仕事で役立つ「議論」「ディスカッション」「ブレーンストーミング」の違いとは何か

仕事では「営業」や「企画」に「事務」と職種に関係なく、他人とコミュニケーションを取ることは重要です。自分がどう考えているのか、相手がどう考えているのか、どうして欲しいのかが分かると今後するべき行動が分かり円滑に物事が進みます。自社の仲間での会議や取引先との商談で損をしない為に、これらの違いについて知っておき、どのような方法があるのか確認しましょう。


議論とは幅広く使える話し合い

文字通りで議を論じることです。議とは、「意見」「話し合い」「相談」といった内容で、それらをお互いに論じることを言います。テーマについて自分はどう思っているのか、相手の考え方はどうなのか、それを聞いた上で自分はどう思っているのか、などお互いに話し合うことです。

別に意見を統一したり納得させることが議論ではありません、いろんな考えや価値観があることを知る事こそが「議論」の目的であるのです。

ディスカッションとは英語に訳しただけではない

ディスカッションとは英語で「Discussion」と書きます。つまり、「議論」を英語にしたものが「ディスカッション」なので本来は同じ意味のはずです。しかし「カタカナ化」される過程で、少しニュアンスが変わります。新卒の選考過程で面接やグループディスカッションをする場合があります、企業としては重みが異なります。

日本で使われることの多くには、比較的「ポジティブ」な意味で使用されます。議論はお互いの意見をぶつけることでストレスが溜まりやすくなり「ネガティブ」な印象を持つ場合がありますが、「ポジティブ」はややカジュアルなテイストが加わり、「意見を交える」「意見交換」といった意味で使われます。

話し合いの場で「議論しよう」と言うと、緊張して空気が重くなりがちですが「肩の力を抜いてディスカッションしよう」と言うように、アイデアや意見が積極的に出る事が多いのが「ディスカッション」なのです。

ブレーンストーミングとはアイデアを生み出す手法

ブレーンストーミングとは英語で「Brainstorming」略して「ブレスト」「BS法」とも呼ばれます。「議論」や「ディスカッション」と比べて、意見を出し合うことが主たる目的で合意形成が目的でない点が大きな違いです。

往々にして、話が拡散したりするのをむしろ好意的に捉える場合が多いのです。ずれている意見でも「どうだろう」という微妙な意見でも構いません。よく言われるのが「ブレストなんだからいいのでは・・・」といった雰囲気です。

結論を出そうとせず粗いアイデアや考えでも良いので、とにかく数を出します(質より量が大事)。数が出てくればそのアイデアに対して肉付けや修正案を出したり、改善策を考えていきます。

討論という言葉もある

似た言葉に「討論」があります。討論とは話し合った内容の「結論を出すこと」です。それが良いのか悪いのか、「是非を問う」という言い方と一緒に使われることが多いでしょう。

議論は話し合うことを目的としていますが、討論は答えや結論を導き出す為の話し合いという違いなのです。話し合いの違いや目的を認識し、たくさんのアイデアを出していきましょう。