株価も2万円前後をうろうろし、為替も円高傾向にあります。今から投資家ビギナーが参戦するには厳しい状況の中、比較的安全が確保されているソーシャルレンディングはいかがでしょうか。
ソーシャルレンディングとは、インターネットを介して「借りたい人」と「貸したい人」を結びつける仲介サービスの事です。ソーシャルレンディングもクラウドファンディングも同じような意味になります。
簡単に例を出すと、不動産を建築してマンションにしたい、という「借りたい人」と、不動産投資の会社に投資したい、という「貸したい人」がマッチすれば投資が生まれます。
マネオ(maneo)
現在の主力案件は下記の2種類です。
1:不動産担保付きローンファンド
事業者等へ運転資金及び、不動産の仕入資金支援の融資を目的としていると記載されています。ただし、よく見ると住宅やマンションではなく「太陽光開発事業」とのこと。
太陽光発電の建設の資金やその支払い経費に使われるそうで、都内に担保物件があるから早期に返済も可能とのこと。売電価格が下がった昨今ですが、建設にかかる費用を抑えればまだまだ利益を出すことは可能なので、比較的安定している事業でしょう。
担保は都内にある物件で、保証は無しとのこと。
運用期間が長めの18ヶ月というのが気になりますが、利回り(税引前)7%なのは魅力がありますね。
2:事業性資金支援ローンファンド
事業者に対し運転資金等を支援するのが目的のファンドです。
こちらも「太陽光発電の事業資金」とのことで、融資から返済までのスキームを見てみると、マネオ経由で借りられた資金で「太陽光用地」を取得開発した後に、投資家やパネルメーカーに販売されるとの事。
野立ての分譲地販売じゃないですかね、このやり方は。だとしたら、1番効率が良いのは事業者です。太陽光の野立てで毎月波のある売電資金を得るより、1回で販売しお金に変えるほうが資金回収効率としては確実だからです。
土地への根抵当権(第2順位)が設定され、保証は無しとのこと。
9ヶ月の運用で運用利回り8%は魅力的ですね。
クラウドバンク(crowdbank)
現在の募集案件です。
驚きました、同じタイミングで募集しているんですね。マネオと何か関係があるんでしょうか、それともたまたま被っただけなのでしょうか。
1:再生可能エネルギーファンド
代替エネルギー特化型のファンドです。
太陽光や風力発電事業者への投資になります。ただし上記のマネオと異なる点は1万円から投資できるという利点です。(マネオは8万円、若しくは9万円以上)
運用期間も6ヶ月や12ヶ月と比較的短めに設定されています。短い分利回りも5%少しと低いですが、こちらは担保は無しですが、保証有りとのこと。
他にも中小企業支援型や不動産担保型などがあり、6ヶ月という比較的短い運用期間で、6%以上の利回りが設定されているのは面白いですね。
ただしこれら2つのファンドへの投資は、最低金額が10万円以上となっています。
投資期間に注意
どこのソーシャルレンディングでもそうですが、運用期間が終了しないと償還されません。つまり、50万投資すればその50万が返ってくるのは、運用期間終了後になります。途中での返還を求めることは出来ません。但し、事業者が早期返還をする可能性はあり。
余裕資金でしたら長い間投資し続けても良いですが、株価やFXを見てもそうですが不安定になる今日この頃、あまり長い間1つの事業に縛り続けるのはリスクがあります。
理想は短い投資期間で高い利回りですが、そのような美味しい案件はあまりありません。あってもすぐに募集が終了しますし、リスクが高くなってくるでしょう。
現在景気が回復基調と言われていますが、景気が落ち込んできたら銀行が貸したがらないようなソーシャルレンディングに投資するのもリスクが上がってくるでしょう。逆に言えば景気が良いとされている今は、まだ投資する価値はあるという事になります。