日経平均株価が2万円を超えていたのがもう数年前に感じるほど、爆下げてきました。2015年の6月24日に終値で「20,868円」をつけたのが、ここ10年程の最高値でした。今と昔では上場数も異なりますし、一概に日経平均株価の数値だけで景気が良くなったなど騒ぎ立てるのには違和感がありました。2月12日の終値で「14,952円」と約28.5%下がった計算になります。
目次
爆下げした原因は何か
多くの条件が重なったのが原因で、中国経済が下降気味なのと、アメリカ経済もよろしくない、原油価格がものすごい勢いで落ちていき、FRB議長の追加利上げの時期を先送りするかもとの発言等、そして日本では日銀の黒田総裁のマイナス金利導入・・・このあたりが理由として濃厚でしょう。
株や投資信託の今後を考える
長期保有目的で株や投資信託を保有していたのはいいのですが、ここ1~2年の投資成績が今一芳しくなく、資産を増やしていくには効率が悪いと思い整理しました。整理した資金でもう少し効率のよい利回りを上げてくれる投資に、順次回して行こうと方針転換しています。
国内株式を整理しました
Jリート関連を複数保有して、毎月分配型を独自に構築しようと考えて購入していたのですが利回りが高いという事はリスクも高いという事で方針を転換しました。
年末に「(8986)日本賃貸住宅」を売却し、最近「(3298)インベスコ・オフィス・Jリート」を売却しました。1度かなり値を下げましたが、戻ってきたところで売ったのでほぼトントンといった感じです。
あとは一気に落ちてきたところを、配当利回りが4%前後と高い「(7590)タカショー」を買い増ししました。マイナーですが、優待も魅力的です。
配当利回りが高い個人投資家に人気の、(8411)みずほフィナンシャルグループなどは、私の損益率がマイナス30%近いですが、現在単元株数100で155円とかなり落ちてきました。PER5.94倍でPBR0.48倍はかなり割安ですし、買い増しも検討しています。
投資信託を整理しました
長期保有目的の積立は30年位で考えると、特に気にせず積み立てていけば問題は無いでしょう。ニッセイの手数料無しシリーズのインデックスファンドや、セゾンのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなど長期で見ると、安定した成績を残してくれそうです。
しかし私自身リアルの仕事で店長業務などを経験していた為、いかにしてお金を残すかという事を常々考えています。30年後、本当にお金が必要になったとき今のような大暴落や、今以上の大暴落が起きていたらどうしますか?つまり、そういうことです。
積立資金というものが、よっぽど余裕のあるお金なら問題は無いでしょう。しかしお金の無い投資家が資産を増やそうと思ったら、いつか増えるではダメなのです。ある一定のタイミングで、利益確定することが重要と考えるようになってきました。
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ Jリートインデックスファンド」をほぼ全て売却しました。約定したタイミングがよく、プラスになったので一安心しました。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」も徐々に売却していきたいところですが、基準価額が芳しくないので現在様子見しています。
ここでの最大の誤算は、その他の投資信託の売却のタイミングを逃したことにあります。
1:<購入・換金手数料なし>ニッセイ グローバルリートインデックスファンド
2:<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド
3:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)
4:マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型)
マイナス15%からマイナス18%となっています。
長期投資に強いインデックスファンド
試しにセゾンの今までの基準価額を、本日の時点で平均すると9,541円です。積立は1ヶ月に1回の買い付けになるので、実際は異なりますが目安として考えます。現在の基準価額が12,037円ですので、約25%上昇した計算になります。
基準価額10,000円からスタートしたのが、2007年3月15日と約9年前です。単純計算すると9年で25%、1年で2.77%計算になります。ここに信託報酬が年間約0.7%と信託財産留保が0.1%かかります。
信託報酬×9年間で6.3%のコストがかかり、25-6.3=18.7%となります。18.7%を9年で割ると実質計算で2.07%となります。ここから解約時には0.1%を引く計算です。
現在は<購入・換金手数料なし>ニッセイシリーズや、たわらノーロードなど信託報酬が0.2%台のものも登場しまさに熾烈な争いを繰り広げています。どれもこれも非常に良いファンドだとは思いますが、私の資産運用方法変更に伴い順次売却していくことに決めました。
今後は投資信託は買い増し
長期投資することは重要ですが、長期過ぎる投資は売却のタイミングによっては損をすることが考えられます。よって投資信託を順次売却して、利益確定できる投資に順次移行をしていきます。ですがさすがにこれだけのマイナス、株でいうところのナンピンをしていきある程度戻るまで待ちたいと思います。
家計に本当に余裕があればインデックス投信
別にインデックス投信を非難しているわけではありません。インデックス投信は非常に良い仕組みですし、本当に長期で考えれば理想的な資産運用方法でしょう。セゾンもニッセイもたわらも、国内屈指の優良投信だと思います。しかし利益確定と必要な時に爆下げの可能性を考えると、どうも私には合っていない感じがしてなりません。
世の中には投資方法というのは、突き詰めればものすごい数が存在します。自分が納得して任せられる、リスクとリターンを考えた投資を早い段階で見つけなければ、と改めて痛感しました。