自宅にお金を置いておく?それとも銀行に預ける?

働いて得たお金や年金、小遣いなど自分のものになったお金は、自宅に置いておく方が増えているそうです。銀行に預けるという昔ながらの考えは減ってきたのでしょうか、自宅に置くことと銀行に預けることのメリットとデメリットを整理してみます。


銀行に預けても利息がつかない

お金はどこの銀行に預けていますか?三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行、このあたりが日本でも大きな銀行でしょう。近くにATMや支店がない場合は、郵便局のゆうちょ銀行や地方銀行、信託銀行などが多いのではないでしょうか。

給与の振込先であったり、メインバンクでそこだけしか口座を持っていない方もいるでしょう。現在の「普通預金」の金利は、「0.001%」というところがほとんどです。

100万円銀行に預けていた場合を考えてみましょう。

100万円の1%は1万円、0.1%は1,000円、0.01%は100円、0.001%は10円という計算です。つまり、1年間でつく利息は10円で、1ヶ月単位で言うと1円を切っています。定期預金で利息が10倍位になりますが、それでも1ヶ月10円を切ります。

銀行に預けると逆に損をする?

日銀の黒田総裁が発表した「マイナス金利」とは、金利がマイナスになる可能性が出てくるというものです。通常は100万円預けると、0.001%の金利の場合10円が付きます。しかしこれがマイナスになると99万9990円となる可能性が、つまり逆に金利を取られる可能性が出てくるという事です。そうなると銀行に預けておくメリットは、泥棒などから守るための金庫の代わりということになります。

自宅に置いておくことのメリット

では自宅に置いておくとどうなのでしょうか。タンス預金とはよく聞かれたものですが、現在の給与支払いがほぼ銀行振り込みである事から、1度は引き出しに行く必要が出てきます。昔のように手渡しの場合、タンス預金にすることがすぐに出来ました。

自宅に保管した場合のメリットは、引き出す際の手数料がかからず手間もかからないということでしょう。サラリーマンの場合は、土日祝、もしくは深夜にしか銀行のATMにいけないという事はざらにあります。

そしてマイナス金利の影響を受けずに、お金を金利としてマイナスに取られる可能性も無いという事です。

タンス貯金って未だにあるの?

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昔ながらの家や年配の方がいる場合、タンスは和室などにあるでしょう。しかし若い方の場合は、机の引き出しなど目立つ場所におく場合が多いそうです。

火事や泥棒対策として、最近では自宅に「金庫」を置かれる方も増えています

購入者はどちらかといえば、年配の男性が多い。売れ筋は価格が1万1800円で、大人二人で持ち運びができる重さ40キログラムの金庫。鍵形式が人気を集めているという。

出典:タンス預金用の「金庫」が売れまくる異常事態

大人2人で運べるなら、1人で盗もうとする輩には効果はあるでしょう。今までは企業用や事業者用に購入する方が多かったようですが、マイナス金利や現物資産として自宅で保管する方も増えています。

自宅にお金を置いておくのは不安

銀行でも強盗や犯罪が起こるくらいですので、自宅の場合はセキュリティーをどれだけしっかりするかが大事です。マンションの場合はオートロックや指紋認証など、入り口までたどり着くのが困難な場合もありますが、戸建ての場合は比較的入られやすいそうです。屋根裏や床下など、分からないような場所に保管するようにしなければいけません。

そのような不安がある場合は、素直に銀行や郵便局などの金融機関を利用しましょう。パスワードや暗証番号をきっちり管理していて、推測されやすいものでない限りは何かあれば対応してくれます。

銀行で1回当たりいくらお金を下ろす?

銀行によっては、1回50万円まで100万円までと制限があるそうで、自分で設定することも出来ます。ATMで振り込む際の金額は10万円までなど規制がされますが、下ろす場合は額に余裕を持たせている場合がほとんどです。

しかしどこで誰が見ているか分からないので、大金を下ろす際は銀行に事前に相談するほうが良いでしょう。別室やカウンターの周りから見えない位置や、小切手で受け取るという方法もあります。

1ヶ月に1回で、生活資金を下ろすという方も多く現金をあまり持ち歩きたくないというのが本音でしょう。このご時勢の対策としては、必要なときに必要なだけ下ろすというのを徹底するのがトラブルがあった際にリスクを下げていられる方法ではないでしょうか。