「求人票」に「上場目指している」という記載が・・・応募する際に気をつけること

転職先の探し方として、多くの方が使う転職サイトとして「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「エン転職・エンジャパン」といったサイトがあります。求職中・離職中に、どこかいいところないかな?と求人を見ていると「上場を目指して・・・」という求人に辿りつく事がありました。「上場している」ならアピールとして分かりますが、本当に上場するのか、そもそも出来るのかどうかは分かりません。企業側にはどのような狙いがあるのでしょうか。

上場している・していないとは何を指しているか

一般的に「上場」とは下記の取引所で株の売買ができる会社を指します。

・東京証券取引所→東証一部・東証二部・マザーズ・ジャスダック
・名古屋証券取引所→セントレックス
・札幌証券取引所→アンビシャス
・福岡証券取引所→Q-Board

基本的に上場と言えば「東京証券取引所」と考えて問題ありません。なぜなら日本の株式における割合の99%以上が「東京証券取引所」で取引されているからです。「東証一部上場企業です」「ジャスダック上場企業です」とアピールしている企業は数多くあり、社会的信用の向上や、しっかりとした財務体質や健全性といった魅力をアピールすることが出来るからです。

上場していなくても、上場会社と繋がっている可能性はある

会社には「株式会社」「合名会社」「合資会社」「合同会社」と4種類あり、逆に上場していない企業の方が圧倒的に数は多いのが日本です。有限会社は廃止されて既存の会社のみ存在しています(会社法で2005年公布・2006年施行されて以降作れなくなった)。

実際に上場していなくても、上場会社の「子会社」「グループ会社」「関連企業」の場合があります。アピールポイントとして、下町の工場だけれど「取引先は大手上場企業がほとんどです」と書かれている求人もあります。

上場の有無は企業を判断をする上での1つの指針にはなりますが、上場していなくても安定していたり売上を伸ばし続けている企業も多いので「非上場だから・・・」という心配はする必要は全くありません。

上場を目指している事をアピールする理由とは

非上場で「上場を目指している」と書いている意図は何でしょうか。これらの会社は多くの情報が公開されておらず、外部から経営状態や信用度が分かりにくいのが特徴です。株主総会はあっても内部完結型で、情報が外部から取れないためです。

アピールするところが上場会社に比べて自然と少なくなり、中身で勝負できれば良いのですが、やはり上場という看板は魅力を表す上で日本では絶大な威力があります。中身以外にもう一押しアピールしたい場合に、「上場」という魔法の言葉を使うのです。もしかすると将来的に上場会社の社員として活躍できる・もしくは上場時に携われる・・・と思うわけです。

上場は簡単ではないからこそ、出来る人材が望まれている

上場するには様々な条件や審査があり、並大抵な事ではありません。他の会社より優れている人材でなければ「変化」や「改革」に付いて行けず、自然と「出来る優秀な人材」が求められます。(時にはプライベートを犠牲にすることも多々でてくる)

そして「野心家」であることが求められます。1つでも上に出世を考えていたり、会社を変えてやるんだという高い意欲のある人材に来て欲しいからこそ「一緒に上場を目指そう」と書いているのです。

・とりあえず就職がしたい
・給料がいいから
・家が近いから
・一応経験者だから

といったような「普通」の方はお呼びではないのです。アルバイト・パート・派遣社員ならともかく、正社員の場合は仕事は「かなりきつい」事を心しておく必要があります。もちろんそれだけチャンスもポストもあるので、成功した暁には給料や見帰りは相当大きなものとなるでしょう。上場前から株を保有できる場合もあるので、上手くいけば金銭面でもメリットは大きくあります。但し「本当に」上場すればの話です。

あくまでも上場を目指すことであり、確定ではない

上場を目指していたが「断念した」「いつまで経っても上場しない」なんていうことはザラにあります。それは会社の状況は常に変化しているためです。

「3年以内の上場を目指す、遅くても5年以内に」と言っていたにもかかわらず、結局10年後も上場しない・できない可能性があります。面接や求人票で言っていた事と異なる、と文句を言いたくなる可能性も大いに出てくるのです。

それだけ厳しい職場という事は、「離職率」も高く「環境や待遇面」での未整備が多々あります。上場を目指して奮闘した経験値は次の会社でも活かせますが、「上場を目指している」と求人票に書いている企業に応募する際は、覚悟をしておきましょう。