残業が月に「150時間」とか普通だろ、と言う社長や上司に対する接し方について

過労やサービス残業が問題になっている昨今、仕事をしている方はどれくらい残業をしていますか。昔は1ヶ月に「100時間」や「150時間」なんて皆やっていたよ、と社長や上司に言われたことはないでしょうか。現在でもそういった考えの方は実はたくさんいます。しかしそんな方のペースに合わせていると、知らず知らずの内に無理を強いられることになるのです。ではどのようにして付き合っていけばよいのでしょうか。

日本の残業時間の目安

日本人の平均残業時間は1ヶ月当たりどれくらいでしょうか。VORKERSの統計データによると平均残業時間は「約47時間」というデータがあります。その半数近くの41.2%が1日の残業時間は「1~2時間」と回答しています。年収が300万円未満で1ヶ月当たりの残業時間は「約40時間」、500万円までで「約45時間」程です。

参考:VORKERS

仮に1日当たり1時間残業して23日出社すると「23時間」、1日当たり1.5時間残業すると23日出社で「34.5時間」となります。もちろん定時退社の日もあれば、がっつり残業する日もあるので平均して「1~2時間」が相場でしょう。

2人に1人は「サービス残業」をしている日本

サービス残業とは手当の付かない仕事の残業時間、といったもので働いても賃金が発生しません。これは法律に違反しており、あってはいけないことですが日本ではそれが当たり前のように存在します。

日本労働組合総連合会の調べによると、全体でサービス残業割合は「42.6%」が正社員だけに限ってみれば「51.9%」と実に2人に1人はサービス残業をさせられていると回答しています。

平均サービス残業時間は正社員が約20時間、非正規が約9.5時間となっています。これは1人当たりのキャパシティーを超えた仕事の分量を任されていたり、長時間働くことが偉いと会社の風習が根底にあったりと理由は様々にあります。もちろんサボったり、ミスをした埋め合わせをする為に残業する場合もありますが、割合としてはかなり低くなっています。

特に残業が多い業界はどこか

学生の方で就職活動中の方や、転職先を探している方は知っておいた方が良いでしょう。特に残業の多い業界というものは存在します。特に多いのが「マスコミ・放送業界」「建築や土木」「飲食店やサービス業」「プログラマーやデザイナー」これらは場合によっては、寝袋持参で泊り込みなんていう場合も存在します。

これらの方面に進む方は、心してかかる必要があります。しかし残業が多いという事は、それだけ給料も高いというわけで、一概に悪とも言えません。悪と言えるのは、サービス残業であったりパワハラなどが行われている場合です。残業時間は月に150時間、しかし給料は1ヶ月100万円となれば、また話は違いますよね。

1ヶ月「150時間残業」というのはどれくらい過酷か?

好きな仕事なら何時間でもしていられる、という方はいますが限度があり自宅に持ち帰っての仕事で賃金が出ない場合は、法律にも違反します。

1ヶ月の出社が23日で残業が150時間で計算して見ましょう。1日当たりの残業時間は6時間30分程です。朝の9時から夜の18時まで働く場合は、深夜の午前0時30分まで働いている計算です。終電で帰る事になったり、会社に泊まりこむ必要すら出てきます。

果たしてこれは普通なのでしょうか。しかも早く帰れる日があると仮定すると、酷い場合はこれより多くの時間会社に拘束されることになります。上司や社長が自慢げに言うのは構いませんが、それを現在社会に当てはめて説くのは無理があります。

社長や上司が残業の必要性を説いた場合のあなたの対応の仕方

体を壊してしまったり鬱病になって精神がおかしくなることは、絶対に避けなければなりません。これはおかしいな、と思った場合の取る方法は2つあります。

会社での重要な仕事を任されている場合

いわゆる責任者というポジションの場合は、あなたの能力次第で現場を変えることが出来ます。ある程度の仕事の順番や、やり方を決めれる場合は、成果を出すことで残業を回避できます。

