仕事をする際にどの時間帯が1番効率よく仕事が出来るのでしょうか。出社した直後でしょうか、お昼前や食べた後、もしくは夕方や夜遅くからでしょうか。夜遅くまで仕事をするくらいなら、朝に仕事をして早く帰ろう、そう思う事あるのではないでしょうか。
公務員を中心に実践している朝方とは?
朝方勤務というものが話題ですが、これは例えば朝9時から夜18時まで働いて人を前倒して働くというものです。朝8時から夜17時までにすると、働いている時間は同じですが、朝は早くなり、帰りも早くなるのです。
朝は電車がラッシュから空いている時間へ、帰りもラッシュになる前に乗れるなど心にゆとりが生まれる、とは言われています。最大で2時間程変わることもあるそうで、朝9時から開始だった仕事が、朝7時になると生活バランスがおかしくなります。夕方の16時には終わるわけですが、取引先やお客さんは普通に仕事をしているので電話もかかってきます。そうすると結局残業をし、帰る時間はそれほど変わらなく逆にしんどい、といった事例もあるそうです。
体調を崩す労働者が増えている?
既に導入している海外の事例によると、体内時計が狂った為に生活リズムが乱れ体調を崩したり病気になる人もいるとのこと。夜型人間が多い現代社会では、朝早くからの仕事は逆に体内時計をおかしくします。
朝型勤務の問題点は4つに集約される。
1:睡眠時間を前倒し(朝型)にするのは体内時計のメカニズムからハードルが高い。
2:結果的に現状でも限界に近い睡眠不足をさらに悪化させる可能性がある。
3:朝型勤務に適応しにくい労働者が少なからず存在する
4:特に体質的に夜型傾向の強い人では適応しきれず心身の不調を引き起こしかねない。
本屋にいくと「朝早くから~」だとか、「早起きして~」という本がずらりと並ぶ。確かに常日頃から昔から朝に強く、夜早く寝る人間なら効率も良くなるだろうし、すっきり起きれてぐっすり眠れるかもしれません。しかし長年に渡って今の環境を整えてきた場合は、強要することによって体に尋常ではない負担をかけてしまいます。
会社で早出出社を強要される場合もある
9時から仕事時間と規定されていても、掃除や整理整頓の時間、朝礼や上司より早く席についておかなければいけないなど、会社によってルールがあります。自主的に行う場合は問題ありませんが、半ば強制の場合は労働時間としてお金をもらう権利があります。
30分早く来るだけなら問題ありませんが、1時間以上早く来なければいけないなどはブラック企業問題に発展します。前述したようにあまりに早い朝方出社は体調を崩す恐れがあります。しかも退社時刻は変わらない場合は、逆に生産性が落ちることさえあります。
早く出社するのもメリットはある
早く出社し早く帰るとなると、残業がそもそも発生しにくいということになります。日本の企業は総じて残業時間が長く、中小零細ではサービス残業も多い。それに一石投じて長時間労働というものを改めて考え直す機会になるのなら、朝方勤務も一理あるのかもしれません。