私が購入した4つの海外株式(米国)のいわゆる「海外ETF」ですが、先月の6月に権利落ち日があり入金されました。海外ETFは日本の国内ETFや投資信託とは異なり、分配金の頻度も多く毎月分配型投信のようなタコ足でもありません。健全な利益から分配されているのが利点で、株価が上がり更に円安ドル高(ドル保有の為)に向かえば資産運用としてはダブルで儲かりお得です。
目次
その1「iシェアーズ S&P 500 ETF」(IVV)
いわゆるS&P500に沿ったもので、信託報酬が「0.04%」と激安で純資産総額は「11.6兆円」とマンモスETFです。上位銘柄は皆さんお馴染みの「アップル」「マイクロソフト」「アマゾン」「ジョンソンエンドジョンソン」「フェイスブック」と鉄板です。
直近分配金 | 保有株数 | 配当金額 | 評価損益 |
1.116979ドル
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8
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8.94ドル
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+3.57%
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分配金利回りは「1.98%」で運用も順調なようです。ウォーレン・バフェット氏が自分の亡き後には妻に資金の90%は「S&P500」でというのも頷けます、迷ったらS&P500でしょう。
私が購入するときに丁度タイミングよく、iシェアーズの信託報酬が下がったというのも購入した理由の1つです。「SPY」と「VOO」の更に下は見事です。そして公式サイトの日本語で運用に関する情報が書かれた詳細ページが「見やすい」というのも嬉しい。
その2「iシェアーズ 米国優先株式 ETF」(PFF)
優先株式でちょこっと通常よりも利回りが高め、つまり配当も高めな株式です。信託報酬が「0.47%」と高めですが、それを補える分配金に注目です。純資産総額は「1.8兆円」で十分な金額です。
上位銘柄は「ウェルズ・ファーゴ」「アラガン」「HSBCホールディングス」「バークレイズ」と見て分かるように銀行など金融機関が上位を占めています。銀行と金融で6割を超えており、金融不安に注意が必要です。
直近分配金 | 保有株数 | 配当金額 | 評価損益 |
0.181148ドル
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46
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8.33ドル
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+2.58%
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分配金利回りは「5.80%」で運用も順調なようです。これはドル変換機の役割も果たしてくれるので、金額が大きくなればなるほど両替の手間と手数料が減らせるという利点があります。
その3「バンガード 米国生活必需品セクター ETF」(VDC)
パフォーマンスに期待している「生活必需品セクター」です。不況になっても紙は使うし、飲み物も飲みますよね、長期で見ると強いのではないかなと考えています。上位銘柄は「P&G」「コカコーラ」「フィリップモリス」「ペプシ」「アルトリア」「ウォルマート」などです。
直近分配金 | 保有株数 | 配当金額 | 評価損益 |
1.037ドル
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12
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12.44ドル
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+1.1%
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実は「生活必需品セレクト・セクター SPDR」(XLP)と迷いました。というのもバンガードのVDCは、純資産総額が現在「3560億円」と、もう少し欲しいところ。しかしXLPは現在「9729億円」です。流動性を考えると取引量も多いXLPにしたいところですが、信託報酬がVDCが「0.10」でXLPが「0.14%」で、この差は大きいと思ったのでやめておきました。
その4「バンガード 米国高配当株式ETF」(VYM)
配当が多かったり増配している企業を対象にしています。信託報酬は「0.08%」で問題なく、純資産総額は「1.8兆円」と十分でしょう。上位銘柄は「マイクロソフト」「エクソンモービル」「ジョンソンエンドジョンソン」「JPモルガン・チェース」「ウェルズ・ファーゴ」などです。
直近分配金 | 保有株数 | 配当金額 | 評価損益 |
0.596ドル
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22
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13.11ドル
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+3.48%
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iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)とは、同じような銘柄として永遠のライバルのようですが、純資産総額が多いバンガードにしました。
配当金額のまとめ
株式銘柄 | ティッカー | 配当金額 |
iシェアーズ S&P 500 ETF |
IVV
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8.94ドル
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iシェアーズ 米国優先株式 ETF |
PFF
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8.33ドル
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バンガード 米国生活必需品セクター ETF |
VDC
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12.44ドル
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バンガード 米国高配当株式ETF |
VYM
|
13.11ドル
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合計
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42.82ドル
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このような結果となりました。「iシェアーズ 米国優先株式 ETF」(PFF)は毎月入りますが、その他の3つは4半期毎に入ります。
海外ETFは運用に癖があり持って行かれる税金も多いため、NISAの終了後はどうするのか買い方を考えなければなりません。積立も日本の投資信託のように自動ではなく手動なので、非常に面倒です。
SBI証券が「海外ETFの自動積立」を検討しているという噂がありますが、どうなのでしょうか。手数料が無料もしくは安くて自動積立ができれば間違いなく利用したいのですが、ノーロードが多い日本の投信と比べると高い海外株の買付手数料がどうなるのか、そもそもサービスは始めてくれるのか、今後に期待したいところです。