クラウドバンクで延滞ファンドが3件発生、大丈夫なのか?

クラウドバンクと言えば、ちょうど1年前に業務停止命令を受けたソーシャルレンディング会社だが最近は奮闘しているようです。しかしファンドが延滞した知らせが届きました、どういう内容なのでしょうか。

最近のクラウドバンクは満額にならない?

新しいことにいろいろチャレンジして頑張っているようだが、どうも最近というか前から気になっている事があります。それは募集しているファンドが、満額で埋まらないことです。

【中小企業支援型ローンファンド第161号】
応募金額 31,310,000
目標金額 50,000,000

【上場企業事業拡大支援ファンド5号】
応募金額 13,140,000
目標金額 36,100,000

【キャンペーンファンド(中小企業支援型ローンファンド第163号)】
応募金額 21,730,000
目標金額 50,000,000

【風力発電ファンド11号】
応募金額  6,250,000
目標金額 29,000,000

【不動産プロジェクトファンド18号】
応募金額  4,160,000
目標金額 19,000,000

ここ3週間を見ても上記のような悲惨なファンドがあります。もちろん満額運用開始ファンドもありますが、マネオやラッキーバンクなどでは考えられません。確かに利回りは他社と比べて低いですが、以前より上げてきつつあります。募集期間が意味不明なくらい短いファンドもあり、案の定満額には程遠いというのもありますが。

ファンドの内容的には上場企業のM&Aを応援したり、風力発電のファンドがあったりと面白いものもあり、比較的資金の拘束が短い運用期間の案件が多いのもポイントは高いです。

ファンドによっては投資した人に、抽選でアマゾンのギフト券が1,000円分当たるそうですが、こういったギフト券が配られるのは巷では「明」より「暗」の時の方が多いような気もします。

社長が退任したようだ

社長の大前和徳氏が退任するとのこと、以前はAQUSHの取締役副社長をしていましたが2013年2月に退任し、クラウドバンクの前身「みどり証券」へ。

参考:役員変更のお知らせ AQUSH

退任とほぼ同時期に「みどり証券」に株式公開買い付け(TOB)をしクラウド証券へ。公式サイトでは退任についてこのように記載があります。

平成28年6月29日当社株主総会にて前代表取締役社長大前和徳の任期満了による退任に伴い、この度、私橋村純が弊社代表取締役社長を引き継ぐことになりました。

出典:新社長就任のご挨拶 クラウドバンク

このように書いておられる方がいました。業績不振の責任を取ってとのこと。

前述の株主通信の冒頭に「株主の皆様へ」と題した大前氏からのエグゼクティブサマリー的な報告の中で自身の退任について触れられていました。

なお、私は、行政処分とそれに伴う業績不振の責任を明確化するため、この度取締役としての任期満了を迎える事を機に、後進に路を譲るべく、当社及び主要子会社の日本クラウド証券株式会社の代表取締役を退任することといたしました。

昨年の行政処分およびそれに伴う業績不振の引責辞任ということです。

出典:クラウドバンクの大前社長が退任へ 実践ソーシャルレンディング

クラウドバンクといえば大前氏というくらい露出が多かったので残念ですが、パワーのある人ですのでご活躍が期待されます。

延滞が発生したクラウドバンクのファンド

中小企業支援型ローンファンド第110号
中小企業支援型ローンファンド第111号(日本成熟産業再生ファンド5号)
中小企業支援型ローンファンド第112号(日本成熟産業再生ファンド6号)

延滞が発生したのは上記の大型案件です。どれも1億前後の額で、該当者はかなり多くなります。

内容としては、融資先が事業再生の対象になった会社を売却する際に、支払い条件が分割となったため融資が延長されるとのことです。通常は一括で支払われる事になっていたのでしょうか。どちらにせよ利息の分配も延長した分支払われる予定との事です。

クラウドバンク側が財務状況や資金繰りを調べた結果、特に心配する必要無しとのことですので、延滞が続いてデフォルトなんていう心配も無さそうです。2ヶ月ほど待って欲しいとのことなので、しばらく様子を見ましょう。

ソーシャルレンディング(クラウドファンディング)には、こういうことがあるから気を抜いてはいけません。どこのサービスでも目先の利回りで投資するのではなく、担保条件やなぜその利回りなのかを考え、納得した上で投資を行うと良いのではないでしょうか。