊園地じゃあるまいし待っても待たなくても結果は変わらず楽しいことも待っていません。そうすると早く抜けれるに越したことは無いのですが、何か良い方法は無いのでしょうか。
税関とは?
税関とは日本からの出国時、海外からの入国時に、不審な人物・怪しい荷物を持っていないかや、貨物の輸出輸入などの取締りを行う行政機関です。持ち込んではいけないものや、持ち帰ることが出来ないものなど保安を目的に密輸などを防ぐ為に取締りを行っています。
日本は島国の為、基本的には飛行機が飛ぶ空港での取調べが多いです。似たものとして国境警備隊がありますが、日本では入国管理局が行うため税関とは異なる役割となっています。
出国する際に手続きが要るもの
外国製の腕時計やネックレス・指輪などは届け出る必要があります。海外で購入したものか、持ち込んだものか帰ってきてからでは証拠がない為分かりません。あらかじめこれを身に着けて海外へ行く、と申告する必要があるのです。そうすると帰ってきた際に、これは出国する際に持って海外へ行ったという証明が出来るのです。
現在使用している外国製品を海外へ持っていく場合は、「外国製品の持出し届」に該当する物品の品名、数量、特徴などを記入し、現品と一緒に出国の税関カウンターで確認を受けてください。
この確認がありませんと、帰国時に外国で購入されたものと区別ができず、課税される場合があります。
出典:税関
100万円を超える現金なども輸入申告書を提出する必要があり、超高性能パソコンも輸出に規制があるため手続きが必要になります。超高性能になると軍事関連の問題が出てくるからでしょうか。
持ち出そうとするパソコンが輸出令別表1の8の項 / 貨物等省令第7条の規定若しくは輸出令別表1の9の項/貨物等省令第8条の規定に該当する仕様のものであれば、海外持ち出しに際して輸出許可申請が必要になります。持ち出そうとするパソコンが輸出規制の対象となるか否かは、製造メーカーの輸出管理セクションか販売店にお問い合わせください。
特殊な技術や性能の機械は、国を超えて運ぶ場合は手続きや許可が必要になる場合があります。
どうして荷物を調べるのにこんなに時間がかかるのか?
海外から日本に帰国した場合、入国するまでに様々なことが調べられます。ジカ熱ウイルスや、インフルエンザ系など海外特有のウイルスにかかっていないか、検疫検査が行われます。
税関では、テロの未然防止や国際犯罪組織等による密輸阻止の観点から、日本に入国する全ての方に、
輸入が禁止・規制されている物品
申告が必要な範囲の額の現金等の所持の有無等について確認をしています。
出典:入国時の税関手続 税関
病気だけでなく特殊な物や多額のお金も申請が必要となります。特に最近は物騒なため、念入りに検査が行われています。携帯品から別送の荷物まで、そしてお金などこれらを1つ1つ細かく見ていると時間がかかるのも頷けます。
また海外で購入したお土産は1つにまとめないと時間がかかり、領収書やカード利用控えなど提示を求められる場合もあります。きちんと保管をして、提出を求められた場合はすぐに出せるように持ち物整理をしておく必要があります。
免税とは?
免税とは特定の商品を決まった買い方をすることで、消費税を免除して購入できることで免税店とはそれらの購入方法を取り扱っているお店を言います。ただし免税の限度は決まっているため、それ以上を購入すると税金がかかってきます。
なぜ免税額が決まっているか、それは海外で安く買って国内に持ち込めば国内の同業他社では価格で対抗できないためお店が潰れてしまうからです。そうすると日本の国内税収が減りますので、何も良い事がありません。
税関を早く抜けるには?
税関を早く抜けるには、この免税額をオーバーして商品を持ち込む必要があります。そうすると免税ではなく、課税のフロアへ行く必要があり、そこでは免税より圧倒的に人は少ないのです。物によっては飲み物などで本数が決まっている場合、1本多く買うことによって課税として扱われます。たった数百円の違いですが、それによって最大数時間も待ち時間を短縮することも可能なのです。