海外でも日本の株式でも「株主優待」や「配当金の利回り」は大きく変更されることがあります。配当金の利回りに関しては株価が影響し、会社に決定権が無いのですが、「株主優待」に関しては会社側が内容を決めています。雑誌で利回りランキング1位に掲載されていたのですが、一気に内容が変更となりました。
アドアーズ(4712)とは?
東証ジャスダックに上場しているアミューズメント企業です。アミューズメントといってもパ○○コなどではなく、メダルゲームやクレーンゲームでお馴染みのゲームセンター(他にもカラオケ)の方で景品の製造や販売も行っています。他には戸建ての分譲など不動産関連も力を入れています。
アドアーズ(4712)の株主優待が大幅に変更
今までは保有株式別に「リラクゼーションサロン」の120分ボディコース等のチケット(2万円相当)を2,000株から配布していました。
・2,000株⇒2枚
・5,000株⇒5枚
・20,000株⇒10枚
・200,000株⇒50枚
最大で20万株持っていれば、100万円相当の株主優待だったというわけです。しかし今後は以下のように変更となりました。
・3,500株以上一律⇒2枚
今までが奮発しすぎていたのか、思い切ったことをされています。詳しく見てみると、「持株会社体制へ移行するための検討」を始めるとの事。これは一体どういう事なのでしょうか。
持ち株会社体制とは何か?
簡単に言うとグループ会社の株を保有することで、グループ全体の経営基盤を強化することを目的としています。M&Aがしやすくなったり、人事制度や権限委譲などメリットもありますが、持ち株会社に赤字企業がいるとグループの信頼が下がったりというデメリットもあります。
配当+優待利回りで1位で紹介
株主優待が大幅に減らされ、更には期末一括配当を2円から1円に減額変更になりました。減配と優待減のダブルパンチです。しかし長い目で見るとこちらの方が会社にとって良い、と経営陣が判断したのでしょう。
「ダイヤモンドZaiの3月号」に「株主優待のココがスゴイ&正しい買い方×選び方」というコーナーがありまして、そこの配当+優待利回りベスト15の1位に選ばれていました。
配当利回りは約1.4%と大したことはありませんが、優待を付けると15%を超えていた銘柄でした。今までが大盤振る舞いしすぎていたので利益を圧迫しているのでしょうか。株主優待の本来の目的は「株主をずっと増やして持ち続けてもらう事」ですので、今後株価や売上がどう変化するのか注目する必要がありそうです。