株や投資信託に比べて、国債や定期預金は安全性が高いと言われています。それは利率・金利が高くない代わりにリスクも限定的だからです。たんす預金にして家に置いておくくらいなら、どちらかにお金を投入した方が良いのですが、「リスク」と「リターン」を考えると、どちらにお金を入れるべきなのでしょうか。
目次
個人向け国債とは国が守ってくれるもの?
国債とは国が発行する債券の事で、簡単に言うと「借金」です。国民が国にお金を貸しているので、貸している間は利息がもらえます。例えば10年国債なら10年で償還日、つまり満期を迎えて全額返金されます。
利回りは固定制と変動制があり、固定にすると金利が上昇したときの恩恵がありません。変動にすると金利が上がる可能性もあり、個人向け国債は0.05%が下限と決まっているのでこれ以上下がることはありません。
日本の国債は、日本が破綻(デフォルト)すると紙きれになる可能性はあります。その時は国が崩壊しているので紙幣価値もどうなっているかも分かりません。そうそう起きる出来事ではないのです、国がきちんと存続する限りは安全と言えます。
少しでも金利を上げる為に出来る国債の買い方
証券会社によっては100万円購入時に、「現金やポイントをプレゼント」しているところがあります。過去には楽天証券やみずほ証券、SMBC日興証券など2,000円から3,000円程の現金・またはポイントプレゼントが実施されていました。
これを考慮すると国債を購入した年は、0.2%から0.3%の利回りが上がるということになります。国債は最低0.05%ですので、初年度は最低でも0.205~0.305%となる仕組みです。
基本的には「変動10年」これ1択です。1年間は中途解約できませんが、それ以降は手数料を支払えば可能です。
定期預金も国が守ってくれるもの?
定期預金とは地方銀行・メガバンクなどある期間以上を預けると利息が上がる預金方法です。「ペイオフ」といって1,000万円まで金融期間が破綻しても保護されます。それを超える場合は利息は付きませんが、全額保護される「決済用預金」へ移動した方が良いでしょう。
少しでも金利を上げる為に出来る定期預金をする銀行
銀行が倒産するとすぐには1,000万円までを引き出すことは出来ません。ですのでメガバンクに預けていようが、地方銀行に預けていようが、信用金庫にしようが扱いは同じです。そうすると少しでも金利が高いネット銀行・地方銀行を選ぶのが無難です。
地方で活動していても、全国の顧客からお金を集めたいので利子は他より高めに設定されています。ただしあまりにも自分の活動範囲と異なる地方銀行等では、引き出したり問い合わせるのも手間なので、近くに無い場合は楽天銀行・イオン銀行・スルガ銀行・ジャパンネット銀行などネットに力を入れているところが無難です。
国債と定期預金どちらが良いのか?
個人向け国債は1万円から申し込むことが出来、定期預金も1万円から受け付けているところはあります。マイナス金利で金利が異常に低い場合は、国債に分があります。それは最低0.05%と決まっているからで、銀行より高くなります。
大手銀行:0.01%
個人向け国債:0.05%
このようにマイナス金利下では、実に5倍もの差が出るのです。そして変動10年にしておくと、0.05以上で景気に合わせた金利が変動します。そして1,000万円までしか保護されないという縛りもありません、途中解約も銀行と同様に可能なのです(手数料はどちらも取られます)。しかも子供に相続することが出来るので、迷った場合は個人向け国債が無難と言えます。