日本は世界でも裕福な国・・・なのか?

日本で取りだたされる問題に「貧困」問題があります。しかしその一方で公務員や大企業の社員の給料は増えて、高級車が飛ぶように売れているそうです。さらにスーパーの大売出しには1円でも安く野菜などを買おうと、主婦やおばちゃんが群がり、その一方で高級ブランドの専門ショップには土日ともなるとお客さんで埋まっています。

そもそも貧困とは?

ニュースや報道、テレビや新聞でよくみる「貧困」とは具体的にどういう意味なのでしょうか。日本でも特に貧困の子供や、片親の母子・父子世帯でのニュースを見かけます。

貧困とは、教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなど最も基本的な物・サービスを手に入れられない状態のことです。極度の、あるいは絶対的な貧困とは、生きていくうえで最低限必要な食料さえ確保できず、尊厳ある社会生活を営むことが困難な状態を指します。

出典:国連開発機構

国連開発機構によると、世界では12億以上の人が1ドル以下の生活を送っているというのです。この記事を書いている現在では1ドルは114円です。日本人は朝食・昼食・夕食あわせて114円で食べられるのでしょうか、ほとんどの方が無理でしょう。家で野菜を作っている場合でも、3食となると足りません。1ヶ月1万円生活でもあるように、1日最低でも300円位はないと、お腹を満たすことは難しいでしょう。

更に20億人以上の人が、1日2ドル未満の生活をしているという事です。2ドルでも228円、300円には及びません。1人暮らしの食費では、1ヶ月当たり3万円~4万円とはよく言われますが、それでも1日1000円程かかっている計算になります。ということは日本は裕福なのでしょうか、物価が異なる以上それだけでは判断ができません。

日本は世界でかなり裕福・・・?

予算委員会で日本の総理大臣の安倍首相が話している記事があります。日本は貧困ではない、と言っているのだが根拠としては下記の図が当てはまる。
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安倍晋三首相は十八日の参院予算委員会で、小池晃氏(共産)が経済的な格差が広がって困窮する人が増えていると指摘したのに対し、「日本が貧困かと言えば、決してそんなことはない」と反論した。

出典:東京新聞

厚生労働省の調べで「国民生活基礎調査」というものがあります。これによると、ある調査方法では16.1%に当たる日本人が貧困との事で、これは世界的に見てもかなり高い水準になっています。

しかし総務省の「全国消費実態調査」では、10.1%という数値に留まっています。もちろん調査方法が異なるからですが、それでも両者ともに10人に1人はという計算になります。16%で見てみると、約6人に1人が貧困ということになる。少なくとも年々増えているのが分かるので、裕福ではあるが貧困層は確実に増えているという事が分かるのではないか。

格差社会が拡大した理由

確かにお金持ちもいれば、そうでない人間もいる。その差は「格差」があるからだが、格差とは何なのだろうか。それは、日本人の階層をいくつかに分けたとき、ある層からある層へ偏移することが難しいという事になる。つまり、非正規から正規に社員として働くこともこの内容に入り、貧乏な人は貧乏なまま、お金のある人は更にお金に恵まれるという環境が固定してしまっている。

上記は生活保護受給者数の推移だが、年々増えていき過去最多となっている。受給者数は216.5万人で日本の人口を約1億2千万人とすると50~60人に1人は生活保護を受けている計算だ。日本の人口は減少しているにもかかわらず、生活保護が過去最多とは異常事態ではないだろうか。

しかし日本はまだ恵まれているという理由の1つに、最悪は生活保護を受ければ国が面倒を見てくれるという点にあります。こういう制度は無い国も存在し、裕福になるとまではいかないが、貧困にあえぐ必要も無くなる。ここでいう貧困とは貧乏という意味ではなく、生活できなくなるくらい困窮することは無いという意味だ。

裕福イコール幸せなのか?

しかしお金があって何不自由しない生活でも、それがその人の幸せに繋がるのだろうか。ある日突然病気や事故になる方は日本中でたくさんいます。体が資本ともいうけれど、体さえ丈夫なら幸せなのだろうか。幸せは心の中からやってくるとは言うけれど、お金がないと心も満たされにくいのが本音ではないでしょうか。

幸せはその人自身が決めることですが、最低限度の心とお金を持ち合わせれば、不幸せには陥らないのではないでしょうか。生活保護制度など最低限度の生活が保障されている日本は、やはり世界から見れば裕福なのです。