自動車を運転する方ならよく聞く言葉ですが、「自動車排出ガス規制」という規制が日本にはあります。これは大気汚染を少しでも少なくさせる為に決めた取り組みで、年々規制が強化されています。なぜなら地球の空気は汚れ、人々の健康に悪影響をもたらせるものが汚染された空気だからです。
自動車排出ガス規制とは?
空気を汚している物の1つに「自動車排出ガス規制」というものがあります。ガソリン車やディーゼル車の排出ガスを一定の数値で表し、規制するというものです。低排出ガス車として基準をクリアしている自動車には、シールが貼られています。
主な原因として一酸化炭素や窒素酸化物や炭化水素類などがあげられ、工場などから出る黒煙も問題となっています。アイドリングストップがあるのは、こういった環境や空気に悪いものを減らすという試みの影響なのです。
地球の空は汚れている
光化学スモッグ・黄砂・PM2.5などニュースで注意が出ることがあります。これは主に海外から飛んでくる粒子などが原因で、多量に吸い込んで摂取すると人体に影響が出るといわれています。
有名な京都議定書などでは、地球温暖化を防ごうと様々な議論がされていました。それは省エネであったり、節水や待機電力を無くすことなども該当します。
昔からの細かい事では、資源ごみの回収から分別・ゴミを減らそうといった試みももとを辿れば地球環境に配慮しての事です。夏や冬の冷暖房も設定温度を28度にしようという試み、聞いたことがある方は多いでしょう。
地球の空気が汚れて、環境が悪化すると森林破壊や酸性雨・砂漠化も広がります。森林伐採も問題となり、赤潮などの水質が汚染されるのも問題となっています。フロンガスによるオゾン層の破壊や異常気象まで、課題は山積みとなっています。
中国が世界でも深刻な空気が汚れている
中国へ仕事や旅行に行く方は注意しなければいけません。大気汚染がすさまじいことになっていて、健康に影響が出るレベルとの事です。
中国の北京市当局は18日朝、重度の大気汚染が72時間以上続く見通しになったとして、4段階の警報の中で最も深刻な「赤色警報」を発令した。
幼稚園や小中学校には休園や休校を勧告した。工場の操業も制限する。
出典:中国大気汚染が深刻化 北京でまた最悪の汚染警報 2回目、車両規制や休校も
何が深刻化と言うと、学校が休みになるほど危険だという事になってきています。もちろんマスク着用は当たり前で、空はいつも真っ暗です。
中国で活躍するはずのマスクが実は偽者も?
偽物マスクが中国の税関により摘発されたとのことですが、さすがに中国人も人体に影響のあるこの問題には敏感になっているようです。
今回の上海税関の摘発は、皮肉にも偽マスクが国内に相当数流通していることを裏付けた。偽マスクをつかまされた中国国民からも、交流サイト(SNS)などに怒りの声が相次ぎ投稿されている。
出典:大気汚染も食い物に… 中国で予防効果ない“偽物”マスク大量摘発
外に出歩くのも危険で学校が休みになるくらいです、マスクも安全かどうか、効果があるのかどうか怪しくなってきたところに酸素問題が出てきました。
マラソンやスポーツ・登山などで酸素ボンベというものは良く使われます。ボンベは酸素を補給するためのもので、一時的に使われるものですが中国では少し変わっています。
深刻な大気汚染が続く中国向けに、カナダのベンチャー企業が地元の新鮮な空気を入れた缶を売り出した。中国で売られているペットボトルの水の約50倍という高値にもかかわらず、欧米や中国のメディアで話題になっている。
新鮮な空気を吸う事ができるそうで、地元の新鮮な空気が入っているそうです。中国向けの販売で売れているそうで、それだけ空気汚染が深刻だという事なのでしょう。爆買いが日本でも話題になっていますが、それはより質の良いものを中国以外で買っているということになります。
中国で外出するときは少しでも綺麗で新鮮な空気をすいたい、と思う人が増えてきたのでしょうか。
北京市の微小粒子状物質「PM2・5」の月平均濃度は、大気1立方メートル当たり118マイクログラムと、昨年同期より4割近く悪化。中国北部の汚染物質が流れ込み、上海などでも悪化している。
PM2.5が去年と比べて4割悪化したそうで、企業などへの罰則や徴収が増えているそうです。中国という国の規模でこれではいかんと躍起になっているようです。日本もそれほど遠くない場所にあります。黄砂やPM2.5が九州地方に飛んでくるというニュースもあるくらいですから、健康や動向には注意が必要です。日本でも空気を買う、というところまでは来てはいませんがこのまま放置しておくと地球の空はますます悪くなるばかり、世界経済をリードする中国には対策を頑張って講じてもらいたいものです。