商品を購入した時、習い事の月謝を納めたい時、お金を支払うにはいくつかの方法がありますが「電信扱いで」振り込んでもらうよう注意書きが書いてあります。主要な振り込み方で特に問題は無いのでしょうか、また電信扱い以外だと何があるのでしょうか。
目次
「電信扱い」と「文書扱い」の違いとは
振込区分の種類には「電信」「文書」の2通りが存在します。今では「電信」の振込以外は見かけない程、文書扱いは無くなりました。電信扱いとは全国の銀行システムを通して「電子的」に振込が行われる処理の扱い、の事を指します。
今は使われることがほぼ無い「文書扱い」とは、磁気テープを使った振り込み方法です。磁気テープとは、昔のオーディオ機器の「カセットテープ」やビデオの「VHS」をイメージすると分かりやすいでしょう。2~5日の日数がかかり、窓口でしか対応していません。手数料が安いのが特徴(現在は手数料に差はほぼ無い)で、窓口で磁気テープを渡して処理してもらう形になります。
現在では「文章扱い」は廃止されている金融機関も多く、振込をすぐに反映させることが可能な電信扱いにしてください、と記載されているのです。15時までは当日入金、それ以降は翌営業日の入金扱いとなります。今や電信扱いはメリットしかありません。
銀行や郵便局の窓口・ATM・ネットバンクでの振り込みは通常は「電信扱い」となる
特に何も指定しなければ「電信扱い」として処理されます。窓口でペンで記入して振り込んでも、ATMで振込先を指定しても、電信扱いになるのです。各社が提供しているネットバンキングでも問題なく「電信扱い」となります。
口座を持っていなくても電信扱いで送金できるのか?
電信扱いでお金を送金(振込)するのに、口座を開いているかどうかは関係ありません。電信扱いはあくまでも「送金方法」ですので、お願いする窓口が「銀行窓口」「ATM」のどちらからでも振込することができます。
現金を持って振込したい銀行・金融機関に行き、振込用紙に書くかATMで指定すれば送金(振込)することが可能なのです。
ゆうちょ銀行で電信振込は記号が「0」と「1」で注意すること
振込先が「ゆうちょ銀行」の「ゆうちょ口座」の場合、記号が「0」と「1」の2種類存在します。「0」が振替口座で、窓口・ATMの両方で口座が無くても現金だけで振込ができます。
ただし記号が「1」の場合、総合口座となりますので郵便局「貯金窓口」で窓口支払いしかできません。
ゆうちょ口座を持っていれば「窓口」「ATM」ネットバンキングの「ゆうちょダイレクト」の3種類全てで「電信振替」という口座間の資金を振替えるサービスを使いましょう。
みずほ銀行・みずほダイレクトの電信時間について
みずほ銀行でも電信振込は「窓口」「ATM」「インターネットバンキング」「テレホンバンキング」の全てで対応しています。口座が無くても「窓口」「ATM」を使えば現金で送金(振込)ことができます。
みずほ銀行が提供しているインターネットバンキング「みずほダイレクト」では、電信扱いの振込受付は以下の通り決まりがあるので注意しましょう。
月曜日~金曜日の0時00分~15時00分のお受け付け分は当日扱いとなります。
月曜日~金曜日の15時00分~24時00分、および土・日曜日、祝日、振替休日のお受け付け分は当日のお引き落としとなりますが、翌営業日扱いのお振込・お振替となります。
出典:みずほ銀行
三菱東京UFJ銀行・三菱東京UFJダイレクトの電信時間について
三菱東京UFJ銀行でも電信振込は「窓口」「ATM」「インターネットバンキング」「テレホンバンキング」の全てで対応しています。口座が無くても「窓口」「ATM」を使えば現金で送金(振込)ことができます。
三菱東京UFJ銀行が提供しているインターネットバンキング「三菱東京UFJダイレクト」では、電信扱いの振込受付は以下の通り決まりがあるので注意しましょう。
自分銀行を含む他行への振込は「平日窓口営業日15:00まで」と書かれています。ただし当行本支店あての場合、即時振込サービスに登録していれば基本的には24時間365日(但し例外有り)未登録の場合は「平日窓口営業日19:00まで」です。
参考:三菱東京UFJ銀行
三井住友銀行・SMBCダイレクトの電信時間について
三井住友銀行でも電信振込は「窓口」「ATM」「インターネットバンキング」「テレホンバンキング」の全てで対応しています。口座が無くても「窓口」「ATM」を使えば現金で送金(振込)ことができます。
三井住友銀行が提供しているインターネットバンキング「SMBCダイレクト」では、電信扱いの振込受付は以下の通り決まりがあるので注意しましょう。
他行あては「平日0時から15時まで(但し当座預金あては平日7時から15時まで)」が当日扱いになり、それ以降やそれ以外(土日祝日)は翌日扱いとなります。三井住友銀行の本支店あては、24時間対応の即時入金となります。
参照:三井住友銀行
他の銀行や信用金庫でも使い方は同じだが、コンビニは違う
地方銀行や信用金庫にあるATMでも基本的な使い方は同じです。全て電信扱いで送金(振込)されます。しかしスーパーやコンビニに置いてあるATMでは、現金による送金(振込)はできません。
スーパーやコンビニのATMで出来ることは「残高照会」「引き出し」「預け入れ」です。どうしても振込みをする場合は、銀行のキャッシュカードを使って送金することになります。
銀行のATMであれば、分からなければ銀行員に聞けば手取り足取り教えてくれます。しかしコンビニやスーパーでは、店員さんは防犯の為教えることが出来ません。少し触ってみて「分からない・・・」となれば、銀行で手続きをしましょう。
振込み手数料が気になる方は、窓口よりATM、ATMよりインターネットバンキングが安く済ませることが可能です。