ある程度の現金が手持ちであれば、その中からファンドへ投資をするという流れはほとんどの方が行っています。そうするとお金が無い方は、ソーシャルレンディングへ投資をすることが出来ません。確かに1万円から投資を出来るところもありますが、年間で運用すると利回りが10%でも「1,000円」しか入ってきません。しかも税金で引かれると残りは更に減ります。ではお金を借りて、その資金を投資するのは如何でしょうか。
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お金を借りるとは?
お金を借りる(借入)と一言で言っても様々です。テレビCMでやっているような「アコム」「レイク」「プロミス」などの、数時間で審査が分かるものからクレジットカード会社のカードローンもあります。事業用として銀行や信用金庫で借りるという手もあります。しかし「借金」や「ローン」と聞くと聞こえは悪く二の足を踏んでしまいます、なぜなら借りたお金には「利息」が付くからです。
お金を借りると利息が付く
例えば100万円借りた場合、年利10%で10万円多く返さなくてはなりません。返済する際にこの10万円が痛く重くのしかかってきます。しかしカードローンなどの年利が安いもので、2~3%で扱っているところがあります。
ソーシャルレンディングは高利回りといえど、リスクは付きものですが2~3%なら十分分配金に分があります。低いところでも4%前後、高いところでは14%近い利回りのファンドがある為です。
リスクを取るなら「2倍」は確保したい分配金
「リスク」が高くなるなら「リターン」もある程度の高さまで求めたいものです。3%でお金を借りれるなら6%の利回り、5%で借りるなら10%は確保したいところです。源泉徴収税で約20%もっていかれますので、元金を割れない余裕のある利回りに設定するべきです。
税引き前6%利回りだと、1.2%が税金でもっていかれ実質4.8%となります。10%なら2%引かれて8%と、この税金を甘く見ていると後々ボディーブローのように効いてきます。案件が少ない場合や、良い投資先が無く放置プレイ(投資資金を投資せずに放置すること)をする場合、利回りは下がります。分かりやすい例を出します。
・1月から4月まで7%のファンドへ投資
・5月は良い投資先がない為投資せず
・6月から11月まで7%のファンドへ投資
・12月は良い投資先がない為投資せず
さて、この場合年間を通してみると7%の利回りを確保できるのでしょうか。いいえ、この利回りは7%を切っています。それは5月と12月にお金を放置させていたからです。これを考慮して年間の利回りを考える必要があるのです。そうしないと下記のように思ったより低い利回り運用となります。
償還されて戻ってきてからすぐに投資が行なえれば良いですが、そうでない場合は年間の利回りが大幅に下がります。ですので、ある程度余裕を持った利回りの高い投資をしなければショートしてしまう可能性があるのです。お金を借りているのですから返済は待ってくれません。
大きく資産を増やしたいなら、お金を借りるのは有り
年利10%の場合、1万円で1,000円、100万円で10万円、1,000万円で100万円とFXのレバレッジのように元金を増やせば、それだけ実の入りも良くなります。少しでも早めに資産を形成したい場合は、かなり低い出来れば3%以下で借りれるなら、この方法で投資をする価値はあるでしょう。しかし案件が返済不能のデフォルトに陥ったり、延滞が訪れると利息を返すことも苦しくなります。
そのようなもしもの時の為に、投資をするファンドは選ぶ必要があります。絶対に選んではいけないファンドもあります。
「選ぶべき」ファンドと「選んではいけない」ファンド
ソーシャルレンディングの投資先には様々な案件が存在します。不動産から事業用、太陽光や水力発電、繋ぎ資金など、ここで最も優先すべきは「担保」と「保証」です。
お金を借りて投資する際は、必ずどちらかが設定されているものを選びましょう。両方が理想ですが、そういった案件は少なく利回りは極端に落ちます。そして不動産担保の場合は、必ず第1順位されているものを選びましょう。返せなくなった場合は、優先的に返済に充てることが出来ます。間違っても第3順位なんかに投資をしてはいけません、返ってくる見込みは薄いからです。
ここまで話せばもうお分かりですが、選んではいけないファンドは「担保」と「保証」のどちらも無いファンドです。利回りは高いですが、何か起こった時はモロに被害を被ります。私からするとこのような案件に投資をするメリットはほとんどと言っていいほどありません。
お金を借りてこのような案件に投資をするのは、長期的にみるとハイリスク、ローリターンだからです。延滞ならまだしも、返済不能に陥れば資産運用は破綻・破産するからです。資産運用はバクチではありません、お金を借りて行う場合はとにかく手堅い戦法を行うべきでしょう。