私の場合は中途で新規部門の責任者を任されました(既存の会社に詳しいもの無し)。その新規部門は前職でアルバイト⇒正社員⇒責任者と経験がありましたので、立ち上げに関しては権限をもらいました。

どうやって売上を作るのか、商品を仕入れたときのシステムの構築から販売手法に至るまで社長を説得して汎用システムを使い、最初から最後までの流れを構築しました。ここでポイントになるのは、今の会社に「私より詳しい人がいない」点です。

つまりこれだけの事をするのに、どれくらいの手間がかかりどれくらいの時間を必要とするかを自分で構築して社長や上司に説明できるというものです。3時間作業がかかることをあえて、4時間かかるという説明をします。それは会社にとってマイナスになるのかというと、そうではありません。想定外の事が起きたり、作業量が増えた場合を考慮して少し余裕を持った時間を設定することです。

そうすることで心にも余裕が持てますし、余った時間で他の作業をしたり、考える時間が持てるのです。そうすると今まで以上の売上を残業時間を増やさないで、実績を残すことも不可能ではありません。

いかにして効率的に作業をすることが大事か、ある程度の責任ある立場の者が積極的に実績を残して早く帰るようにすることで下のものも帰りやすくなります。特にサービス残業やみなし残業が設定されている職場では、ある程度の上に立つ人の物事の考え方、行動の仕方が大事です。

もしも社長や上司から、早く帰っていることをマイナスに捉えられそうな場合、どれだけこの作業に時間がかかるのかということを認識させます。そしてそれ以上の成果を残せば頑張っている事が伝わります。

そして極めつけは、「残業は仕事の出来ない人間がやるものだ」「仕事さえきちんと出来ていれば定時であがることに何の問題もない」ということを社長や上司の口から言わせましょう。何かあった場合は、以前それを口にしたことを盾にして反論することが出来ます。

責任者の立場ではない場合の取れる行動

まず取る行動は、その場の責任者と良く話し合い「残業は良くない」ことを分からせてあげることが大事です。周りのスタッフ・従業員と協力して皆で早めに帰るようにし、上司や社長とも普段からコミュニケーションを取り、きちんとした仕事の姿勢を見せることが大事です。

どうすれば早く仕事が終わるのか、早く仕事が終わると次の仕事を任せられるという事は、上司や社長が「残業」についての意識が希薄な事が原因です。本当は上司も残業したくないはずです、特にサービス残業やみなし残業なら尚更です。

残業をするとモチベーションが下がるばかりか、ミスも増えます。余計な手間もかかれば、長期的に見て社員の定着率も効率も悪いため、会社にとって良い事がありません。

それを分からせれば、手作業でやっていたものにシステムを導入したり、毎朝の朝礼や声だし、掃除や意味の無い会議などを効率よく縮小したり廃止し、円滑に進むように改善に向かうはずです。

もしそれらの改善がされず、残業優遇の意識が変わらないようであれば、そこにしがみつくか辞めて転職をしましょう。しかし家族や子供がいたり、田舎で転職先の企業が見つからなかったり、親の介護でやめれない状況にあるなど、「辞めればいいのでは?」と気軽に言えない状況が多いのも事実です。

文句ではなく改善を伝える

不平不満を言う事は誰でも出来ます、しかし組織では上司や社長にそれを言うとあなたの評価がマイナスになりますし、お互い得なことがありません。残業をすることによって「デメリットが生じる事」、このような「改善案がある」ということを自分の口から、自分1人では難しい場合は周りと協力しながら話しましょう。

文句を言うのではなく、会社の今後の未来が良くなるように改善案を伝えるのです。そうすることによって上の者も話を聞いてくれるはずです。会社経営・運営にこのような興味があったのか、会社の為にそこまで考えてくれていたのか、特に規模の小さな会社では従業員の声の力は強いはずです。

なぜなら従業員がついてこなければ、自分の首が絞まる事にも繋がりかねないからです。時代が変わったのと同じように、会社のやり方、考え方を自分の行動で変えていき、お互いWIN-WINの関係に持っていきましょう。