なぜジャスダック・マザーズのまま?東証二部との違いについて

一口に上場と言っても「東証一部」「東証二部」「ジャスダック(JASDAQ)」「マザーズ(MOTHERS)」など様々です。審査基準も異なれば、従業員や年商といった会社規模も異なります。マグドナルドのように、東証一部クラスでもジャスダックに居続ける企業もいたりとこれらの違いについて考えてみます。

東証二部・ジャスダック・マザーズの違い

東証一部は最も格が上で、上場基準も難しいのは周知の事実ですが、その他はどうでしょうか。それぞれの上場基準は以下の通りです。

東証二部の上場基準について

主な基準としてはこのようになります。

東証二部の上場規定について
株主数 800人以上
流通株式 ・流通株式数4,000単位以上
・流通株式時価総額10億円以上
・流通株式数(比率)上場株券等の30%以上
時価総額 20億円以上
純資産 連結純資産額が10億円以上

ジャスダックの上場基準について

JASDAQの上場規定について
株券等の分布状況 ・公募又は売出し株式数が1,000単位
又は上場株式数の10%いずれか多い株式数以上
・株主数200人以上
流通株式時価総額 5億円以上
純資産額 2億円以上
利益の額又は時価総額 最近1年間の利益の額が1億円以上であること
もしくは
時価総額が50億円以上

ただしジャスダックの場合は、ベンチャー企業が多く実績のある「スタンダード」と将来性を見込まれた「グロース」の2種類の市場があります。グロースは上記1番下の「利益の額又は時価総額」には特に指定はありません。

マザーズの上場基準について

マザーズの上場規定について
株主数 200人以上
流通株式 ・流通株式数 2,000単位以上
・流通株式時価総額 5億円以上
・流通株式数(比率) 上場株券等の25%以上
時価総額 10億円以上

マザーズはジャスダックよりは上場の厳しさは下だと言われていますが、ジャスダックのスタンダードと比較しての事ですのでグロースよりは若干上といった所でしょうか。

この中では上場の難易度や格といったものは、東証二部>ジャスダック(スタンダード)>マザーズ>ジャスダック(グロース)と考えて問題ないでしょう。

基準は満たしているのに「ジャスダック」や「マザーズ」にいる企業とは

最も有名なのは「日本マクドナルドホールディングス(2702)」です。数年前では楽天株式会社が2000年から2013年までジャスダックでしたが、2013年に東証一部へ変更となりました。

ジャスダックやマザーズの場合は、会社一族の実効支配が行いやすいという面があり、買収されたり株主からの要求や影響に左右されにくいというメリットがあります。現状ジャスダックやマザーズにいる理由は、あえて留まっているのか、特定の株主が持ちすぎていて持ち株比率を下げないと上場できないなど理由は様々です。

東証一部に上場していれば社会的信用が大きいとされていましたが、現在では上場していなくても例えば「サントリー」のように力のある会社はたくさんあります。資本を外部から調達しなくても(必要が無いという事)健全に会社が成り立っているということです。

上場していれば会社としては大したもの

基準が満たしていれば企業規模が小さくても、審査というものは厳しく易々と上場できるものではありません。その審査をパスしたという事は、大したものであり誇っていいものです。

しかし上場したからといって必ずしも以前より業績が良くなったかと言われれば、そう言えない所も数多くあり伸び悩んで停滞している会社も多いのです。上場すると手続きも複雑で、株主の影響も多々あります。

上場する為に数百万のお金が必要だったり、年間の上場料金も必要です。つまり上場には年間の維持コストがかかるということです。上場していないからと言って、一流企業ではないと決めつめるのは良くありません。

「ジャスダック」や「マザーズ」の株価は、日経平均と同じような動きをしない?

日経平均が下がっている場合、ジャスダックやマザーズも下がっていくと思いがちですが必ずしもそうなるとは限りません。どうしてかというと、構成されている銘柄に偏りがありジャスダック・マザーズの市場規模は小さい=値が動きやすい為です。

為替の影響を受けて投資先として魅力が落ちている場合、新興企業が多いところでは為替の影響は受けにくいとされています。その為、円高に関係なく資金が流入するというのです、幅広い株式銘柄を保有している場合、日経平均が下がった時にジャスダック・マザーズ関連を見てみましょう。異なった動きをする事もあるはずです、東証一部・東証二部だけでなくそれ以外にも目を向けることで気付くこともあるのです。