2017年のNISA投資は終了、限度額いっぱいまで投資した結果とは

NISA(ニーサ)投資を何にしようか考えた結果は、国内株式・投資信託ではなく海外EFTへ投資を行いました。2017年度120万円分ギリギリまで投資済みですが、長期保有での銘柄選択は間違っていないと考えています。問題があるとすればNISA(ニーサ)が終了した後の処理と、今後のSBI証券の方針でしょうか。


海外ETFの投資銘柄は4つ

基本的な方針としては「長期保有」であることが最優先です。その次にある程度の配当金・分配金が出ること。保有して維持する為にキャピタルゲイン(銘柄の売買収益)は狙えないので、インカムゲイン(配当金・分配金)を狙います。

「塵も積もれば山となる」というように、コツコツと貯めていけば現在の評価額が落ちていようがあまり気になりません。そして海外ETFは国内投資信託の毎月分配型投信のようにタコ足配当ではなく、利益からきっちり出しているため運用はとても健全なのです。

定番中の定番:iシェアーズ S&P 500 ETF(IVV)

銘柄 ティッカー 取得金額 評価額 評価損益
iシェアーズ S&P 500 ETF IVV 323,277 348,489 +25,212 +7.8%

アメリカの株式指数のS&P500への連動を目指したETFです。年に4回の分配金があり、年間の経費は0.04%と最高クラスの維持費用です。パーセントで見ると「アップル」や「マイクロソフト」に「フェイスブック」や「アマゾン」といった有名どころが上位を占めています。

7月分配金 992
10月分配金 1,721
分配金合計 2,713

3ヶ月に1回の分配金で、年間の予想分配金利回りは2%前後です。歴史も長く今年で17年目、規模も大きくこれ1本でOKと言われているのも納得のETFです。

ドル変換機:iシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)

銘柄 ティッカー 取得金額 評価額 評価損益
iシェアーズ 米国優先株式 ETF PFF 298,582 301,033 +2,451 +0.8%

利回り重視の優先株式で構成されているETFです。議決権(会社の事に口を出すこと)が無い代わりに配当金が多くもらえる銘柄で構成されています。会社が万が一倒産・解散したときに優先的に残りの財産を受け取れるメリットもあります。

5月分配金 476
6月分配金 904
7月分配金 925
8月分配金 891
9月分配金 1,314
10月分配金 1,351
分配金合計 5,861

タコ足でない毎月分配金が毎月もらえて、その利回りが脅威の約5.6%という高さが魅力です。銘柄は「銀行業」や「金融業」に「不動産」や「保険」といったものが大半を占めているため、金融危機が起こるとダメージは大きくなるので注意が必要です。最悪元本を大きく割っても分配金でカバー出来れば問題無しかな。

アメリカで支店数がトップクラスの金融機関ウェルズ・ファーゴや世界最大クラスのメガバンクHSBCホールディングスなどが上位を占めています。

私は円をドルに返還する手数料や手間がもったいないので、PFFを「ドル変換機」と名付けて保有しています。もちろん長期保有予定でもあります。

無いと困るよね:バンガード 米国生活必需品セクター ETF(VDC)

銘柄 ティッカー 取得金額 評価額 評価損益
バンガード 米国生活必需品セクター ETF PFF 284,783 285,144 +361 +1.3%

その名の通り「生活必需品」の銘柄で占められています。米国生活必需品セクターの大型株・中型株・小型株への投資です。何が生活必需品かというと銘柄を見ればすぐに分かります。

構成されている銘柄はP&Gがトップです。例えば洗剤のアリエールやボールド、柔軟剤レノア、おむつパンパースや髪製品のヴィダルサスーンや化粧品のSK2。男性用ではシェーバーのジレットやブラウンが有名です。

他にもコカコーラやペプシがありますが、アメリカならではですね。日本人で言うとお茶や水といった役割なのでしょうか。

7月分配金 1,394
10月分配金 1,551
分配金合計 2,945

不況にも強く長期で見るとS&P500を上回るのではないか?とも言われているのが米国生活必需品セクターです。今後景気が悪くなったとしても、「洗剤」は使われるし「おむつ」も必要だし、「髭」は剃るし「髪」は洗いますよね。

分配金利回りは約2.6%と悪くなく年間の経費も0.1%とかなり低く抑えられており非常に魅力的です。大きく上がったり下がったりはしないかもしれませんが(出来高が多くないのはこのせいかな)、安定的に運用するのって実は大切で意外と難しいのです。

高配当は株主の為?:バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)

銘柄 ティッカー 取得金額 評価額 評価損益
バンガード 米国高配当株式ETF PFF 268,216 289,177 +20,961 +7.24%

その名の通り「高い配当を出す」銘柄で占められています。マイクロソフト・ジョンソンエンドジョンソン・エクソンモービルなどが上位を占めています。FTSE(ハイディビデンド・イールド・インデックス)に連動するように作られています。

S&Pとは異なり有名な銘柄が入っていないのは、その銘柄が無配だからです。高配当で株主に還元するところで構成されています。

7月分配金 1,459
10月分配金 2,081
分配金合計 3,540

年間の分配金利回りも約3%前後と良く、年間の経費も0.08%と抑えられています。日々成長していて株主の事を大事に思っている企業で占められているので、長期で持つに適していると言えるかも知れません。

問題はNISA(ニーサ)が終わった後どうするか

SBI証券の場合は海外ETFの買付手数料は「現在無料」です。積立は手動で現在は無料でできますが、NISAが終われば買い付け手数料がかかるためある程度まとまった資金が必要になります。

海外ETFは「楽天証券」より「SBI証券」の方が買いやすい理由

以前どこかで海外ETF積立をSBI証券が検討しているというニュースがありましたが、出てきたのはWealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)といったロボアドバイザーの買い付け積立手数料が無料というものでした。

しかしロボアドバイザーは年間1%が資産から手数料として引かれますし、長期投資には不向き(資産を作りにくい)と言われている金・債券・不動産があり、ハイリスクな新興国の株もあります。自分で銘柄を選ぶことが出来なくて、手数料が高いのは資産を形成する上で不利ですが為替の手数料・買付手数料・なにより手間ががかからないのは魅力です。海外ETFの積立投資が買付手数料無料もしくは格安で、SBI証券で出来ればなぁ・・・。

NISAが終われば個別買付手数料が発生する関係で4種類の内の1種類を切る(切るとすればPFF)かもしれませんが、銘柄選択は間違っていないはずですのでこのまま引き続き買い増していきます。