チラシに入ってた「自動車保険」が異常に安すぎて逆に怖いんだけど・・・

東京や大阪の都市部で過ごすなら「電車通勤」ですので自動車はほぼ使いませんが、地方や都会に行くと自動車が無ければ足が無く動けません。電車やバスの待ち時間が県庁所在地ですら「30分から1時間待ち」というのも当たり前です。運転する場合は自動車税や重量税の税金から車検やガソリン代といった維持費がかかる為、自動車保険料は出来る限り抑えたいものです。しかし安すぎると逆に不安になるもので、安さだけで選ぶというのは違う気もします。


大手保険会社の自動車保険は結構高い

現在はダイレクト型の自動車保険、ではないので結構高いです。普通車で無事故・無違反のゴールド免許ですが、年間保険料は5万7千円といったところで車両保険はありません。東京海上日動の大手保険会社を使っており、今年は5万3千円と安くなります。安くなった理由として保険料が変更になったのと、等級が変更になったためです。ずっと都会で働いており電車をメインに使っていたため、自動車自体を保有していませんでした、つまり等級が低いのです。

現在の保険会社に「値段以外で特に不満はありません」というのも、事故対応を頼んだことがない為まったく判断できないというのが率直な感想です。

自動車保険の口コミは全く当てにならない理由

口コミサイトや比較サイトを見てみると、どこの保険会社が良かったとか、事故対応満足度やレッカー移動など料金以外で評価項目が多々あります。しかしこのようなネットでの評判は全く当てになりません、それはなぜでしょうか。

一言で言えば「文句があればネットに書き込む」「文句が無ければ書き込まない」というのが保険なのです。つまり口コミがほぼ苦情・クレームが多数を占めています。しかも全ての保険会社で同じような扱いで、逆に良い口コミを書くとステマ(ステルスマーケティング)か自作自演かと疑われるほどです。これが飲食店なら「美味しかった」と言いたいところですが、自動車保険を使う場合というのは常に「トラブル時」です、悪い意見が多いのは当たり前なのです。

特に個人サイトはランキング1位や2位と評価している場合、その保険会社を自分で使った経験は無く、アフィリエイト等の仲介手数料目的で構成されている場合がほとんどです。ランキングの根拠としては保険会社のパンフレットや紹介報酬で構成されている情報が多く、実際に使ってみないと当てにならないことが多いのです。

そして事故が起こった時は、どこの保険会社でも担当をした担当者や事故相手により対応満足度に天と地の差が出るので運任せとなります。しいていえば資金力が豊富にある(値段が高い大手)や、老舗は慣れているという利点くらいでしょうか。

チラシに入っていた自動車保険の料金が安すぎる

私は日頃のネットバンキングに「住信SBIネット銀行」「SBI証券」を使うことがあります。系列のSBI損保のチラシを見ると、このような記載がありました。


このチラシを見てみると目安となっている条件は以下の通りです。

年齢:35歳(男性)
車名:フィット(HONDA/ホンダ) GE9
等級:20等級

車両3/対人3/対物3/傷害4
初年度登録:2014年10月
使用目的:日常・レジャー

その他の条件は以下の通りです。
【26歳以上補償】【インターネット割引】【証券不発行割引】【ゴールド免許割引】【新車割引】【運転者本人限定】【対人賠償無制限】【対物賠償無制限】【人身傷害補償保険(自動車事故補償3,000万円)】【無保険車傷害保険2億円】【自損事故保険1,500万円】【搭乗者障害保険なし】【車両保険】【年間走行距離5,000キロ以下】

この保険料金が年間で「12,440円」(しかも車両保険付き)だというのです。おそらくインターネットに申し込んで10,500円割引後の価格だとは思いますが、「逆に安すぎて不安になる」レベルです。保険料金が7年連続ナンバー1と書かれているので、価格で勝負しているところと思われます。実際どうなのかはよく分かりませんが、値段が群を抜いて安いという事は・・・後はご想像にお任せします。

オリコンランキングって信用できるのか?

他のサイトでもよく見かける「オリコンラキング」、CDやDVDの売上で有名ですが今では商品にランキングが設定されています。例えばペット保険とか、クレジットカードランキング、予備校ランキングに転職サイトランキング、引越しランキングなどがあります。

対象となる人物や統計方法によってランキングはいくらでも異なる結果が出ますし、どの程度信頼できるかは分かりません、参考程度にと思っておいたほうが良いでしょう。

SBI損保の自動車保険ランキングは「保険料」が1位というだけ

オリコンのランキングをよく見てみると保険の満足度ランキングではなくて、保険「料金」の満足度ランキングである点も注意が必要です。その他の事故対応や調査・認定結果や受取額や支払いスピードはランキング圏外となっていました。

このことから何が何でも値段にこだわりたいが無保険は嫌だ、という方に当てはまりそうな保険かもしれません。私はSBIグループのサービスはよく利用していて評価していますが、万が一の事を考えるとある程度保険料が高くても実績や大手という看板を重視したいとも思っています。

例えば全く同じ家電、冷蔵庫やテレビなどは価格を比較してアマゾンや楽天市場・ヤフーショッピングで購入しても良いと思います。どこで購入しても同じ型番なら商品は全く同じだからです。

しかしスーパーに例えると、国産の野菜と50%オフの海外の野菜を比べた場合、幕の内弁当が500円で売っているところもあれば、198円で幕の内弁当を販売しているところもあるとすれば、後者は少し心配になりませんか。私なら捨てるような素材で作っているのかなと心配になります、お店の利益もほとんど無いでしょう。

あまりにも値段を下げている(相場より安すぎる)という事は、どこかにしわ寄せがきている可能性があるということを頭の片隅に置いておいた方がよいのです。そういう理由から異常に安く設定されている商品は、逆に怖いなと思うわけです。