働いているあなた、健康診断を会社負担で受けていますか?

20160419-1

体は資本とはよくいわれます、健康が財産と言われるくらい大事にしなければいけません。栄養のバランスや適度な運動もそうですが、病院で定期的に調べてもらうと外からでは分からなかった部分が見えてきます。会社で健康診断がありますが、昔勤めていた会社には無かったような・・・皆さんは会社負担で健康診断してますか。

異常は無いからと油断してはいけない

特に痛みもないし病気をすることも無い、まだ若いから大丈夫と安心するのはどうなんでしょうか。お医者さんでも病気にかかる時代です、第3者のデータに基づいた診断をしてもらうべきです。

たまたま調べた採血で検尿で病気が見つかったとか、怪しい判定が出て注意しなければいけない、再検査するので来てください、なんていうのは良くあることです。人によっては何気ない検査から癌(ガン)が見つかったり、肝臓が血液が糖尿が・・・など1回の健康診断で調べられる項目は多く、時間をかけるだけの価値はあります。それが会社の負担で、仕事中に行っても良いといわれたら、喜んでいくべきです。しかし仕事をしている方皆が、健康診断を受けれるのでしょうか。

会社負担で受けさせなければいけない根拠

20160419-2
日本には労働安全衛生法というものがあります。中身を簡単に言うと、会社で働いている労働者の健康や安全を確保しなきゃいけないというものです。健康や生命を害するものは無いか、職場環境を健全にさせるための規制です。

労働安全衛生法第66条に、会社は労働者に医師による健康診断を実施しなければいけない旨が書かれています。

健康診断の実施時期

まずは入社したときです、雇用が開始された時に受けさせるものです。それからは1年に1回が基本となります。他には特定業務従事者の健康診断というものがあり、これは危険な仕事や重機を使った仕事から薬品や高温、寒冷などの極端な環境など過酷な現場で働く際は6ヶ月に1回となっています。

他にも海外に6ヶ月以上派遣されるビジネスマンには、海外へ旅立つ前と帰ってきたときに健康診断をさせる義務があります。

他には給食の炊事場の労働者も、雇う前にきちんと衛生的に大丈夫かということで健康診断が実施されます。ノロウイルスなんかもっていたら感染が拡大しますからね。

正社員は確実に受けれるが、アルバイトやパートは微妙

20160419-3
では誰が受ける対象になるのでしょうか。基本的には正社員としてフルタイム働いている場合は、必ず会社負担で受けさせる義務があります。

労働安全衛生法の第66条にしっかりと明記されています。

事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断(第66条の10第1項に規定する検査を除く。以下この条及び次条において同じ。)を行わなければならない。

出典:労働安全衛生法

では違反した際はどうなるのでしょうか。この場合の違反とは、会社が労働者に対して健康診断を実施しなかった場合です。

第120条 次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。

120条に第66条が入って入る事から、違反をすれば50万円以下の罰金と明記されています。私が若いときに入っていた会社では正社員にもかかわらず健康診断はありませんでした、ということは法律違反をしていたわけです。

アルバイトやパートが健康診断できるに該当するかどうかは、次の2つの条件に合致する必要があります。

1つ目は、労働契約が1年以上、もしくは1年以上の雇用となること。
2つ目は、社員の1週間の労働時間の75%以上に勤務していること。

つまり8時間勤務×5日間で40時間が勤務時間だとすると、30時間以上は働くことが条件となります。1日8時間勤務で週に3回働くのでは該当しないので、健康診断は受けれません。もちろん会社の配慮で実施してくれることはあるかもしれませんが、基本的には受けれないのです。

費用は会社持ちだが、自分で受けにいったら自腹

基本的には会社が、従業員の健康診断を受ける手数料を負担しなければなりません。しかし自分で病院へいって診断してもらった場合は自腹となります。これは会社の健康診断の受信項目が決まっているためで、この検査がしたいが項目がない・・・自分で調べに行こうという場合は会社は負担する必要が無いのです。

受ける項目は決まっている

20160419-4
問診も兼ねていますが、基本的に調べられる項目は以下のようになっています。

1:どこに住んでどんな仕事をしているか
2:自覚している症状や、他人から指摘された症状はあるか
3:身長や体重や視力聴力
4:エックス線検査
5:血圧測定
6:貧血検査
7:肝機能
8:血中コレステロール
9:血糖値
10:尿検査
11:心電図

ただし医者が必要ないと判断した場合は、エックス線検査や貧血・肝機能・心電図など省略できる検査もいくつかあります。詳しくは受ける場所に問い合わせてみましょう。受けた結果は会社には分からないように、機関から通知してくれます。

健康診断実施してくれないんだけど・・・

受けれる条件に合わない場合は諦めて、自分で病院を探しましょう。案外かかりつけの内科などで総合的に見てくれる場合もあり、お金もさほどかかりません。そこそこの規模の会社で、従業員の面倒身がいい会社の場合は短時間のパートでも受けさせてくれるところもあります。従業員が心身ともに健康という事は、会社にとってはメリットなのです。

40歳以上の診断や、女性特有の乳がんや子宮頸がんなどの検査ができるところもあり、バリウムを飲んだりゲップを耐えたり大変ですが受けるだけの価値はあります。

受ける権利はあるのにどうしても自分の会社が受けさせてくれない場合、都道府県にある労働局・労働基準監督署まで相談しましょう。