10万円で買える銀行株を、配当利回り順に並べて調べてみた

出典:みずほフィナンシャルグループ

景気の良いときも悪いときも「銀行」というのは、他の業種より安定していると言われています。昔は銀行に勤めていると言うだけで、お堅い職業と言われたものです。NISAなどの影響も有り、銀行株を買って配当金をもらう、そのような運用も増えていますが手が届きやすい、手を出しやすい株というものは数多く存在します。銀行株を長期で持ち続けるだけで、配当生活ができます。


株価と配当利回りの関係

株価が10万円の場合で考えると、配当利回りが5%の場合は単純計算で年間5,000円の配当金がもらえるということになります。もちろん配当金には源泉徴収などで約20%が課税されますので、実際にもらえる金額は4%の4,000円となります。

証券会社の明細などで確認をすると、所得税額・住民税額などが記載され引かれてるはずです。そういった税金を考慮すると、配当金は高ければ高いに越したことはありませんが各会社の方針や景気によって配当金は上がったり下がったりと変動します。

10万円以下で購入できる銀行株は17個

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ではどのような銘柄があるのでしょうか、2016年3月下旬現在の時価総額(百万)と共に、「配当利回り」順に見ていきましょう。

コード 銘柄 時価総額 利回り
8411 みずほFG 4,467,802 4.18
8308 りそなHLDG 950,564 4.16
8714 池田泉州 117,462 3.59
8306 三菱UFJFG 7,760,279 3.29
7161 じもとHLDG 27,546 3.25
8713 フィデア 32,155 2.69
7167 足利HLDG 112,638 2.66
8524 北洋銀行 117,723 2.37
8600 トモニHLDG 53,505 2.28
8558 東和銀行 33,834 2.20
7184 富山第一銀行 27,950 2.16
8562 福島銀行 19,090 1.81
8381 山陰合同銀行 119,754 1.74
8410 セブン銀行 549,051 1.74
8338 筑波銀行 26,004 1.59
8385 伊予銀行 248,983 1.56
8337 千葉興業銀行 31,858 0.59

10万円あればどれでも購入できるのが魅力で、配当利回りも3%以上がいくつかあり比較的高い利回りとなっています。

個人投資家から人気の高い銘柄が多い

1番配当利回りが高いのは「みずほフィナンシャルグループ」です。メガバンクの1つ、「みずほ銀行」です。個人投資家に絶大な人気で、4.18%と非常に高い利回りとなっており私自身も保有しています。

2番手は僅差で「りそな銀行」でお馴染みの「りそなホールディングス」です。こちらも人気ですが、銘柄を買うためには倍近く資金が必要です、といっても4万円台で購入できるので株としては手頃です。

3番手は関西を地盤とする「池田泉州銀行」の「池田泉州ホールディングス」です。大阪の方は関西アーバン銀行や南都銀行・みなと銀行などと並びお馴染みの銀行です。

4番手は「三菱東京UFJ銀行」の「三菱UFJフィナンシャルグループ」です。特にみずほとここはメガバンクで配当利回りが高いので、個人投資家に人気です。

5番手は仙台拠点の銀行「じもとホールディングス」です。仙台銀行ときらやか銀行が統合して出来た地方銀行で、出来高も高くなくマイナーな銘柄です。しかし何といっても約1万5千円で購入できるという、1番手を出しやすい銘柄として注目されています。

6番手以降の利回りはガクっと下がる

フィデアや足利といった地方銀行が下位を占めていますが、このあたりから配当金の利回りはぐっと下がります。元々上位が高いだけであり、通常の株式銘柄では2%などはざらにありますので、一般的と言えば一般的です。

しかしこのあたりも10万円あればどれでも買えてしまうので、配当を目当てにというよりも地元を応援して持っておく、というのも地方の方にとっては良いかもしれません。自分のメインバンクにして資産運用をしている銀行もあるでしょう。地方銀行に頑張ってもらわないと、地方の中小企業も苦しくなってきます。

春は確定申告のシーズン

春は確定申告のシーズンで、特定口座にしていて徴収されたり、他の株や投資信託と損益通算したり、総合課税や申告分離課税の話題も多く出てきます。分かりにくい場合はNISAで株を持っておくと、税金の免除が受けられ特定口座で持っておくと向こうで計算してもらえます。銀行株からはじめようと思っている方は、大手銀行の利回りが高いところから始めてみるのが、比較的分かりやすいのではないでしょうか。