2018年まで海外EFTへ投資をした結果を整理します。初めて海外EFTに投資を開始したのは2017年の春ですが、当初想像していたよりも良い結果になりました。積み立てのタイミングと配当金(分配金)や損益はどうなったのでしょうか。
投資をしたEFTと購入した時期
全ての海外ETFはNISAで購入し、手動で積立(購入する時期を少しずらす)のように購入しています。NISAの各買い付けの手数料は無料ですが、購入する前に「円」から「アメリカドル」に交換、つまり両替をして購入します。若干の手数料はかかりますが、今回の投資結果には換算していないのでご留意ください。
・(PFF)iシェアーズ 米国優先株式 ETF NASDAQ
・(VDC)バンガード 米国生活必需品セクター ETF NYSEArca
・(VYM)バンガード 米国高配当株式ETF NYSEArca
このようにブラックロック(blackrock)と、バンガード(Vanguard)のETFのみで、分散投資を行いました。購入した時期は「2017年4月」「2017年5月」「2017年8月」と3回に分けており、それぞれ40万円、各10万円の手動での積立(多少端数あり)をしています。
各EFTの評価損益まとめ(配当金・分配金は入れず)
取得金額や評価損益はこのようになりました。円換算をすると全ての海外ETFでプラスとなりました。ただしこれは各ETFで出た配当金(分配金)を計算に入れていません。
(IVV)iシェアーズ S&P 500 ETF | ||||||
取得単価 | 取得金額 | 評価額 | 円換算額 | 評価損益 | 円換算額 | 評価損益(%) |
241.24 | 2894.80ドル | 3237.48ドル | 369,072 | +342.68ドル | +45,795 | +14.17 |
(PFF)iシェアーズ 米国優先株式 ETF | ||||||
取得単価 | 取得金額 | 評価額 | 円換算額 | 評価損益 | 円換算額 | 評価損益(%) |
38.83 | 2678.81ドル | 2627.52ドル | 299,537 | -51.29ドル | +955 | +0.32 |
(VDC)バンガード 米国生活必需品セクター ETF | ||||||
取得単価 | 取得金額 | 評価額 | 円換算額 | 評価損益 | 円換算額 | 評価損益(%) |
141.95 | 2555.04ドル | 2630.16ドル | 299,838 | +75.12ドル | +15,055 | +5.29 |
(VYM)バンガード 米国高配当株式ETF | ||||||
取得単価 | 取得金額 | 評価額 | 円換算額 | 評価損益 | 円換算額 | 評価損益(%) |
77.59 | 2405.03ドル | 2662.28ドル | 303,499 | +257.25ドル | +35,283 | +13.15 |
合計で+8.26%(+97,088円)となりました。S&Pと高配当型のパフォーマンスが非常に高くなっている一方で、毎月多くの分配金(配当金)を出している米国優先株式はプラスマイナスゼロ、ほとんどトントンといった状態です。海外ETFを投資する際に注意したいことは、ドル換算でマイナスになっていても、円換算でプラスになることもありますが、もちろん逆もあります(円高ドル安・円安ドル高)。
では各ETFで出されている配当金(分配金)を入れるとどうなるのでしょうか。日本の毎月分配型投信とは異なり、ETFはタコ足ではない利益から出されているので安心です。
各EFTの評価損益まとめ(配当金・分配金込)
iシェアーズ 米国優先株式 ETFの「PFF」は毎月ですが、それ以外は7月・9月(もしくは10月)・12月の3回配当金(分配金)がありました。それを先程の成績に加算してみましょう。
(IVV)iシェアーズ S&P 500 ETF | ||||
評価損益 | 円換算 | 評価損益(%) | 配当金 | 配当後損益(%) |
+342.68ドル | +45,795円 | +14.17% | 4,430円 | +15.53% |
(PFF)iシェアーズ 米国優先株式 ETF | ||||
評価損益 | 円換算 | 評価損益(%) | 配当金 | 配当後損益(%) |
-51.29ドル | +955円 | +0.32% | 9,606円 | +3.53% |
(VDC)バンガード 米国生活必需品セクター ETF | ||||
評価損益 | 円換算 | 評価損益(%) | 配当金 | 配当後損益(%) |
+75.12ドル | +15,055円 | +5.29% | 5,025円 | +7.05% |
(VYM)バンガード 米国高配当株式ETF | ||||
評価損益 | 円換算 | 評価損益(%) | 配当金 | 配当後損益(%) |
+257.25ドル | +35,283円 | +13.15% | 5,781円 | +15.31% |
このような結果となりました。「PFF」は何とか「プラス3.53%」となり、「IVV」と「VYM」に至っては「15%超え」という結果になりました。ただしこれらにはもちろん「税金」がかかります。
NISA運用ですので国内の税金は非課税です、住民税・所得税として取られることはありません。しかし海外ETFはアメリカ株の集合体(投資信託)なので、配当金(分配金)に約10%の税金がかかってきますので、若干はこれより下回るでしょう。
2017年はトータルでプラス10%超え
4つの海外ETFで「プラス10.32%」という結果になりました。(PFF)「iシェアーズ 米国優先株式 ETF」が足を引っ張っていますね。しかし悪いことばかりではありません。
もらった金額は「米国ドル」ですので、そのまま「両替せずに」投資にまわせることが出来ます。つまり円からドルへ両替したときの手数料がかかりませんし、手間もかかりません(口座間を移動するので数日かかる場合がある)。
現在は海外ETFというとwealthnavi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)といったロボアドバイザーが流行っていますが、手数料が年間かかってきます。楽ラップやMSV LIFEというのもありますよね。これらは金やリート(不動産)に新興国の株式といった、特に投資興味の無いパフォーマンスが比較的荒れて利益が出にくい分野へ投資されている場合もあります。私自身はその分野への投資は行いたくないので、現在は海外ETFを手動で積立てています。
出来れば日本の投資信託のように海外ETFが買付け手数料無料(ノーロード)になって、毎月自動で積立してくれたら言うことは無いのですが、そんな日がいつか来るのでしょうか。