トラックの運転手に「前歯が無い」人がいる理由とは何か?実は職場環境が影響していた

商品をインターネットで注文すれば、ヤマト運輸や佐川急便と行った運送会社が自宅まで商品を持ってきてくれます。近くのスーパーに並ぶ野菜やお肉もトラックで運ばれてきます。地方に行くと駐車場の広いコンビニで大型トラックの運転手が車を停めて寝ていたりします。三菱ふそうのトラックや、日野デュトロ(ヒノノニトン)よく見かけませんか。最近では女性も増えてきましたが、基本的にはベテランの男性(おっちゃん)が多いこの仕事、ふと見てみると前歯が無い方がいました。実はこれキチンとした理由があるのです。

トラックの運転手と一言で言っても種類がある

最も良く見かけるのが10トンの「大型トラック」です。高速道路を使って県から県へとたくさんの荷物を運びます。日帰りではなく何日も運転し続けることが多く、かなり拘束時間は長くなります。

次に4トン~「中型トラック」です。基本的には近場で日をまたぐことがあまり無く、荷物の出し入れも自分1人でフォークリフトを使って行うという方もいます。

最後に2トン~「小型トラック」です。近場の配送やルートが予め決められているコースを走る場合もあります。

他にはトレーラーという荷物を牽引している場合もあります。ガソリンであったり危険物といった重量ものがあります。事故をすると最も危険なのがこの型で、事故をして引火すると大変です。

少し特殊ですがダンプカーやクレーン・トレーラヘッドと呼ばれるものまで様々な種類がありますが、基本は小型・中型・大型の3種類がよく見かけるでしょう。

なぜドライバーの仕事は求人がここまで多いのか?

ベテランの運転手が多く、若い子が少なく人が集まらないのが現状です。それもそのはず、拘束時間が非常に長く休みも少なくてお盆・GW(ゴールデンウィーク)・お正月といった長期休みも中々取れません。24時間物流は動いているので交代で休むことになり、大きいトラックのに乗ろうと思ったら普通自動車免許だけでなく大型免許が必要になります。

長時間走るため疲労も蓄積し、事故を起こせば大変な事になります。通常の普通車などに比べて見通しが悪く死角が多いので、事故を起こしやすいと言われています。

メリットといえば主に2つで、給料が高いことと1人の時間が長いので余計なコミュニケーションが不要という事です。

しかし今ではAT限定(オートマ)で免許を取る方が多く、MT(ミッション)を取る方が減っています。後から限定解除も出来ますが、車好きでない限りは中々解除する方もいないのが現実です。

休みも給料が安くても構わないのなら「週休3日制度」が導入されている会社もあります。これは少しでも人材を確保するためと、働きやすさを強調するために導入されました。正社員で3日休みがあれば十分休息が取れますし、家族サービスに時間をまわすこともできます。

仕事環境を見れば歯が無くなる理由が分かる?


今日も1日お疲れ様、といって寝てしまう事はトラックでは中々できません。社内で仮眠する程度で、食事の栄養バランスも悪く食べ過ぎると眠くなり、居眠り運転すると大変なので食事の量を調節する必要が出てきます。

「何時までにこの荷物をココまで届けなければならない!」といったノルマがあるため、少しでも休みを削ってトラックを前に進める必要が出てきます。延着すると会社に迷惑がかかり、最悪多ければ減俸や解雇といった可能性まで出てきます。

つまりいちいち健康的な野菜を中心とした食事を取って、というのではなくコンビニのオニギリや油物をお腹に入れて仮眠してといったことを繰り返します。そうするとどうでしょうか、歯を磨いている暇が無くなるのです。コンビニによっては従業員以外トイレが使えない所もありますし、飲食店のトイレで歯磨きも目立ちます。つまり口内環境が最悪になる事で前歯が無くなる、という話もありえる話なのです。

もちろんきちんと清潔にしている方もたくさんいますが、それだけ過酷な仕事環境だということは覚えておく必要があります。

運転手には常に危険が付き纏う

運転手は常に「トラック」と「荷物」の安全を意識しなければなりません。居眠りや余所見・脇見運転による事故はもっての他ですが、ブレーキを踏む時は荷物に注意しなければなりません。急ブレーキを踏むと荷崩れを起こしたり、割れ物の梱包が甘いと割れてしまったりということが起こります。

通常の普通車ならあまり気にする必要はありませんが、トラックは載せている荷物によって重量が異なります。荷物を積んだ状態でブレーキが設計されているので、逆に全ての荷物を下ろした空の状態も怖いのです。

例えばヤマト運輸や佐川急便・郵便局が荷物を持って来てくれたとします。滅多にありませんが箱が潰れていて中が壊れている場合があります。この場合は運送中の破損故障事故ということで、運送会社が弁償することになっています。これが1つや2つならマシですが、載せている商品全てが・・・となれば恐ろしい金額になります。歩行者やトラックだけでなく荷物も意識して運転する必要があるのです。口内環境に睡眠時間に安全と、少しでも自分が困らないように意識しなければいけないことは多いのです。