流木ビジネスで島や海を綺麗に、お小遣いも稼げる?

日本は島国で世界各地からゴミなどが流れ着きます。その中に流木があるのですが、ショップで高値で販売されており、特に日本産の流木は人気です。観賞用として、インテリアとしておしゃれに飾ることも出来れば、販売してお小遣いを稼ぐ人もいます。


そもそも流木とは?

流木(英語ではDriftwood)とは海岸や川に流れてきた、木の一部や漂流物の事を指します。津波や土砂崩れなどで発生することも多く、大きいサイズは処分に苦労することもあるようです。しかし部屋のアクセントとして、インテリアや玄関の飾りなどでも人気が有り、綺麗な模様やラインなどは販売がされています。水槽用の水に沈みやすいのから、浮きやすいものや腐りにくいものなど、種類も様々です。

アマゾンや楽天・ヤフーショッピングでも販売されている

実店舗だけでなくネットショップでも数百円から数千円単位で売られており、棒タイプや丸太のタイプ、ブロックタイプなど形がいろいろあります。通常はアク抜きをして殺菌していますので、自然のそのままではありません。害虫などの虫が発生したり、腐ったりすると衛生的によくありませんからね。

モス・アヌビアスの水草を活着させることに使ったり、生体の住処として隠れ家的に使うことも出来ます。昆虫やバッタ・カブトムシを飼育する際に適している物もあります。

どこで手に入るのか?

基本的にはネットショップや雑貨屋で販売されていますが、海岸や川沿いで見つけることも出来ます。その際は無料で調達が出来ますが、腐っていたり汚いものも多いので消毒やアク抜きなどをしたほうがよいでしょう。

遺跡などの観光地や海岸で「漂着物撤去」のボランティアが募集されることがあります。海外からペットボトルやゴミなどが多いですが、流木が流れ着いている事もあります。収集することで海岸や島を綺麗にすることもできます。

災害時に大量に溢れ出る可能性がある

津波や台風、土砂崩れなどで撤去が困難な流木が出ることがあります。例えば国土交通省の資料で下記のような無償提供がありました。

20161006-2

2011年9月2日から4日にかけて,紀伊半島を襲った台風12号による異常出水により,海岸・河川・ダムに大量の流木が漂着・堆積した.海岸等に漂着した流木は,放置すると海岸保全施設,河川やダム施設の機能に支障を及ぼすだけでなく,景観を損ない,また漁業活動にも支障があるため,速やかに各管理者が処理する必要があった.なお,今回の流木 は山腹崩壊等により発生したもので,原木 に近い 状態で流出しているものも多く,比較的再利用が可能な状態であった.本稿は,こうした状況を踏まえ,再利用可能な流木を希望者に無償で提供することにより,処分費用のコスト縮減,資源の有効活用ができ たため,経過と結果について報告する

出典:平成23年台風 12 号により発生した流木の無償提供について 国土交通省

このように沿岸部に大量の流木が流れ着いていますが、海岸の安全とダムや河川に影響があるため迅速に処分することが求められています。その際に比較的使えそうな状態なので、希望者に無償で提供されるとのことです。

このように流れ着いた流木は状態は良くないですが、加工することによって綺麗な状態に持っていくことも可能になります。更に地域や地元に社会貢献することも出来るので、再利用することは自然保護にも繋がります。

境川ダムでは、回収した流木を無償提供します。薪やオブジェ、ガーデニングなど、あなたのアイディアで流木を有効活用してみませんか?

出典:流木の提供について(平成28年度版) 富山県

オブジェや花受けとして、富山県のダム管理事務所が呼びかけています。個人利用で取りに行く必要がありますが、探せば全国各地でこのような無償提供が行われています。

ヤフーオークションなどを始め、販売することでお小遣い稼ぎにもなりますし、自分の庭や玄関に飾って観賞用としても使えます。不要な木は焼却したり廃棄するのではなく、再利用することで生かしてみてはいかがでしょうか。