ビットコインは「M1グランプリ」と似ている?爆発値上げで上昇する仕組みとは

仮想通貨のビットコインが200万円を突破したというニュースを聞いて、私が過去に少し買うか?と意識したことが1度だけあります。その時の金額は20万円でその時に購入しておけば、差額の180万円が儲かる計算になります。CMやメディアでも宣伝し、各所で話題になっており一過性の過熱だと言わざるをえませんが、なにやら「M1グランプリ」と似ています。


ビットコインの爆発的な値上がり

ビットコインは株式市場とは異なり、参加する人数、つまり投資をしている人数はかなり少ないのが特徴です。それに伴い市場規模も小さいのですが、規模が小さいという事は一部の投資家で操作ができたり、急激に乱高下する可能性が元々高いという事です。

しかも株式市場ではストップ安・ストップ高というようにある種の歯止めがかかります。ドクターストップのようなものですが、ビットコインではそれがありません。つまり天井知らずに上がったり下がったりが可能なのです。

そして法整備が追いついていない事情があり、やっと日本でも2017年に「改正資金決済法」が導入され資金管理や金融庁の検査・登録制度などがルール化されました。

大手の参入で健全で儲かりそうだという認識が出来上がる

信用・信頼という言葉は簡単ですが、長年築いてきたものであればそれは別です。日本のビットコインの運営では「ビットフライヤー」が有名ですが、バックについている株主が豪華です。

三井住友銀行グループの「SMBCベンチャーキャピタル」・みずほ銀行の「みずほフィナンシャルグループ」、三菱UFJ銀行の「三菱UFJキャピタル」というメガバンク系が入っています。そして「リクルート」に「第一生命」、「三井住友海上キャピタル」に「SBIインベストメント」という大層な顔ぶれです。ここがバックについているのなら健全で大丈夫だ、そう信頼する富裕層の方が多いのも無理はありません。

M-1グランプリで優勝した「とろサーモン」の株が爆上がり

「とろサーモン」が2017年のM-1グランプリで優勝しました。そのボケ担当の久保田氏がVALU(バリュー)で公開している株が爆上げしたというのです。少し前にyoutubeで人気のユーチューバー「ヒカル氏」で話題になったバリューです。

とろサーモンがM-1で優勝したことによって、久保田のVAは初値3,393円だったのが、最高値107,440円まで一時上昇。値上がり率でいうと、3000%UP(=最高値÷初値-1)したことになる。

出典:M-1優勝後とろサーモン久保田のVALUが爆騰! 一時3000%UPも

これはメディアで話題になり、投資する価値があると判断した人が購入したのもありますが、ビットコインと同じように通常の市場よりは投資人数が少ないからというのが理由でもあります。

しかし高騰というものは長い間続くものではありませんので、ビットコインも久保田氏のバリューも上がり続けたものは下がるはずです。

仮想通過は信用できないが投機としてはアリ

投機とは短い期間で利ざや(相場における価格差の事)を得ることですが、もうギャンブルに近い、運のようなものです。宝くじのように100%運というわけではありませんが、それに近いものでありそういった目的で投資をするのなら1つの選択肢に候補として入るでしょう。

元々期待が先行しすぎていて、実際の仮想の通貨としての価値も明確にはなっていませんので相場は読めません。

リスクはかなり大きいビットコイン、私は投資しません

日本の「ビットフライヤー」のような取引所で「ナイスハッシュ」という所がありますが、ハッカーによって67億円分のビットコインが消えました。預けている利用者は相当なショックでしょう。

2014年にも「マウントゴックス」が破綻しましたし、対米ドルの取引量世界一の「ビットフィネックス」も出金しにくい怪しい状況があったりと、きな臭い動きがあります。お金に余裕があればギャンブル感覚で少し買ってみるのもアリですが、私は余裕が無いので投資は行ないません。やはり投資は堅実な株や投資信託が安全、という従来の考えが合っているようです。