なぜ東北人は短命なのか?特に青森県民は危機感を持ったほうがいい理由

平均寿命や健康寿命といったものが分かると、あとどれくらい生きられるかという平均余命が分かります。日本では医療機関が発達して寿命が伸びていますが、だからといって全ての都道府県で長寿かと言われれば、そうではありません。東北地方が平均を下げているといっても過言ではなく、特に「青森県」が酷い状況にあります。ある程度の健康はお金で買えるかもしれませんが、積もり積もったダメージは寿命に直接影響するのです。


東北地方が平均を下げているデータ

日本には47の都道府県があります。このうち東北地方とは「岩手県」「福島県」「秋田県」「青森県」「山形県」「宮城県」の6県です。この6県で約883万人が暮らしています。

厚生労働省の平均寿命を観てみると、男性「80.77歳」女性「87.01歳」ですが、東北地方に限ってみるとこのようになります。

男性 女性
全国平均 80.77歳 87.01歳
岩手県 45位:79.86歳 42位:86.44歳
福島県 41位:80.12歳 43位:86.40歳
秋田県 46位:79.51歳 44位:86.38歳
青森県 47位:78.67歳 47位:85.93歳
山形県 29位:80.52歳 29位:86.96歳
宮城県 15位:80.99歳 20位:87.16歳

参考:平成27年都道府県別生命表の概況 厚生労働省

宮城県が健闘していますが、岩手県・福島県・秋田県・青森県は壊滅的です。特に青森県は何年も最下位と酷い状況です、理由については後述します。

寒い地域だから寿命が短いというのは間違い


東北地方というと、冬の本州の中では寒い地域です。寒くなると突然死と言われる「急性心筋梗塞」が増えますし、「脳梗塞」「脳出血」といったいわゆる脳卒中も出てきます。しかし北海道の平均寿命は男性35位(80.28歳)、37位(86.77歳)と確かに高くはありませんが、この順位近辺は沖縄や大阪も入っていますので、一概に寒さが厳しいから順位が低いと決め付けはできません

そこで先程の厚生労働省の資料を調べてみると、北海道では「悪性新生物」つまり癌が全国男女共にワースト1位で、腎不全も男女共にワースト1位ということが分かりました。

参考:国立研究開発法人国立循環器病研究センター

国立研究開発法人国立循環器病研究センターによると、腎不全の原因として「高血圧」「感染症(風邪・膀胱炎)」「仕事や運動」「嗜好品」が腎臓を悪くさせるとのこと、青森県も腎不全はワースト2位です。後述しますが青森県が平均寿命最下位の理由はこの「嗜好品」にあります。

東北地方の注意すべき病気とは

これは亡くなる原因となる病気の確立です。自殺・老衰・不慮の事故・交通事故などを除いた9種類のデータですので、青森県が3種類入っているのがいかに多いかということが分かります。

男性 女性
岩手県 心疾患ワースト4位
脳血管疾患ワースト1位
脳血管疾患ワースト1位
福島県 糖尿病ワースト2位
秋田県 脳血管疾患ワースト4位 糖尿病ワースト4位
青森県 悪性新生物ワースト3位
腎不全ワースト2位
糖尿病ワースト1位
悪性新生物ワースト4位
腎不全ワースト3位
山形県 脳血管疾患ワースト2位
宮城県 高血圧性疾患ワースト5位

ではなぜ青森県が酷いのでしょうか。平均寿命もここ最近はずっとワースト1位を取り続けています。それは先程も少し触れた「嗜好品」が理由です。

青森県の寿命が短い明確な理由とは


りんご・ねぶた祭りで有名な青森県では「漬物」が重宝されています。確かに京都府でも多いですが、青森では味というよりも塩気が多いので各家庭で愛されています。特に雪国では「塩分」が人気で、減塩を推奨する為に「だし活」という塩ではなくダシを使って旨みを出そうという取り組みが出てきたくらいです。

漬物に醤油をどっさりかけたり、とにかく塩が好きなのが青森県です。インスタントラーメンの消費量が日本一になったり、未だにワースト1位~3位を行ったり来たりしています。ご存知の通り、健康には程遠い食事になりますし塩分も多くなります。

更に喫煙(タバコ)や飲酒(お酒)の量も全国でトップクラスに多いのも青森県です。娯楽施設が少ない青森県では、寒い時期は特に家でカップラーメン・漬物・喫煙・飲酒と最悪な組み合わせが揃ってしまいます。青森県の人は禁煙・禁酒まではいかなくても量を減らす努力が必要です。

体は資本・健康は資本とはよくいったもので、病気になって初めて健康のありがたみが分かるものです。お金も大事ですが、健康あってのものですので健康という名の資本も大切に守っていきましょう。