実物資産として金・銀・プラチナが人気ですが、やはり1番人気が高いのが金への投資です。しかし手数料も高く、中々購入するタイミングが掴めませんので毎月の積立として購入している方が多くいます。資産運用のポートフォリオの1つとして入れる位が丁度良いですが、買い時は増税前が特にオススメです。
金(ゴールド)の価格が上がる理由と下がる理由とは?
株や投資信託は企業の業績に左右されますが、金は世界で取引されていますので世界の情勢に左右されます。元々は金の数が有限であることで、その希少性という意味で金を購入する方が増えています。
昔はファンドや年金基金が買っていた金も、今では中国やインドといった大国が入ってきており、リーマンショックなどで株が下がり続ける中で下がったのは一瞬だけで価格を一気に上げてきました。金融不安が高まってくる時にこそ、世界で通用する金が買われていくのです。
では下がる理由は何でしょうか。1つは投機的なファンド、つまりヘッジファンドが金を売りまくっている時でしょう。他にも金融緩和政策・インフレ懸念が後退・中国での金の需要減・大規模な量的緩和策の縮小など様々な理由が下がり理由に関わっています。
株でも同じ事が言えますが、上がりすぎた相場は下がる傾向にあります。数十年に渡って上がってきた場合は下がることは当然であるといえます。
過去40年間の金(ゴールド)の値動きについて
金融不安や社会情勢が不安定になった際に、大きく値が動いている事が分かります。古くは石油危機や通貨危機などもありましたが、サブプライムローンやリーマンショックで上昇率が際立っています。信用力が落ちてきた株や債券などを売って、金に流れた典型的な時期です。
他にもアメリカの利上げ観測や、中国経済の減速・イギリスの国民投票のEU脱退など、節目に起こる大きな出来事によって買われたり売られたりが活発化されています。
増税前に金(ゴールド)を購入する理由とは?
資産として金を購入する際は、日本では消費税というものがかかってきます。消費税が8%なら100万円で買った金は実際には108万円支払う必要があります。100万円が実際の金の価格で、8万円が消費税となるわけです。
では売却する際はどうでしょう。もし売却する際に購入した際と価値が同じだった場合、売れば108万円となります。なぜなら売却時も消費税が入るからです。ですので消費税があろうがなかろうが、実際に値段は変わりません。
しかし消費税が変わった際は影響が出てきます。108万円(消費税8%含む)で購入した金を売却する際に、消費税が15%になっていた場合、何と115万円で売れることになるわけです。価格が変わっていないにもかかわらず、7万円儲けたという形になります。
ということは、増税前に買っておいて増税後になったら売却すると、増税した分だけ儲けが出るという事になります。しかし金の価格は常に動くもので、手数料も発生します。あくまで参考程度に抑えておくのが良いかもしれません。