電気事業者が好きに選べるようになるので、情報をまとめてみた

2015年6月17日に改正電気事業法が成立し、大手電力会社へ発送電分離を義務とする事が決まりました。これによって、大手電力会社と異業種から来るサービスなどが混戦し、更なるサービスアップや家計の費用削減が期待できます。あなたはどこの電力会社に電気を任せますか?

現在の大手電力会社は既に既存顧客の囲い込みを急いでるそうで、顧客は他に手放さないよう戦略を立てています。


電力会社とは?

現在日本国内にある主な電力会社は、10社です。これは一般家庭へ向けての電力を供給する事業者の事になります。

・北海道電力
・東北電力
・東京電力
・北陸電力
・中部電力
・関西電力
・中国電力
・四国電力
・九州電力
・沖縄電力

上記の業者が主に使用している発電方法は主に4つ。

1:水力発電

昔の水車のような感覚で、高いところから低いところへ水が流れるのを利用し、その圧力・水圧で電気を生産している手法です。地形を使って発電所が作られるので、都市部ではまずお目にかかれません。山登りや登山家は見たことがあるかもしれません。

2:火力発電

簡単に言うと、やかんのお湯と同じ原理です。燃料を燃やして、蒸気の力で電力を発生させています。ただし燃料に使われる素材が、石炭や石油、天然ガスなど限りある資源というのが難点で、日本では資源が乏しく更に排気ガスも出ます。より少ない資源からより多くの発電を得るために、CO2を極力少なくする方法など様々なことが研究されています。

3:原子力発電

いろいろ問題視されている手法ですが、50年前から世界で使われています。CO2などを排出せず、大量に電気が作れて再利用も出来ると、いい事尽くめの大量電気生産法として使われてきました。ですが、取り扱いが難点で放射能や事故など、何か起こった際のリスクが極めて高いのが特徴です。

4:クリーンエネルギー発電

太陽光発電・風力発電・地熱発電・バイオ発電など自然環境を糧とした電力生産方法です。自然へ委ねることから、安定性には欠けますがリスクが他の発電方法と比べても低く、注目されています。ほとんど無限に使用できる反面、風が吹かなかったり天気が悪かったりすると、ほとんど発電できないなどメイン電源としては頼りないです。

電力会社が選べるようになり、争奪戦が始まる

今までは○○電力など、電力会社が固定されてました。ですが、これからは自由に選べるようになります。

出典:「電力戦国時代」突入 発送電分離、異業種とのセット販売加速へ

とくに力を入れるのが、通信と電気のセット販売だ。東京電力がソフトバンクと提携交渉を開始したほか、関西電力や中部電力も携帯電話大手との提携を模索している。セット販売による割引で、顧客の流出を防ぐ狙いだ。このほか東電は、有線放送大手のUSENと業務提携で基本合意。

現在の電力会社は、携帯電話会社と提携を考えてるそうです。携帯電話とセットではいると割引になるよ、とのサービスです。auスマートバリューのような感じでしょうか。

現在新規で参入を表明している業者は約500社で「7.5兆円」の市場を奪おうという状況です。1%奪えば750億円、2%奪えば1,500億円という市場です。

ただしこれまでの実績が無いに加えて、太陽光や風力などのクリーンエネルギーは安定して電力が回せないこともあり、常時送電できるのかは疑問です。
停電になったときのバックアップや、安定していない電力へは医療関係のコンセントを任せるのは怖いという意見もあるのではないでしょうか。

2016年4月スタートですのでまだ整備段階ですが、追ってまたレポートしていきます。