上場するのが会社でなくて、個人って一体どういう事?

上場とは一般的に会社が資金を調達するために、一定の基準をクリアし株式を公開し証券取引所で売買されることを言います。アメリカで個人が株式公開をするというのです、一体どういう事なのでしょうか。

一般的な上場した株の関係

通常は企業が上場すると、投資家が売買できるようになります。会社の黒字・赤字など業績により株価が上下するのは当然です。もちろん仕手筋や投機目的の、業績にあまり関係無い時でも上下しますが。

投資家は見返りに、売買時の利益や年間の配当金などを得ることが出来ます。株式銘柄によっては、株主優待等でお得なクオカードがもらえたり、割引券やオリジナル商品がもらえることもあります。

その株の値段が高いか安いかや、収支・業績・財務情報・決算・IRリリースなどに様々な物事によって投資するべきか、株を購入するべきか、売却するべきかが決められます。

しかしそれが会社でなくなった場合はどうなるのでしょうか。

個人の価値を売買する?

私自身投資の経験が長くないためこのような例は分かりませんが、珍しい例ではないでしょうか。メジャーリーグの個人の先発投手の価値を、売買することができるようになるという事です。

出典:一株いかが?エンゼルス左腕、ヒーニーが球界初の株式銘柄に

米国の投資会社であるファンテックスは10日、エンゼルスの先発左腕アンドルー・ヒーニー(24)の選手としての価値を株式として売買することを発表した。ヒーニーは今後の収入の10パーセントと引き換えに、ファンテックス社から株の販売で得られる見込みの334万ドル(約4億円)を手にする。

アメリカのファンテックスという投資会社が取り扱うとの事。調べてみると、過去にもプロフットボールやNFLの選手とは契約を結んでいるそうです。

個人の価値が取引対象となると、どういう時に上がり下がりし注意するのだろうか。

上下する原因と買うタイミング

簡単に思いつくものをあげると以下のようなものだろう。

・選手が試合で活躍する
・選手が試合で打たれる
・負け投手になる
・ノーヒットノーランを達成
・2桁の10勝到達
・トレードに出される
・FAする
・移籍する
・怪我する
・引退する

先発投手という事で、良い活躍をすると株価が上がり、打たれたり負け投手になると株価が下がるのが安易な予想だ。

1番怖いのが最後の引退だ、企業でいうところの倒産に値するだろう。そうすると紙くず同然になってしまう。事前に引退情報を入れていたらインサイダー取引に当たるのだろうか。

怪我をして長期離脱すると、ストップ安の大暴落となりそうだ。投資と言うよりは、ギャンブルになってきそうな株式になる。

配当金は出るのだろうか、決算ではなく成績報告会になるのだろうか。株主優待は、AKBのような選手との握手権や記念撮影になるのだろうか、試合の球場に観戦招待するチケットがもらえるのだろうか、面白いが投資の対象としては何ともいえない感じがある。

この選手のポテンシャルを見てみよう

日本だと成績や状況が大体分かるがアメリカでこの選手は、どういう成績なのだろうか。日本で巨人の阿部とか、阪神の鳥谷とか、広島の前田健太とか、日本人にはお馴染みの選手なら分かるがメジャーリーグを調べてみた。

エンゼルスは、アメリカン・リーグの西地区で現在3位だ。

勝率 ゲーム差
アストロズ 76 64 .543 0
レンジャーズ 73 66 .525 2.5
エンゼルス 70 69 .504 5.5
マリナーズ 68 73 .482 8.5
アスレチックス 60 80 .429 16

ちなみにテキサスレンジャーズにはダルビッシュ有がいて、シアトルマリナーズには岩隈久志の2人の日本人がいる。残念ながら、今回の投資対象の選手は投手なので日本人との対戦を見ることは無いだろう。

出典:アンドリュー・ヒーニー

2012年のMLBドラフトでマイアミ・マーリンズから1巡目(全体9位)指名され、7月13日に契約。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで2試合に登板後、A級グリーンズボロ・グラスホッパーズへ昇格。A級グリーンズボロでは4試合に登板し、1勝2敗・防御率4.95だった。

2013年はA+級ジュピター・ハンマーヘッズで13試合に登板し、5勝2敗・防御率0.88と好投。8月にAA級ジャクソンビル・サンズへ昇格。6試合に登板し、4勝1敗・防御率2.94だった。

wikipediaから引用すると上記のようになっている。全体9位で指名とはかなりの有望株である。日本でいう2軍や3軍で経験をつみ、2014年からはメジャーに昇格している。

2014年:0勝3敗 防御率5.83 投球29回1/3 自責点19
2015年:6勝3敗 防御率3.52 投球84回1/3 自責点33

上記の成績を見ると確かに2015年は成長し成績を上げている。現在はチーム5位の6勝をあげている、24歳だ。

今後の成長が見込め、面白い選手だがなぜこの選手が投資対象として選ばれたのかは不明だ。今後の選手の10%と引き換えに、ファンテックス社から約4億円を手にするそうで、詳細な日時は分からないが容認されそうだ。

日本でこういう事が起こると、ものすごいニュースになりそうだがアメリカは柔軟に対応しているみたいだ。今野球界で注目されている清宮選手でこんなことされたら、スポーツ新聞は全紙トップニュースになりそうだ。

私なら怖くて買えないけど、アメリカは面白いことしますね。購入できる株価が安くて、選手を応援するファンなら買いそうな気がします。