金・プラチナ・銀を毎日積立として設定し、銀の積立はプラスになったところで全て売却しました。残りは金とプラチナですが、手数料が重くのしかかり3年近く経過した現在でもプラスには程遠い状況です。金とプラチナの積み立ては儲かりそうにありません。
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リスク分散しているがコスト高
積み立てを毎日行うことでスポット購入した際よりも、高値掴みのリスクを減らす事が出来ます。しかし購入手数料が約3%かかるため、いきなりマイナス3%からのスタートとなるのはかなり痛いのが現状です。コツコツと積み立てて3%のプラスになった場合でも、結局はプラスマイナスゼロになるだけだからです。
投資信託の毎月分配金型で購入手数料が3%というものがありますが、ノーロードも出ている現在ではあまりにもコストが高いといわざるを得ません。株式銘柄の購入でも例えば10万円分購入した場合、3,000円の手数料がかかるとしたらどうでしょうか、あまりにも高すぎますよね。
楽天証券の金・プラチナ・銀の積立は確かに簡単
楽天証券で積立をしていますが、金・プラチナ・銀共に1,000円から積み立てることが出来るので手軽です。確かに株や債券と異なり、これらのいわゆる現物資産は相関性が低いのでリスク分散にはなります。近年の北朝鮮・ロシア・中国・アメリカなど有事の際には値段も上がるかもしれませんが、ポートフォリオにおける割合は下げておかなければリスクは高いといわざるを得ません。20年、30年と積み立てをするなら別ですが・・・。
現物資産と言っても楽天証券の場合は「特定保管」ではなく「消費寄託」です。万が一証券会社が倒産した場合は特定保管でないので所有権は証券会社になるのが不安点ではあります。
3年間の積立は「金」「プラチナ」「銀」でどうなったか
2015年の前半から本格的に積立を開始(金のみ2014年4月から、但し途中積立中止期間有)して、年末で「金:-12% 銀:-18% プラチナ:-19%」という結果でした。
2016年の4月時点では「金:-7.6% 銀:-16% プラチナ:-17.5%」という結果でした。
2017年5月時点では「金:-2.3% 銀:-13.5% プラチナ:-12.6%」とやや改善し、金にいたっては10%近く上げてきました。しかしそれでもプラスにはならず、現在では高値にて積立しており、2~3年かけてこのマイナスリターンならば他の資産運用に回した方が良さそうだと判断しました。
株や国債の長期リターンをまとめているグラフを見たことがありますが、金やドルと比べてあまりにも違いすぎる、つまり金やドルを積み立てで資産運用するのはリターンが低すぎる(ほとんどリターンが見込めない)ということになります。積立FXというものもありますが、ドルのリターンがこれでは資産運用商品としては大したことは無さそうです。
金・銀・プラチナの売却時間について
株式なら注文を入れることはいつでも可能ですが、金・銀・プラチナを売却しようとしたら時間制限があります。
よし、売却だ・・・ポチ・・・と押すと、このように「ただいまの時間は注文をお取扱いできません。」というエラーが出ます。これは土日に操作をしたからであり、売却時間は決まっています。
【9:00~15:00】注文受付分は当日約定(毎正時1時間ごと)
【17:15~24:00】注文受付分は翌営業日約定
となります。土日・国内休場日(祝日)は注文すること自体ができませんので、購入売却の場合は平日に指示する必要があるのです。
5年以上の期間、金・プラチナ・銀を持っていると税金が有利になる
これらの資産の「保有期間」が5年以下の場合は「短期譲渡所得」となり、5年以上の場合は「長期譲渡所得」となります。確定申告する際の譲渡所得の算出方法が異なるため、プラスになるなら5年以上保有して売却した方が有利になります。私の場合は金額が少ない為3年で金は売却し、プラチナは価格が上がり次第売却し、これらの積立は終了します。