学校でSNSが禁止になる理由と、就職に影響が出る理由とは?

最近では「高校生」や「大学生」によるSNSの利用が増えてきました。コミュニケーションツールとして良い面もあれば悪い面もあり、賛否両論分かれるところですが、ここにきて禁止する方向が出ています。どういう理由があるのでしょうか。


学校をネットカフェと勘違いしている?

大学生で学校でパソコンを使うのは当然です、しかしその使われ方に問題が出ています。何をするにもインターネットが絡んでおり、情報を収集したり調べ物をしたりするのは問題ありません。しかし最近では、学校のパソコンをネットカフェと勘違いしているのか無茶な使い方をする方が出ているそうです。

大学で教育・研究のために設置しているインターネット回線の利用が急増し、制限に踏み切る大学が出てきている。学生らによる動画サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、オンラインゲームなど私的と思われるアクセスが増えているためだ。

出典:<ネット制限>SNSやゲームなどの利用7割占め 学業に支障で 法政大や立教大

法政大学でネット回線の帯域(データが流れる道)の7割以上が、オンラインゲームやSNSの利用との事。帯域を占領してしまうと、いわゆる「回線が重い」という現象が起きてしまう。他の授業での使う際や、実験や大事なやり取りの際に莫大な量のデータをやり取りする学生のせいで迷惑になるというものだ。

最近ではファイル共有ソフトやyoutube(ユーチューブ)など、データ容量の大きいものを取り扱う学生もいて、帯域が悲鳴を上げてしまう。企業などではセキュリティーの面からファイル共有ソフトの使用禁止などは以前からありました。しかし学校の場合は、帯域確保の為に禁止になるという場面が出ています。

確かに大学では自分のアカウントでログインして、基本的には自由に使っていいものだがネットカフェのようにゲームし続けるのはどうかとなってくるのは当然だろう。

なぜこのような事態が起きるのか、それは学校自体に無線LANが設けてあり、学生が自由に使うことができるからです。NTTdocomo(ドコモ)・AU(エーユー)・softbank(ソフトバンク)では、1ヶ月に使用できるデータ量は上限が決まっているため、自宅ではwifi(ワイファイ)などで重いファイルを、というのが当然になって来ている。キャンパス内で何千人という学生全員がwifiに繋げると、どのくらいの容量を食うのかは想像を絶するだろう。

高校では教員がSNS問題に頭を悩ます

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思春期の高校生はもっとデリケートな使い方をしている。ネット上での情報漏えいから、いじめなど問題が後を絶たない、SNS上での後を絶たないトラブルに学校側が苦慮しているのが現状だ。

青森県高校長協会が昨年実施した県内の高校対象の生徒指導アンケートで、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)をめぐる「ネットトラブル」を懸念する声が最も多かったことが2日、分かった。特定の生徒に対する誹謗(ひぼう)中傷やプライバシーを侵害する書き込みにどのように対応すべきか教員も苦慮している様子がうかがえる。

出典:SNSトラブル懸念が最多 青森県高校長協会アンケート

青森県に限らず全国で、SNSに関するトラブルを心配しているが教員が気付きにくく、対応に苦戦している。学校へ持込を禁止すればトラブルにも気付かない、かといって持って来てもよくすると様々な問題も起きてくる。スマホの利用時間を決めてはという意見があるそうだが、全く無駄だろう。遊びや勉強に時間を決めることがそもそも難しく、利用する側の意識を変えさせることだろう。

例えば、どういう風に使えばどういう事が起こるのかなど。小学生に交通ルールを学ばせるように、自動車免許の試験に車がいかに危険かを分からせるように、使う側が知らなければ自覚していなければいくら言っても無駄ではないだろうか。

SNSの過剰利用は就職にも不利になる?

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フェイスブックやツイッターなどで、本名を公開している方がいます。それはもちろん公開する利点もあり、実際に何かの活動をしていたり、本名のほうが探しやすく繋がりやすいというのもあります。

面接が進んで人数がある程度絞られてきた段階で、採用担当者が候補者の名前をネットで検索するのは当たり前だと思ってください

出典:採用担当者は候補者のSNSをチェックしています! ネットの実名検索が欠かせない理由

しかし公開設定で無防備に情報を発信していては、検索した際に身元がバレてしまう可能性がある。どういう人間か、どういう正確か、どういう行動をしているのかなど。

最近では大事になった際に、フェイスブックやツイッターから情報を辿られることも多く、特定される事態に陥っている方もいます。酷いものになると名前だけでなく、顔写真や住所や名前まで・・・もちろん本人が晒している場合が多いのが事実です。

○○大学の○回生で、○学部に所属している、なんていうだけでもかなり絞られるのは明白です。大学から歩いて5分で3階に住んでいる、近くにコンビニがあるなど自分で探してくれと言わんばかりの情報源になっている事に本人は気付かないのです。

社会人になってからもSNSでは問題も・・・

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人付き合いというものは社会人なら、誰しも避けては通れない道です。もちろん人によって、コミュニケーション能力の高い人から低い人まで様々に存在します。そこをどう上手く乗り越えられるかが難しいのですが、ママ友というのは何とも厄介なようです。幼稚園や保育園など、子供が集団生活に馴染む為に参加せざるを得ません。

ママ友とその子どもたちの写真には要注意。防犯の観点から、個人情報の漏洩などに敏感なママは多いのです。勝手にSNSに写真をアップしてトラブルになるケースが増えています。どうしても写真を載せたい時には、みんなの許可を得る、スタンプや落書きで編集するなど対策が必須です!

出典:急増?ママ友同士のSNS問題

学生とは異なり、家庭を預かる身としてはある程度敏感になる必要があります。子供のかわいらしさのあまり平気で写真などを許可無くアップする人や、常にこちらの行動を監視したがる人などもいます。

女同士は噂話や嫉妬なども多く、表面上では明るく振舞っても裏では何を考えているか何を話されているかもわかりません。しかし子供が他の子供たちと仲良くしてもらうには、親の協力が不可欠になります。ライン(LINE)やメールで連絡した際の返事のスピードなども重要で、仲間はずれにならないように気を使う必要も出てきます。

きちんと相手の事を考えて行動し、相手を思いやるように心がければ問題が起こる可能性を少しでも下げることができます。SNSをやらないというのも手ではあります、やる場合はどのくらいその行動に責任が取れるのか、使い方次第で良い面も悪い面も出てくるのではないでしょうか。