毎月分配型投資信託で資産運用は出来るのか、インデックス投信との違いは?

投資信託には大きく分けて2つの種類があります。1つはインデックス投信で複利効果を狙って、分配金を出さない投信です。2つ目は毎月分配型投資信託で、高い利回りが魅力ですが元本を取り崩すことが多く、資産運用には向かないといわれています。


現在運用している投資信託について

私が現在購入して保有している投資信託は、全部で4種類あります。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ Jリートインデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ グローバルリートインデックスファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

上記の4種類です。上記4種類を簡単に説明すると、

日本国内の不動産株に投資するJリート

その海外版(先進国・新興国)不動産株のグローバルリート

先進国や新興国の日本以外の株式で運用する外国株式ファンド

株式と債券の比率が5:5のバランスの取れたセゾン投信のファンド

となります。

全てインデックスファンドで分配金を出さずに、複利効果を狙い最低限の信託報酬で運用できるものを選んでいます。インデックス投資家にも人気のファンドで、積み立てている方も多いでしょう。長い目で見ればどれも私がオススメするファンドです。

ただしこれらのインデックスファンドは数十年単位での運用が前提で、成績の悪い年もあれば良い年もあり、平均すると年利5%くらいのプラス複利運用が期待できると言われています。

ただしそれは長年の定期預金みたいなもので、下ろさない前提の資産運用になります。まとまったお金が必要なときに手元に戻す、そういうこととは無縁の運用です。

もちろん少し取り崩して、残りを運用し続ければよいのですが効率は悪くなるでしょう。

そこで出てくるのが毎月分配型の投資信託です。毎月配当金を分配してくれるので、安定したお金が懐に入るというものです。

ただしそう上手い仕組みになっていることは稀で、ほとんどの毎月分配型投信はタコ足をして元本を取り崩しながら配当を行なっているのも事実です。

最近は購入時に手数料が必要ないノーロード形式の投信も増えてきました。毎月分配型で運用していくには実はコレも大事な条件になってきます。

毎月分配型投信でも資産運用は出来る

簡単な話、最終的にプラスになれば良いわけです。効率が悪かろうが「利益確定が出来る」のが毎月分配型の1番大きな強みであり、弱みでもあります。

1ヶ月ごとに利確できるのはメリットで、まとまったお金が必要なときには配当として受け取っている分から回すことができます。複利効果は得られず、利益は少ないですが確定できるのは大きいです。弱みというのは、利益確定をすると、その都度税金がかかるということです。

インデックスファンドの場合は、利益確定をせず自動的に内部で再投資をしてくれ投資パワーを最大限引き出すことが出来ます。税金が差し引かれる分、毎月分配型投信は不利だということが分かります。

ですが先立つものはやはり資金で、ある程度まとまったお金(いつでも引き出せるお金)をプールできてるのは大きいです。

毎月分配型でも利益は出る

例えば純資産額が多いことでも有名な「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」を例に出します。
純資産額は1兆1467億円です。

2015年06月22日 70円 5,464円
2015年05月22日 70円 5,504円
2015年04月22日 70円 5,503円
2015年03月23日 70円 5,483円
2015年02月23日 70円 5,542円
2015年01月22日 70円 5,444円
2014年12月22日 70円 5,550円
2014年11月25日 70円 5,651円
2014年10月22日 70円 5,192円
2014年09月22日 70円 5,371円

先月までの基準価額と分配金の実績です。よく言われているのが「分配金を出すとその分基準価額が下がるから意味は無い」というものですが、ご覧の通り分配金が出ているにも関わらず基準価額も上がっています。これにはいろいろな理由がありますが、詳しくはまたの機会に説明します。

2014年09月22日に5,371円で買ったとして2015年06月22日時点では5,464円で+93円です。それに分配金が700円プラスされます。

購入金額 5,371円
運用後  5,464円+700円=6,164円となります。

もちろんここから購入時の手数料や、運営時の信託報酬、売却時の信託財産留保額、税金などがかかりますが、それを差し引いてもプラスになるのではないでしょうか。

もちろんこれは1つの例に過ぎませんが、結果的にプラス運用になるのであればインデックス投信だろうが、毎月分配型だろうが、定期預金だろうが、怪しいマルチビジネスだろうが何でも良いと思います。リスクを取らなければ資産は増えませんからね。

購入した投信と安全性の高い投信

毎月分配型はリスクの高い商品であふれかえってますが、その中で特にリスクの低い商品はこれでしょう。

ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)

20年国債で占められているファンドで、利益はほとんど出ませんが健全で安全性が高いファンドでしょう。日本という国がこけかけたらどうなるか分かりませんが、その時は他も終わってるでしょう。

私が今回購入したのは比較的リスクの高い商品になります。

ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

マニュライフ・新グローバル配当株ファンド(毎月分配型)

アジア・オセアニア・好配当成長株オープン(毎月分配型)

上記の3種類です。あくまでどれくらいプラスマイナスになるかの実験要素が強いですが、随時レポートしたいと思います。なぜ上記3種類にしたかはいろいろ理由はあるのですが、それはまたの機会に説明したいと思います。なお、毎月分配型を薦めているわけではなく、そういった資産運用もありだという意見で述べています。プラスになってもマイナスになっても、投資は自己責任の上で楽しみましょう。