身近に存在する銀行ですが、ほとんどの大手銀行は東証1部に上場しています。現在の銀行株や一般的に見て割安なのでしょうか調べてみました。
銀行株時価総額ランキングトップ10
Q:時価総額とは?
A:企業の株価に発行済株式数を掛けたもので、企業の価値を判断する指標として計算されています。
1位:三菱UFJフィナンシャルG (8306) 12兆6102億
2位:三井住友フィナンシャルG (8316) 7兆8098億
3位:みずほフィナンシャルG (8411) 6兆4695億
4位:りそなホールディングス (8308) 1兆6038億
5位:横浜銀行 (8332) 9627億
6位:静岡銀行 (8355) 8859億
7位:千葉銀行 (8331) 8448億
8位:あおぞら銀行 (8304) 7689億
9位:セブン銀行 (8410) 7062億
10位:スルガ銀行 (8358) 7047億
国内最大の金融グループの3大メガバンクと都市部の銀行と、個性的なサービスで力を伸ばしている銀行が上位を占めています。
銀行株PERランキングトップ10
銀行のPERは大体が10倍~20倍と安定しています。堅い業界ですが、現在の利益も高い水準になり、業績は好調です。
Q:PERとは?
A:銘柄の1株当たりの利益に対して、株価が何倍まで買われているかを表します、一般的に低いほど割安と判断されます。
1位:東京TYフィナンシャルG (7173) 0.79倍
2位:東和銀行 (8558) 3.66倍
3位:高知銀行 (8416) 4.81倍
4位:フィデアホール (8713) 5.30倍
5位:栃木銀行 (8550) 6.60倍
6位:福島銀行 (8562) 6.92倍
7位:関西アーバン銀行 (8545) 7.03倍
8位:じもとホールディングス (7161) 7.27倍
9位:りそなホールディングス (8308) 7.58倍
10位:千葉興業銀行 (8337) 7.69倍
地方の人間には見慣れない名前の銀行が上位を占めています。東京TYフィナンシャルは、東京都民銀行と八千代銀行で合わさって出来た銀行です。
フィデアホールは、仙台の会社で山形の荘内銀・秋田の北都銀は合わさってできた銀行です。風力や太陽光への融資やローンが主体の銀行です。
関西アーバン銀行は、関西銀と関西さわやか銀の合併後にびわこ銀ともくっついた銀行です。親会社が三井住友銀行なんですね。
じもとホールディングスは、きらやか銀と仙台銀がくっついた銀行です。じもとってどこの地元かと思いましたが、仙台市が本社とのこと。
PERは低いからといって投資対象にするのではなく、なぜ低いかを考えて投資をしなければいけません。成長の見込みが無くて、投資家に放置されているのかとか、全く儲かってないのに土地や資産を売却して今だけ大きな利益があがったので低いPERに収まっているか、などです。
このような判断をするには複数の指標を元に見ていく必要があります。
銀行株PBRランキングトップ10
Q:PBRとは?
A:株価÷1株あたり株主資本で割ったもの。PBRの基準は1倍でそれより下の株は割安と判断されます。資産から見た株価の割安を調べることが出来ます。
1位:高知銀行 (8416) 0.27倍
2位:大光銀行 (8537) 0.31倍
3位:第三銀行 (8529) 0.32倍
4位:愛知銀行 (8527) 0.32倍
5位:東和銀行 (8558) 0.33倍
6位:三重銀行 (8374) 0.33倍
7位:じもとホールディングス (7161) 0.34倍
8位:みちのく銀行 (8350) 0.37倍
9位:フィデアホール (8713) 0.38倍
10位:名古屋銀行 (8522) 0.40倍
名前を見てみると地方銀行が多くランクインされています。資産を多く持っていて、なおかつ株価が比較的安いということです。
PERと被っている銀行もあります、PERとPBRセットで安ければ基本的には株価は安いと判断できます。
銀行株PERとPBRから見る割安銀行株
・東和銀行 (8558)
・高知銀行 (8416)
・じもとホールディングス (7161)
上記の3銀行が現時点で比較的割安の株価だということが判断できます。ただしこれらの数値は、あくまでも数値からみただけなので、今後の会社の方針や業務内容などによっては、経営や利益がどうなるかは分かりません。
あくまでも1つの指標として参考にされるのが良いのではないでしょうか。
日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命も近々上場予定とのことで、このランキングにも特に時価総額で入ってきそうです。上場すれば勢力図も変わりそうな気がしますね。