お風呂や洗面所、台所にと特に寒い日や温まりたい時に活躍するのが給湯器です。しかし消耗品の機械の為、やがては寿命がきて故障してしまいます。それを交換するには多額の費用がかかります。修理をするか、最後のギリギリまで使い続けるか、いっそのことガスは止めてオール電化にするか、など悩みどころでしょう。確かに安いところもあります、しかし安心して使い続けるようにする為にどうすればよいのでしょうか。
ガス給湯器の寿命について
ガス給湯器は通常10年から13年で寿命がくることが多い、と言われています。特に使用頻度が高かったり、寒い地域では消耗が激しくなります。調子が悪くなってくると普段から使っていると、すぐに症状が分かってきます。
1番多いのがお湯がぬるいことです、設定した温度まで上がらず調子が悪いな、と感じます。他にもガスが点火するまでもたついていたり、最悪は水しか出ないことです。冬だと地獄のような思いをすることになります、水風呂になるのです。
ガス給湯器は修理出来るのか?
完全に故障する前なら修理することも、場合によっては可能です。温度調整が不安定だったり、給湯器からの音がいつもと違っておかしかったり、煙やガス臭いと感じるようになります。そうすると故障が酷くなる前兆で、ガスメーカーに相談することが大事です。
2年や3年で故障した場合は、製品の保証や保証外でも部品を調達することは可能です。しかし中には15年、20年と使い続ける方もいます。その場合は既に生産終了・廃盤になっている場合が多く部品が調達できません。故障するにもパーツ・部品が無ければ修理出来ないのです。通常はメーカーで修理部品の保有期間を設けています。
商品の生産打ち切り後の修理用部品(補修用性能部品)については、経済産業省の行政指導により、下記のように定めております。使用年数が長い場合は、修理用部品がない場合があります。
ベターリビング認定品(BL品)の風呂・給湯機器 10年
非BL品のガス風呂釜 6年
非BL品のガス給湯付風呂釜 7年
非BL品のガス給湯器 7年
ガスシャワー付バランス風呂釜 7年
非BL品の石油風呂釜 6年
非BL品の石油給湯器付風呂釜 7年
非BL品の石油給湯器 7年
エアコン 9年
コンロ 5年
出典:ノーリツ
BL品と非BL品の違いは、国のお墨付きをもらっている(財)ベターリビングが認定したものかどうか、ということです。認定品はもちろん値段が上がり高くなります。
修用部品の保有期間と有料修理について
当社は、当商品製造中止後
7年を基準に補修用性能部品を調達したうえ、修理によって性能が維持できる場合はお買い
上げ店もしくは当社代理店が有料で修理いたします。
但し、当商品製造中止後
7年経過後であっても補修用性能部品の在庫がある場合は、有料修理いたします。
出典:大阪ガス
7年が基準になっている商品は、部品があれば有料で7年以降も修理してくれて無ければ修理できません。
契約プランによっては10年保証もあるので、それはBL品ということになるでしょう。基本的には「廃盤後は」7年、もしくは10年しか部品が調達できないことになります。
修理代は1万や2万で出来る物もあれば、5万近くかかるものもあります。故障箇所や加入保証によって金額はかなり異なります。しかし修理不可能な場合もあるので、その場合は新しく購入して交換しなければなりません。
ガス給湯器を交換するには多額の費用が必要
新しいガス給湯器を購入するとなると、多額の費用がかかります。一般的には30万前後から高くて40万円前後となります。もちろん設置場所や機能や機材の追加があれば更に料金はかかります。
ここで注意したいのはガス会社の給湯器代金は「高い」ということです。例えば大阪ガスという会社がありますが、そこで30万出した場合、同じような性能の給湯器でそれより安い会社はいくらでも存在します。リンナイやノーリツも比較的安い部類に入ります。
安いに越したことはありませんが、ガスというものは危険と隣り合わせなものです。目に見えないですし、引火や事故が惨事を引き起こすこともあります。
事実激安で販売している会社は、施工会社とは別なため何か事故が起こっても販売会社は責任を取りません。施工会社は小さい会社の為、潰れたり雲隠れすることもあります。もちろん機器自体に不良があった場合は、初期不良として対応はしてもらえます。
ガス漏れ・ガス臭い・ガス機器の修理・ガス工事は大阪ガスでは24時間受け付けており、フリーダイヤルや平日・土日祝日もチャットでも対応しています。
「ガスが漏れているので助けてくれ!」と言って、分かりました、1週間お待ちくださいと言われて納得する方はいませんよね。激安格安で安いところに頼むと、何かあった場合に困るのは設置者自身です。今後10年の事を考えると、最優先すべきことはアフターフォローということになります。高い理由はサポートにお金をかけているため、仕方が無いというのが理由です。
故障やトラブルが発生した際に、きちんと責任を取ってくれる、迅速に対応してくれる会社を選ぶ必要があるのです。
いっそのことガスは止めてオール電化にしたほうがお得?
オール電化にすると、80万や120万といった金額がかかる場合もあります。本当にお得になれば変更するのも手ですが、時間もかかるしお金もかかります。お金持ちなら変更しても良いでしょうが、そもそもお金持ちが「電気代がお得」なんていう考えには至りません。
その費用を10年、15年後に回収ができるのか、ガス給湯器のようにエコキュート等は故障する事は無いのか。そう考えると、初期の工事設置料金が高い場合現在のガスを続けた方が良いでしょう。なぜならガスの方が日本の歴史が長く、オール電化の方が費用がかかるからです。これがガス給湯器の設置と、オール電化の設置が同じ値段なら良い勝負になりますが、初期費用がかかる分オール電化が不利になるのは目に見えています。
ガスか電気か、を比べるのではなく現在のガスの節約や消費を少なくするにはどうすれば良いか。そちらを考えた方が早くて効率的なのです。