絶対に働くな「固定残業代・みなし残業代」を採用している会社、その分かりやすい理由とは

働いている会社で「残業代」はきっちり出ていますか。出ていないのであれば違法ですが、出ていても「固定残業代」「みなし残業代」を採用(表記)している会社では働かない方が良いでしょう。避けなければいけないその理由を説明します。

残業代の基本的なシステムとは

「固定残業代・みなし残業代」とは「割増賃金」とも呼ばれ、「残業手当」「休日手当」「深夜手当」の3種類の内の1つです。通常会社が従業員に残業を行わせるには「36協定の締結・届出」「割増賃金の支払い」が必要になります。

「休日手当」とは休みの日に勤務させたときに出す手当ての事で、「深夜手当」とは22時から5時までの間に勤務させたときに出す手当ての事です。この2つは労働時間として「目立つ」ので、きちんと出している企業が多いのですが「時間外」と呼ばれる「残業手当」に関してはかなり怪しいシステムとなっています。

私の会社はサービス残業を行わせる会社でした

私が以前働いていた会社は通信販売で商品を売っている会社でした。自前で商品の仕入れから販売ページや資料を作成し、ネット上や卸先に販売していました。

上司がパワハラ気味でしたが仕事が出来たので、社長は見て見ぬ振りをしていました。上司は社長を無能扱いして嫌っていましたので仲がよくありません。就業時間が終わってからも忙しく、仕事をしていました。そして上司の愚痴や小言を聞かされる事も多くありました。

仕事が多くて残業代が出ないし、上司の話を聞かないと不機嫌で怒りやすくなるので帰れないし残業代が出ないといったダブルパンチでした。もちろん離職率も高かったのですが、当時は不景気で景気が悪く求人募集をかけると人が殺到してきました。今ではあり得ませんが、その頃は1人募集のところへ約90人の応募がありました。

後から分かったことですが、面接の際に「残業手当」について聞いてくる人は全て面接で落とす事になっていたと聞かされました。

転職した先は「固定残業手当」が付いている会社でした

給料の基本給は少ないですが「固定残業手当50時間分」が設定されている会社でした。残業が全く無い月でも無条件で50時間分は渡しますよ、という社長の言葉がありました。

入社してみると試用期間中こそ残業は少なかったものの、徐々に残業が増えてきてMAXの50時間手前まで残業することも度々ありました。1日当たり2時間少しの残業ですが、結構ボディーブローのように効いてきます。1時間残業して帰った次の日には、前日の1時間少ない分「2時間+1時間」という3時間の残業をしなければいけません。

先輩によるとこの会社は従業員の離職率が高く、鬱病で辞めた方や1日でバックレた方が何人もいるとのことでした。先輩の愚痴も多くなっており、先輩が結婚の為に夕方に仕事が終わるパートになりました。しかし正社員の私より遅く帰る日々が続きました。多いときには残業時間は1日7時間にも及び、日を跨ぐような日がありブチ切れて辞めることになりました。その先輩からは私が入社する前に「固定残業手当」というシステムが入ったらしくて、それがとんでもない形になっていたことを聞かされていました。

何と基本給を大幅に下げて、固定残業手当を導入していたのです。例えば給料が「25万円+残業代」となっていたのが、「18万円+残業手当7万円分」といったものです。会社側は本来32万円分(基本給25万円分+残業手当7万円分)給料を支払う必要があったのが、あら不思議・・・残業させても今まで通り25万円で済んだのです。これって実質「サービス残業」だと思いませんか。

元々人間としていろいろ問題のある社長。趣味は説教というほどでコールセンターの女性オペレーターを泣かせて優越感に浸っているような人物でした。

固定残業代・みなし残業分は必ず働かされる

この制度は企業側がきっちり「残業手当を支払っている」という事をアピールする為のものといっても過言ではありません。企業側が損をしないように出来ているので、残業をしなくても支払うという言葉は信じてはいけません。その分だけの残業は必ずあるものとして入社しないと、とんでもない目に合います。

定時で上がることは許されない雰囲気

残業手当が設定されているという事は、定時で上がることはほぼ不可能です。万が一定時で帰った場合は、白い目で見られ別の日に倍の残業をこなさなくてはなりません。

定時で帰る従業員は「仕事をしていない従業員」と見なされます、心しておきましょう。このことから有給休暇の取得もままなりません、有給休暇を取得するとその日の残業時間が確保できないので他でシワ寄せが来るからです。

求人票に騙される人が続出しているのは知っておこう

前述したように「25万円」という記載があっても実際は「残業手当50時間分含む」といったように50時間分を引くと、「18万円」の給料しか無いという場合が非常に増えています。ハローワークに求人票を見せると、いきなり電卓を取り出して「これ最低時給割ってない?」と言われ、計算すると「ギリギリか・・・」と言われたほどです。

中には70時間の残業手当を含むといった、過酷な環境もあります。基本給が低く設定されているという事は、賞与(ボーナス)も少なくなります。3ヶ月や4ヶ月といったものの基準値は「基本給」であり、基本給が低く残業手当が多いというものは「従業員に何もメリットは無し」ということは覚えておきましょう。

「うちの会社は残業手当はキッチリ出るから」と言う方、騙されていませんか。個人でいざ裁判・訴訟となると証拠集めや証言で会社に有利になったり、長期化します。そんなストレスを抱えるくらいなら最初から「固定残業代・みなし残業代」を採用している会社には応募しないようにしましょう。