最近のソーシャルレンディングはツッコミどころがありすぎる

2016年もソーシャルレンディング(クラウドファンディング)の投資型は見ている分では面白いが、どうなんだろうかと思うところがいろいろ。リスクとリターンのバランスを考えて、どの案件に投資しようかと考えている方も多いでしょう。リスクばかり高くなっている案件や、限りなくリスクが低いものなど、どのようなところを見ていけばよいのでしょうか。実際の例を見ながら一緒に考えていきましょう。

新しいサービス「スマートレンド」

maneo(マネオ)が新しく募集し始めたサービスで、SmartLend(スマートレンド)があります。既にCrowd Lease(クラウドリース)とGAIA FUNDING(ガイアファンディング)などを手がけていますが、それに次ぐ新しいサービスです。

内容を見てみるとリスクの高いものだけではなく、大手企業の案件まで予定しているそうで様々な利回りを計画しているとの事。現在あがっている案件を見てみると、「家賃保証サービス」「収納代行サービス」の繋ぎ資金だそうだ。最近の賃貸マンションでは保証会社に入っていないと、入居を認めてくれない事が多い。それもそのはず、連帯保証人だけでは不安で更にとりっぱぐれがないように、保険をかけるのが家賃保証だ。

内容的には面白い案件で、運用利回りが何と12%となっています。しかし借入期間は「1ヶ月」。利回りって言うのは1年間の元本に対してのプラスを言うが、1ヶ月ならたったの1%にしかならない。1ヶ月案件なんて他のソーシャルレンディングサービスでは見かけた記憶がなく、正直1回目に持ってくる案件としてはふざけてるのか、ネタなのかよく分からない。内容を見る限りではリスクは低いようだが・・・。

クラウドリース

maneo(マネオ)が募集を手がける他のサービスで、クラウドリースがある。主に中小企業の事業案件に投資をするものだが、驚くことがあった。

7つのローンファンドの募集が開始されたのだが、開始と同時に7ファンド(14案件)が1人の投資家によって即時募集が終了となった。額にして約1億4,000万円の投資だ。ファンドの内容はリフォーム会社最大手の事業案件で、運用利回りは9%。

全案件の成立額が3億程のクラウドリースにて、1億4,000万円があらかじめ1人の投資家によってプールされていたのだ。なぜそれだけの資金をあらかじめ置いておいたのか、クラウドリース側から事前にこっそり知らされていたのか、担保・保証もある案件で安全性はそこそこ高いようであり、皆で投資していこうというこのサービスでこのような行為はいかがなものか。

もっとも以前からマネオ系でも他のサービスでも問題になったことはあった、案件の独占問題。上限がない為、大金持ちの機関投資家によって荒らされることが稀にある。一般投資家からすると興ざめだ。このような事が続くと胡散臭くなってくるのは気のせいだろうか。

クラウドバンク

最近苦戦しているように思えるクラウドバンク。その根拠は募集金額に対して集まった額が少ない案件が多く、期間内に埋まる気配がないから。投資期間を短く設定してファンドを乱発している為問題は無いのかもしれないが、もう少し1つの案件に対してどっしりと構えて募集してもらいたいものだ。あと数時間で募集終了・・・にも関わらずほとんど集まっていないなど。

しかし面白い試みもしていて、「上場企業事業拡大支援ファンド1号」というものが開始された。これは上場企業がM&Aで企業を買うための資金を、ここで調達するというものだ。1万円から企業のM&Aに関わることができるとあるが、どこの上場企業がどこの会社を買収するのかさっぱり分からないので、何ともいえない部分ではあります。分かってしまうと逆にインサイダー取引とかなんやらで引っかかるような気もします。

最低投資金額が低く、太陽光や風力発電などの案件もはじめたのもここが元祖的なことがあるので、面白い会社ではあります。

担保も保証も無い

最近多く見かけるようになったのが、担保も無ければ保証も無いというソーシャルレンディングの投資案件です。利回りが良いせいか、投資が比較的集まりやすいのが特徴だが本当に安易な気持ちで投資して大丈夫なのだろうか。比較的景気が良いときはいいが、少し傾いてくると怖さは少しずつ覗かせてきます。

代表者保証などが無いのは仕方がなくても、不動産等の資産を担保として取っていないので最悪焦げると回収できなくなる恐れがあるハイリスクハイリターン案件です。

私から見れば「よくそんな案件投資するな、怖くないのかな」というのが本音です。もちろんリスクを恐れては投資は出来ませんが、同じような利回りで担保もしくは保証がある案件もあります。どうせならそちらのほうが良いのではないでしょうか、高い利回りに釣られて雪なだれ式に延滞などが起こらないか心配です。少しでも早く投資をしたい気持ちは分かりますが、本当にこのファンド案件で大丈夫なのかどうか、今一度慎重に確認するに越した事は無いのではないでしょうか。