仕事をしていると「つらいこと」や「苦しいこと」はたくさん存在します。お金をもらっているのですから、それに対する我慢も出てくるのは当然です。しかし楽しいことが全く無く、永遠と苦痛が続くような職場だと精神的に負担が増加していきます。1度うつ病になると、その再発率は高く企業が再発防止に配慮しないことが原因だと言われています。
日本のうつ病人口はどれくらいいるのか?
うつ病とは「精神疾患」の一種です。精神疾患は320万人を超え、国内の約3%前後の人が患者と言われています。
認知症(血管性など):血管性及び詳細不明の認知症
認知症(アルツハイマー病):アルツハイマー病
統合失調症など:統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
うつ病など:気分[感情]障害(双極性障害を含む)
不安障害など:神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
薬物・アルコール依存症など:精神作用物質使用による精神及び行動の障害
その他:そのほかの精神及び行動の障害
うつ病で「医療機関に受診」している方、つまりうつ病(種類もいくつか有)という症状だと診断された方は約100万人で、最近では更に増えていると言われています。しかも医療機関に行っている方限定の為、そうでない人を含めると凄まじい人数になるでしょう。
例えば風邪を引いたとしても、市販の薬や座薬を使い熱を下げて、会社も学校も休まずに治す方もいるでしょう。そういった人数はカウントされないため、国の統計データよりは自然と多くなるのです。
うつ病の原因は身近の4種類
うつ病の原因は、よく検索されているキーワードを見てみるとすぐに判明します。
・うつ病 原因 仕事
・うつ病 原因 妻
・うつ病 原因 夫
・うつ病 原因 親
仕事か夫婦・配偶者の問題か自身の親の問題である事がほとんどです。学生の場合は学校や友達といったキーワードも出てきます。うつ病の治療に時間がかかり、悪化が早いのは身近なものに原因がある為です。
仕事や夫婦といっても原因は様々
上司や部下との関係、仕事上でのトラブルや仕事量、お客とのストレスなどが多くあります。給料も上がらずボーナスも無かったり、将来の不安や解雇や転勤、いじめなども存在します。
妻や夫と性格の不一致や、見解の相違が埋められずやっていける気がしない。離婚や子供の事を考えて相談できる人がいない。親との関係も上手くいかず、喧嘩ばかりしているなど。
学校でいじめや友達関係、勉強についていけず不登校で親や先生も頼れないなど。
基本的にどれにも当てはまることは、「信頼できる相談する人がいない」ことです。病院のお医者さんやカウンセラーも、薬を出しておけばいいだとか、そういった患者が多いため通院しても中々解決に至らないこともあります。自分でこれはやばい、と思ったら学校や会社は休むべきで現在では昔より理解があるので休職すべきです。
うつ病で休んで復帰したが、再度休んだ人は多い
うつ病を発症して休むことはとても大事です、治療に専念し悪化している場合は入院もあるかもしれません。なぜならそのままにしていると、どんどん不のスパイラルに陥り周りが見えなくなるからです。
社員1000人以上の大企業など35社を対象に、2002年4月からの6年間にうつ病と診断され、病気休暇を取得した後に復帰した社員540人の経過を調べた。その結果、うつ病を再発して病気休暇を再取得した人の割合は、復帰から1年で全体の28.3%、2年で37.7%と高く、5年以内で47.1%に達していた。
出典:<うつ病休暇>半数が再取得「企業は配慮を」 厚労省研究班
仕事の負担が大きい職場では、病気休暇の取得率がぐっと上がります。それは病気休暇で休んでいて、復帰後も苦しい職場での仕事となり開放されないからです。
元々うつ病は治すのにとても時間がかかり、再発はすぐです。企業側も給与は下げてでも楽な仕事や労働時間を減らしてあげたり、周りに配慮するよう上司と同期を巻き込んだ働きやすい環境を整えるべきです。
再発防止を行わないことは、従業員だけでなく会社にとってもマイナスです。戦力が減るわけで、新入社員を1から育てる時間も費用ももったいないでしょう。負担を軽くし、分散させることで働きやすい環境にすれば自ずと結果も付いてきます。仕事でうつ病が発症するのは「会社」の責任です。苦しい方がいれば従業員全員で社内環境の改善に、上司やトップへも改善を訴えるべきです。