銀行に貯金するくらいなら、銀行の株を買ってお金を増やすべき

銀行にお金を預けていても、利子はスズメの涙ほどしか付きません。付いた利子も時間外にお金を1回下ろした手数料だけで吹き飛んでしまいます。これでは預けている意味もありません。銀行に100万円お金を預けるなら、そのお金で銀行の株を買って運用した方が将来的に資産を増やせるのです。ではどういった銀行株を選んでいけば良いのでしょうか、それは配当利回りから探します。


銀行の利子は悲惨な状況

大手メガバンクにしろ、地方銀行にしろ利子はほとんど付きません。普通預金に10万円預けても1,000万円預けても、年0.001%というあるのか無いのか分からないくらいの数値です。定期預金や大口・貯蓄もほとんど上がりません。

銀行へ預けるという事は、お金を守ってくれていて様々な場所からお金を下ろせる、ということだけがメリットなのです。銀行でお金を寝かせているくらいなら、銀行の株を購入しましょう。そうすることで銘柄によっては、配当金や株主優待にも期待することが出来ます。

大手メガバンクの銀行株

メガバンクとは「預金残高が莫大な銀行の事」です。日本では、三菱UFJフィナンシャル・グループの「三菱東京UFJ銀行」・みずほフィナンシャルグループの「みずほ銀行」・三井住友フィナンシャルグループの「三井住友銀行(SMBC)」の3社で、次点にりそなホールディングスの「りそな銀行」がくる勢いでしょうか。

三菱UFJフィナンシャルG (8306)の株式

現在は75,290円で株が購入できます。PER12.40倍、PBR0.68倍で、予想配当利回りは2.39%です。株主優待として100株でオリジナルグッズ・500株以上で優待クーポンがもらえます。優待は投資信託の手数料が割引になったり、外貨預金の手数料が割引になったり、貸金庫新規使用料割引など、普段から三菱東京UFJ銀行を利用している方向けとなっています。

三井住友フィナンシャルG (8316)の株式

現在は459,800円で株が購入できます。PER9.02倍、PBR0.70倍で、予想配当利回りは3.26%です。株主優待はありません。

100株単位での購入ですが、他の銀行株に比べて必要な金額が一桁異なりますので注意が必要です。それだけこの株を買うにはお金を必要とします。

みずほフィナンシャルG (8411)の株式

現在は21,660円で株が購入できます。PER9.02倍、PBR0.66倍で、予想配当利回りは3.46%です。株主優待はありません。

100株単位での購入で、購入しやすい金額の為個人投資家に人気です。初めて銀行株に投資する方が手を出しやすいのではないでしょうか。

りそなホールディングス (8308)の株式

現在は62,429円で株が購入できます。PER8.54倍、PBR0.85倍で、予想配当利回りは2.72%です。株主優待は株数に応じた「クラブポイント」のポイント付与が毎月行われます。これはりそなホールディングスのグループ銀行へ普通預金口座を保有している方のみです。

ゆうちょ銀行 (7182)の株式

現在は140,000円で株が購入できます。PER20.98倍、PBR0.45倍で、予想配当利回りは1.79%です。株主優待はありません。

メガバンク以外の配当利回りが高い銀行株

あおぞら銀行(8304)

不動産融資や金融商品の販売が盛ん。現在は417,000円で株が購入でき、予想配当利回りは4.46%と高い。

島根銀行 (7150)

島根県・鳥取県が地盤の銀行。上場企業では規模がかなり小さいが、創業100年を超えており、面白い試みも多い。現在は138,800円で株が購入でき、予想配当利回りは3.60%と高い。

東北銀行 (8349)

岩手県が地盤の地方銀行。震災特例の公的資金が入っている。現在は160,000円で株が購入でき、予想配当利回りは3.12%。

トマト銀行 (8542)

岡山県が地盤の地方銀行。中小企業への融資が盛ん。現在は160,800円で株が購入でき、予想配当利回りは3.11%。

預けるなら株を保有で配当金をもらおう

銀行に預けていてもお金はほとんど増えないので、そのお金で銀行の株を買うと2~3%前後の配当金が付くところが数多くあります。特にメガバンク系は「みずほ」や「UFJ」に「りそな」と、比較的手が届きやすい金額です。銀行は他の銘柄よりもまだ値動きが比較的安定しやすいので、長期保有で持っておくのも面白いのではないでしょうか。