銀行と国家が仮想通貨を作る?自由に作れるものなの?

一般的に仮想通貨と聞くと何を思い浮かべるだろうか、よくあるオンラインゲームなどで、ゴールドやギルなど、ゲーム内で武器や防具、アイテムなどを購入するときに使うのもゲーム内仮想通貨といえる。しかしその場合は、現実の円やドルとの交換は出来なくてゲーム内限定で使うというものだった。一部ではRMTというゲーム内の通貨を、本当のお金で売買するというものもあるそうだが、その頃から仮想通貨は実社会と繋がりつつあった。


仮想通貨は自由に作れる

最近の仮想通貨は簡単に作ることができます。独自な世界をつくり、その場所に魅力を入れることによって商売にすることができるからです。

例えばスマートフォンでゲームをする場合に、「パズドラ」「モンスト」「白猫プロジェクト」「グラブル」「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」などCMなどでよく見かけるゲーム。これは魅力的なアイテムや装備を用意することによって、ゲーム内通貨をリアルマネーで購入するものです。

100ゲームマネーを1,000円とするなど、管理運営者側が自由に比率を決めることができます。ただし基本的には一方向通貨で、逆のゲーム内マネーをリアル通貨に変換することは出来ません。逆方向へ換金できるのが、もう少しリアルへシフトした通貨です。

ビットコインとは何だったのか?

有名な通貨として「ビットコイン」というものが存在します。ビットコインは一般的に「仮想通貨」と呼ばれています。

分かりやすく言うと、オンラインゲームはそのゲーム内の狭い空間でのみ使える通貨です。ビットコインは、世界中で使用できることを目指して作られた通過です。

電子マネーのように、お財布携帯のようにいろんなところで、例えばコーヒーを買ったり通販で物を買ったり、そのような使い道を目指している通過です。ただしビットコインは監視・管理している機関などがなく、メリットやデメリットがあります。手軽な反面、貨幣価値が不安定で、今後どうなるか誰も予測できません。

三菱東京UFJ銀行が「仮想通貨」を取り扱う?

日本国内メガバンクの三菱東京UFJ銀行が、仮想通貨の開発をしているそうです。

三菱東京UFJ銀行が、独自の仮想通貨の開発を進めていることが分かった。ITを活用した新しい金融サービス「フィンテック」の一つで、実用化されれば、金融取引などの管理にかかる費用を大幅に節約し、国際送金や振り込みの手数料を安くできるという。当面「行内通貨」と位置づけるが、円と交換できるようにして同行の利用客らに発行する構想もある。

出典:三菱UFJ銀、独自の仮想通貨を開発中 コスト減へ期待

名前は「MUFGコイン」とのことで、スマホでのコインのやり取りを想定しているとの事。国際送金をする際や、振込みの手数料を安く出来る可能性があるそうで、基本的には三菱東京UFJ銀行の利用者向けが濃厚でしょう。

独自の通貨を作ると、今までメインコンピュータなどを経由していたデータが、取引データの送受信だけでメインを通さずに取引データを渡すことができる。そうするとコストの削減になるわけだが、実現までこぎつけることが出来るのだろうか。

日銀のマイナス金利政策などで、銀行に預けていても利子などの恩恵は少なくなってきているのが現状で、振込みなどの手数料で利子が消し飛ぶほとだ。少しでもコストを減らすことは、銀行業務の簡素化で行員の手間が減り、利用者の手数料も減れば双方共にメリットが出る、そういう理想的なシステムなら大歓迎ではないだろうか。

中国が独自に仮想通貨を作る?

大国の中国が仮想通貨を検討しているそうで、ニュースになっている。

中国が独自の「仮想通貨」の発行を検討していることが分かった。
中国人民銀行(中央銀行)がこのほど明らかにした。仮想通貨「ビットコイン」の使用は認めていないが、仮想通貨そのものの長所は高く評価している。

出典:中国、独自の「仮想通貨」=「利点多い」と発行検討

取引の利便性が上がり、通貨の発行・流通コストを抑えられる可能性があるとの事。確かに中国は人口も土地の面積も凄まじく、日本も含めて世界中から物の拠点になっている。その分手間やコストも増えていて、少しでもお金のやり取りが分かりやすくなればコストを抑えられる可能性があるとの事だろう。

そうすると中国国内で活動するような海外の企業も、現地で使う用途として仮想通貨を用いて仕事をするかもしれない、中国国内できちんと不正を防ぐシステムにすれば面白い試みになる可能性があるのではないでしょうか。