サラリーマンの平均年間休日数105日は多い?少ない?

サラリーマンに限らず仕事をする人にとって、休日というものは大事な日です。大事な人と過ごしたり、家族や友人と過ごしたり、1人でゆっくりしたり、することがなくても休めるという行為は体にとって大事なことです。体調の悪い時や、病気などで休んでも休日なので文句を言われることもありません。厚生労働省によると、サラリーマンの年間平均休日数は105日となっています、少ないと思いますか、それとも多いと思いますか?


あなたは年間何日休んでいますか?

求人票でみかける休暇では、週休2日制・完全週休2日制・水曜他など様々な記述があります。1年間の休日日数の平均は何日なのでしょうか。

出典:平成26年就労条件総合調査結果の概況

平成25年(又は平成24会計年度)の年間休日総数の1企業平均は105.8日(前年105.4日)、労働者1人平均は112.9日(同112.6日)となっている。1企業平均年間休日総数を企業規模別にみると、1,000人以上が114.7日(同114.4日)、300~999人が112.5日(同111.8日)、100~299人が108.0日(同108.4日)、30~99人が104.4日(同103.8日)となっている。産業別にみると、金融業,保険業が120.9日(同118.0日)で最も多く、宿泊業,飲食サービス業が93.5日(同95.6日)と最も少なくなっている。

厚生労働省が出した統計結果では、企業平均で105日、労働者平均で112日となっている。ではなぜ企業と労働者の平均で、平均7日、1週間の休みの差が出るのだろうか。

考えられる原因としては、大手企業の待遇が底上げしているのだろう。大企業の傘下の労働者の平均休日数が多いのだ。しかもこれは、労働者というくくりであって、正社員だけでなく派遣社員や契約社員も含まれているだろう。ここでは給与や福利厚生は横に置いておいて、休日数だけに着眼点を当てています。

理髪店や美容業界では月曜日が休みであったり、自動車ディーラーや不動産関係は水曜日が休みのところが多く、いつが休みかではなく、どれだけ休みがあるかを考える必要がある。

公務員を含めて多いところを見ているとキリが無いが、少ないところは宿泊やサービス業となっている。平均年間休日数が93日~95日とあるからこれは少ないだろう、ただしあくまで105日~112日の平均からみてという意味です。

休みの計算方法

一般的な計算方法として下記のようになります。

土曜日全て休み:52日

日曜日全て休み:52日

祝日全て休み:16日

これを計算すると120日となりますが、実際は祝日と重なっているのが年に何日かあります。2015年は1日重なっているので、119日が目安です。これに加えて、年末年始やお盆休みなどを加えますが、土日祝が被っているので合計125日前後となるでしょう。

年によっても異なってきますので120日以上あれば土日祝・年末年始休みと考えればほぼ計算が合います。

意外と多い隔週休み

よくあるのが、土日隔週休みという表現です。これは1週間目の土曜が出勤、2週間目の土曜が休み、3週間目の土曜が出勤、4週間目の土曜が休みという隔週制です。

この会社は土曜の休みが52日から26日になるので、年間休日数は100前後となります。ただしこれらの会社でありがちなのが、休みは会社カレンダーによる、ということです。

これはイレギュラーな休みや出勤があるということが多く、注意が必要です。祝日がある週は土曜休みがなくなるなど、会社のカレンダー・就業規則などを確認する必要があります。

ハローワークの求人票を見てみると、年間休日数が95日前後から105日前後まではほとんどがこの隔週2日を取っています。なお、それ以下の年間休日数の場合は、月に1回だけ土曜日休みでそれ以外は出勤というものが多いです。

休みが多い会社が本当に良いのか?

実は毎日の疲れやすさを測る物差しとして、2つの考え方が存在します。1つは、休みが多いが1日の拘束時間が長い会社。2つ目が、休みは少ないが1日の拘束時間が短い会社です。どちらも長い会社は世間でいうところの「ブラック企業」に該当するかもしれません。

1つ目:休み多い 1日長い

大手企業に多い勤務形態で、年間休日数が120日以上あります。ただし1日の仕事時間が長く、残業も多いです。残業代が出ればいいですが、サービス残業している方も多いでしょう。1ヶ月のサービス残業100時間なんてのも普通にあります。さすがに毎日終電はやりすぎですが・・・。

2つ目:休み少ない 1日長くない

中小企業に多い勤務形態ですが、休みが少ないという事は1日の仕事時間も長いことが多いです。ここでは短いという前提で話します。求人票で休日は95日以下、88日とか78日を指します。休日表記に日他とあるタイプです。

以前あったのですが、残業は基本なし、定時上がりで95日休みとありました。中身を覗いてみると、日曜以外は祝日も出勤で他はシフト制で月に2回休みがあるかないか、なんだか95日もあるかどうかも怪しい表現です。勤務は1時間単位で日報を出すことが義務で、とにかく1分でも無駄な時間を過ごすなという方針でした。確かに基本定時であがれますが、精神的にきつい会社でした。

大事なポイントは、体力的にしんどいかor精神的にしんどいか

仕事をする上で大事なポイントは、しんどさや疲れをどちらに置いた仕事をするかという事です。私は以前、精神的にきつく拘束時間の長い会社にいました。役職についてはいましたが、会社に必要とされているかも疑問で、心を病んだり欝などの病気になる寸前でした。

現在は体力的にきつい会社で、拘束時間はそこそこ長い会社にいます。こちらは会社から必要とされ、役職につき頑張れる環境です。要は会社の雰囲気や環境次第で、体力を消耗するか精神を消耗するかに分かれるという事です。

私自身は体力を消耗する方が良いと思います。精神は病気になりやすく、体力は寝れば回復します。ただし体力の注意点は、きついときは注意力が散漫になるという事です。残業帰りの夜道を自動車で帰る場合は、事故などに注意が必要です、可能であれば寝てしまっても大丈夫な電車通勤が望ましいでしょう。

少しでも休みが欲しい場合

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出典:年間休日総数 厚生労働省

これを見てみると、年間休日数が69日以下の方も存在します。私からすれば正気の沙汰とは思えません。ほぼ週休1日でどこの企業か気になるくらいです。

中小企業の社長さんなんかは、これくらいの休みの方もいるでしょう。給料もそれに比例して多ければ問題は無さそうですが(社員は週休2日だが、社長だけ週休1日でかなり給与をもらってるなど)、実際問題は厳しい現実が待っています。

人生の中で仕事の時間というものは、大部分を占めます。しかし仕事だけが人生ではありません、休日を大事にしましょう。

最近では24時間営業のコンビニ業界やファーストフード店も数多く存在します。地方のコンビニでは、従業員の確保が難しくフランチャイズなので正社員としてコンビニ店員を募集している実情があります。

昼夜逆転の生活はもちろん、突然のアルバイトやパートの休みで呼び出されることも多いと聞きます。きちんと休みを取りたい場合は、サービス業や飲食業は敬遠したほうが良いかもしれません。しかし、コンビニも飲食店も生活に無くてはならない存在です。休みが多くても、保険のセールスマンや会社の営業などノルマがあったり厳しい仕事も多いです。健やかで健康的な生活を送りたいと希望される場合は、職業や仕事先はきちんと考えなくてはなりません。