戸締りや防犯に気を使ってはいるけれど、その隙を狙ってくるのが泥棒です。常日頃から空き巣に対して、防犯の意識を高めれば怖くはありませんが実は隙はどこにでも隠れています。大事な資産やお金を盗まれたり、年金や大事な貴金属などは守らなければなりません。どこに注意すればよいのでしょうか。
防犯対策で思い浮かべるのは?
防犯(英語でCrime prevention)と言えば思い浮かべるのが玄関です。サムターンやピッキングなど、玄関ドアや鍵穴に対策をしておかなければなりません。本物の防犯カメラや、ダミーの光るだけの防犯カメラモドキを設置している方もいて、ある程度の抑止力があります。
庭や駐車場など敷地内ではどんな対策があるのでしょうか。最も有名なのがライトです。特に人感センサーライトといって、人の動きを察知して光を発するタイプで導入している家庭は多くあります。庭が広いところや必ず通るであろう道がある場合、砂利を敷いておくのもオススメします。歩くとザクザク、ジャリジャリと鳴り、これだけでも静かで閑静な住宅街では響くものです。
窓も防犯窓が出ており、格子をしたりブザーがなったり、ハンマーなどで割れないように透明のフィルムを窓ガラスに貼るなどし、少しでも時間をかけさせるようにしましょう。
自宅にいても泥棒に入られる?
町を歩いていると張り紙やポスターで、防犯意識について書かれている物が増えました。防犯グッズや最近では防犯アプリも出てきています。しかし肝心の油断が防犯の低下を招いてしまいます。
泥棒と聞くと不在時の空き巣を思い浮かべられるものですが、実は3割は在宅時に狙われているというデータもあります。
深夜2時過ぎ、帰宅した夫が玄関から入ってきた見知らぬ男性と鉢合わせし、互いに驚いて立ち尽くしてしまった、という例があります。相手は踵を返して玄関から外に逃走。幸い、被害はなくてすみましたが、深夜の時間帯であることを考えると、寝ているところに忍び込んで物色するつもりだったのが、人が起きていたのであわてて逃げた。
出典:「忍び込み」の割合が増加、泥棒の3割は在宅時を狙ってくる。 自宅で過ごす家族をいかに守るか 日経BP社
家に帰ってきたら荒らされていただけではなく、家にいるときも入ってくる可能性があります。就寝中で電気を消していたら、外からではいるかいないかは分かりません。昔聞いた話ですが、居間でテレビを見ているその後ろを通って、泥棒が2階へ上がっていったなんて事もあったそうです。
特に最近注意したいのが、ほんの数分の出来事を注意するべきです。朝のゴミを出す際に面倒だからと施錠せずに捨てに行く、こんな経験無いでしょうか。実は朝誰が何時に出て行くかを見られている可能性があり、ゴミ捨て場へ行って戻ってくる数分の間に進入されるというケースもあります。マンションではマンションの下の入り口まで子供を見送りに行き、その間は施錠していなかったというケースもあります。
少しの油断が防犯の意識を鈍らせます、必ず家から少しでも出る際は面倒でも鍵をかけて出るようにしましょう。
防犯意識は同居者全員に共有すべき
一人暮らしなら自分だけ気をつけていれば良いですが、家族と住んでいる場合はそうは行きません。大人ならまだしも、子供にもきちんと言っておかなければなりません。鍵の戸締りや、カーテンを閉めたり、ちょっとの事でも防犯対策に効果はあります。
家を出る際は、外から中が見えないようにカーテンや雨戸をしたり、鍵を2重にかけておいたりと出来ることはたくさんあります。もちろんやりすぎて使いにくくなることは避けたいですが、泥棒が入るよりはマシでしょう。同居人に家のルールは必ず伝えて協力してもらい、皆で自宅のセキュリティー向上に努めましょう。