ディーラーで新車購入、中古車ショップで中古車を購入など、車に乗る自動車を入手する経路は皆異なります。ベンツ・BMW・audi・フォルクスワーゲンなどの外車から、トヨタ・ホンダ・マツダなどの国産車にしろ耐久年数や故障率は変わってきます。最近ではスズキやダイハツなど軽自動車の需要が増えていますが、税金も上がっています。次の車に買い換える時や、都会に行くため自動車を手放すなど廃車にする際に税金はどうなるのでしょうか。
廃車とは?
使う必要が無くなった自動車を無くすことですが、いくつかのパターンがあります。
通常の普通自動車の場合は「一時抹消」といって、ナンバーを返却することで車は使えませんが次に使用するときまで置いておく事ができます。「永久抹消」は自動車を解体することを目的にして廃車手続きをします。
他には中古車ショップに売ることで、名義を変更するので廃車という形ではありません。税金が戻ってくるのは、廃車時ですので売却時には戻ってこないのですが、あくまで法的にということです。
どこで廃車の手続きをするか?
各市区町村にある窓口や、運輸支局で廃車を受け付けてもらうことが出来ます。もしくは自動車販売会社や整備工場などでも受け付けています。
引き取ってもらう所へ廃車の自動車を預け、「使用済自動車引取証明書」をもらいましょう。そして運輸局で「永久抹消登録」をしてもらいます。廃車には時間がかかるケースが多いので、どれくらいで完了するか予め確認しておくことが大事です。
自動車税が戻ってくる
自動車の税金は「前払い」で、先に支払う必要があります。ということは、途中で乗らなくなった場合は、その差額が戻ってくるのです。
自動車税の管理は、各都道府県が行っています。廃車にすると、都道府県から「還付通知書」が送られてきます。
例えば大阪市の場合はこのような記載となっています。
市税が納め過ぎとなった場合、 市税事務所から「還付通知書」と「還付請求書」を送付します。
「還付請求書」に、住所、氏名、電話番号、請求日を記載し、請求者の印鑑を朱肉で鮮明に押印のうえ、同封の返信用封筒で、船場法人市税事務所(収納管理グループ)あて返送してください。
廃車にすると税金は戻ってきますが、中古車屋に売却した場合は基本的には戻ってきません。ですが、売却時に未経過分税金として売却金額に上乗せされる形で還付される場合が多いです。販売した会社から還付してくれるのでその点は安心です。
自賠責保険と任意保険が戻ってくる
解約した時点で、差額を日割り計算をしてくれて返してもらうことが出来ます。基本的には営業所やサポートに連絡をして解約手続きを行います。
郵送の場合は書類が届いた日が受付日となる場合がほとんどですので、急いでいる場合や少しでも戻る還付金金額を増やしたい場合は直接窓口で手続きしましょう。
(1)自賠責保険証明書
(2)保険契約者のご印鑑
(3)ステッカー(保険標章)(車検のないバイク・原動機付自転車の場合)
(4)保険契約者の本人確認書類(運転免許証や健康保険証等)
(5)お車を廃車(返納)したことを証明する書類
(6)口座内容が分かるもの 等
手続きには書類や持ち物を揃える必要がありますので、注意が必要です。大抵必要になる書類は、保険会社が送ってくれたり窓口で全て説明してくれます。
原付廃車時にも戻る可能性がある
自動車を持っていなくても、家族が原付を持っている方もいるでしょう。その原付を廃車にして乗らない場合は、特約を外すと差額がお得になります。「ファミリーバイク特約」等という名称で付いていますので、原付のバイクを廃車にした場合は外すようにしましょう。
このように少しでも戻ってくる可能性があるものは、きちんと請求してもらいましょう。時期やタイミングによっては、少ししか戻ってこない場合もありますが、お小遣い程度に戻ってくると考えればお得に感じるのではないでしょうか。