病気の治療費や薬代を少しでも減らしたいので、薬代を減らす事を考える

咳が止まらなくなったり、お腹の痛みや体の調子が悪い、そういう時は近くの病院へ診察に行くことが多いでしょう。特に最初は初診料がかかるし、何回も通院するとなれば診察料の他に検査費用やお薬代がかかります。1回いくだけで治れば出費も少ないでしょう、すぐ治るようなら病院へかからず薬剤師や薬局で間に合わせるという方法もあります。しかし現実は長引くほうが多く、少しでも安くならないか考えることがあります。


治療代を減らすにはかかりつけの病院を選ぶ

新しい土地に仕事の為に引っ越した場合、右も左も分からず病院は探すところからスタートします。知り合いや友人がいれば、良い病院を紹介してもらえますが都会ではどこにしようか迷うくらいの数が存在します。

体調が悪くなり診てもらう際に、今までのカルテは当然ありません。子供の頃からどういう病気をしたか、どういう注射や薬を飲んだか、アレルギーはどういうのがあるか、どんな薬が苦手か、このタイプの薬とは愛称が悪いなど、初めてのところでは分かりません。

そういうときに役立つのがお薬手帳ですが、最近持ち始めた方も多く昔の記録まで事細かく記載されているケースは少ないでしょう。いつも診てもらっている先生なら傾向や体質も分かるので、無駄な薬や治療、調べ方などが少なくて済みます。病院はあまり何回も変えたりせず、かかりつけの病院や先生を持つことが少しでも無駄な費用を抑えるコツでもあります。

大きい病院は何かとお金がかかる

小さい病院で間に合わない、原因が分からない場合は大きな病院への紹介状を書いてもらいます。近くの大学病院の○○科に予約を取ってもらう、というのが流れです。しかし初めから大きい病院へ行くと、紹介状がない為に初診料が大幅に割高になります。しかもこの特別料金設定された金額に保険は効きませんし、病院が独自に決めれる事になっています。大病の患者が多く緊急性も高いので、風邪や軽い怪我などで来られると間に合わなくなる恐れがあるのであえて高く設定しているケースもあります。

直接大きな病院へ飛び込みで行くことはせず、かかりつけで診てもらいどうしても難しい場合や納得できない場合は、紹介してもらうようにしましょう。

ジェネリック医薬品を使う

病院で診てもらった後に、薬局へ薬をもらいに行きますがこの際にジェネリック医薬品が使える場合があります。

ジェネリック医薬品は、厚生労働省が先発医薬品と同等と認めた医薬品です。先発医薬品の特許満了後に、有効成分、分量、用法、用量、効能・効果が同じ医薬品(※)として新たに申請され、製造・販売される安価な医薬品です。また、製品によっては大きさ、味、においの改善、保存性の向上等、先発医薬品よりも工夫されたものもあります。

出典:かんじゃさんの薬箱

日本ジェネリック医薬品学会によると、ほとんど同じものとのこと。成分が同じで新しく安価な方法で作られたので薬を必要としている方にとっては、お金を節約できるのです。

薬を買うときに、「ジェネリックにしますか?」と聞かれる場合があります。もちろん薬局としては高いものを購入してもらえば売上になりますが、通常は患者さんの事を第一に考えます。聞かれない場合もあるので、使用したい場合は「ジェネリックで」と伝えましょう。

もちろん100%全く同じという事ではないので注意が必要です。そしてジェネリックが存在しない薬もあるので、その場合は通常の価格での購入をするしかありません。

他に注意するとすればジェネリック医薬品には複数の薬が存在します。例えばAという薬とほぼ同じ効能のジェネリックが3種類存在するといった内容です。違いを薬剤師さんに聞いた上で判断しましょう。

ひとつの先発医薬品に複数のジェネリック医薬品がありますが、どれも同じなの?

有効成分、分量、用法、用量、効能・効果は同じです。ただし、薬価や添加物、製剤によっては大きさ、味、においの改善、保存性の向上等、ジェネリックごとのちがいや特徴がある場合もあります。

出典:かんじゃさんの薬箱

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薬局で言いにくい場合は、「ジェネリックでお願いしますカード」というのがあるのでそれを付けて受付で渡しましょう。自宅のプリンターでプリントアウトするもよし、薬局や病院でよく似たものが配っている場合もあります。

薬代もばかにならない

薬1個と甘く見ていると通院したり、1年通っただけでかなりの金額になります。もちろんジェネリックは100%全て同じというわけではないので、自己責任で選ぶ必要があります。しかしジェネリック医薬品というものは、厚生労働省が先発医薬品と同等と認めた医薬品ですので通常は問題なく選んでもよいのではないでしょうか。

胃の病気と内臓と血糖値もという風に、年を重ねてきたり合併症や複数の症状で悩まされることがあります。その場合に医療費で薬を諦める前に、ジェネリックを検討してみましょう。場合によっては6割から7割も安くなるケースもあります。