今の保育士は「園児の弁当のおかず」を細かくチェックしなければいけない?

育ち盛りの子供にとって、どのような栄養配分の食べ物を食べさせれば良いか、それはとても大事なことです。バランスの良い食事や運動を心がけ、すくすくと育てるには学校や教育側も考えることは多いのですが、保育士にそれを求めるのはいかがでしょうか。最近の保育士は弁当の中身も、細かくチェックする必要があるというのです。


幼稚園や保育園のお昼は「給食」か「お弁当持参」

幼稚園・保育園にもよりますが、完全に給食で園が用意してくれるところもあれば、お母さんやお父さんが弁当を作って、週に3回は持参するなど、園によって様々です。もちろん毎日持参して親の手作り弁当を食べるのが理想なのかもしれませんが、手間もかかりますし料理が苦手な親の場合は苦しむこともあるでしょう。

栄養のバランスが考えられていれば、園の食べ物に任せるのもありでしょう。自分の家で作る場合はキャラ弁当、デコ弁当などで子供が喜びそうなアニメや戦隊ものなどを盛り込んだ手の込んだ弁当が流行っているそうです。

そういうのを持って園に行くと、周りの子達からは注目の的となり、賞賛され子供も嬉しいでしょう。もちろん料理が苦手な方が作ったものには、なんじゃこりゃというお弁当も存在します。

手作りお弁当は監視される?

幼稚園・保育園の中には、独自で栄養士を雇いアレルギーや栄養バランスを整えている所も数多く存在します。納得がいけば問題は無いでしょう。

自分でお弁当を作って持たせる場合は、園側が口を出してくる可能性があります。

冷凍食品の使用禁止だけでなく、弁当に「NG食材」を設けている幼稚園・保育園も存在するようだ。ツイッターやネット掲示板には、「ハムやウィンナー、練り物が禁止です」「デザートや果物は一切禁止です」などと訴える書き込みも複数件寄せられている。

出典:幼稚園お弁当に冷凍食品「禁止」なの? 「何を入れれば…」ネットにあふれるママたちの声

お弁当の定番の冷凍食品を使ったお弁当が「禁止」されているというのだ。これにはいろいろ理由があり、家庭を円満にするために子供にきちんとした愛情のある手作り弁当を食べさせるため、という場合もあれば、添加物やアレルギー対策などで冷凍食品を一律に禁止しているという場合もあるそうだ。

しかし毎回完璧に作るとなれば時間もかかるし、手間もかかります。お金もかかるし、育児で悩んでいるだけでなくお弁当で悩む羽目にも繋がります。

保育士は保護者へ注意をしなければいけない?

では受け持っている園児のお弁当に冷凍食品が見つかった場合、どうすればよいのだろうか。こういった禁止にしている園では、保護者に注意や指導をすることがあるそうでお弁当の中身を細かくチェックする必要もあるそうだ。

忙しくてストレスが溜まりがちな親御さんに、こういった注意やアドバイスをすると反感を受けることもあるだろう、そこまで保育士が面倒を見る必要があるのだろうか。いっそのこと園のお弁当を、栄養士監修でアレルギー対策や栄養バランスを整えてあげるほうが早いのではないだろうか。

子ども産んだ友達が「幼稚園から電話かかってきて何かと思ったら、お弁当に冷凍食品入れましたよね、って注意されてさ…」って言ってて大変だなって思った。

僕の友達の子供が通う保育園でも「お家ではレトルトのベビーフードあげないで!添加物がたくさん入ってるから」とか言ってて地獄かよ…と思ったし、ベビーフードのメーカー見ても添加物はにがりくらいしか入ってないので「うわあ」ってなった

出典:幼稚園から「お弁当に冷凍食品入れましたよね?」と注意される。冷凍食品ってそんなに悪いもの?

実際に電話して注意をしているところもあるそうで、確かに子供の事を考えればアレルギーや添加物について厳しいほうがいいに越したことはありません。ただそのせいで保育士や保護者に更なる負担や負荷を背負わすのも厳しいところ。

保育士が足りないのは東京だけ

世間では保育士が足りなかったりし、保育園に入れないという自体も起こっているが基本的に問題となっているのは東京だけ。それは保育士の求人倍率を見れば分かります。

東京の求人倍率だけ突出しています。滋賀県も多いですが、それ以外は2倍以下がほとんどです。全国的に不足していると判断するのは早計で、東京の不足が他を圧倒しているという事です。ここまで人材が不足していれば、東京は子育てするのは難しくなっていくといわざるを得ないでしょう。

出典:「本当に」保育士が足りないの?保育資格があり保育所で働かない人70万人以上

東京は人口があまりにも集中し、狭い面積に人がひしめき合っています。これでは足りなくなるのも当然で、東京は子育てに適していない街だというのは容易に想像できます。

保育士は介護と似ている

今不人気な職として上位に上がるのが「保育士」と「介護士」です。どちらも世話をするのが仕事ですが、園児と高齢者と分かれているだけで苦労は多いです。仕事や気を使う仕事が多く、何かあっては責任問題になり、時には命に関わる仕事でもあるのが両者の特徴です。それでいて休みが少なく、給与も多くは無いのが現状で本当にこの仕事が心から大好きで、趣味にしたいくらいでないと続けるのも苦しくなってくるでしょう。

もちろんどんな仕事にもつらいことや苦しいことは多いですが、昔に比べて規制も増え、考えたり1人当たりの責任が増えてきた昨今、働きやすい仕事場作りをしないことには離職者は増えて、それが接客にも影響します。そうすることで園児の保護者や、老人の家族に悪い印象を与えれば企業としても成り立たなくなります。利用する側とされる側、双方が少しでも負担を減らし、納得する形を探していかなければなりません。